2020年8月26日

『RIDE ON』福田照男氏のブレーキング指南。

昔、コンビニでVHSのビデオを毎月売ってたことがあって、その中で『RIDE ON』というのがありました。
宮崎敬一郎氏の「道を読む」シリーズや、福田照男氏の「アメリカンライディング」など、何度も何度もリピートして観たものでした。
YouTubeで、その『RIDE ON』の中の福田照男氏の
「福田照男のスポーツライディング ①ブレーキング」
というのを見つけました。




驚くのは、スポーツライディングとは言いながら、NSR250RRだけでなく、TZR125や、ゼファー750を用いて、公道上を意識した「初心者向け」の内容セットでありながら、その内容は、フルブレーキング時のコントロールをいかにするか、に関して、ロックのコントロールまで話題が及んでいることです。

現在でも、ライテクに関する需要は昔と変わらず高いように思いますが、初心者に要求する「精神性」のハードルが、1990年代前半の方が、かなり高かったように思います。

そして、新車には必ずABSやトラクションコントロールがついてくる時代になっても、このビデオで福田照男氏が言っている内容は、30年経っても全然古くなく、今日でも有効だということです。

むしろ、今日こそ、こうしたライディングテクニックの話が、求められているし、必要な時代なのだ、という気がしました。
(どうしてそう思うのかは、また長い話になりますので、機会を改めます。)

命を乗せて走るバイク。
その運転技術の「学び」の〈構え〉、心の持ちようも、命を載せるに匹敵するものでなくてはならない…と、改めて感じました。

登山やスキューバダイビングやキャンプが、あまりカジュアルに触れすぎると(カジュアル化自体は歓迎です)危険であり、本質を失ってしまうように、バイク、バイクライフ、バイクライディングも、あまり「楽しい」に触れすぎると、命の扱いまで軽くなってしまうようにも思えます。

楽しそうでありながら、「覚悟」を感じさせる。

宮崎敬一郎氏や、福田照男氏のライテクの真髄、そして魅力は、そういうところにあるような気がします。


2 件のコメント:

  1. こんばんは。
    懐かしいですね、RIDE ON!
    私も好きな号は買っていました。
    福田さんがサーキット走行してノウハウを伝えていたりもしましたね。
    5~6本は買った記憶があるのですが、どこ行っちゃったかな?捨てたかなぁ・・・
    まあ、我が家のビデオプレイヤーが未だに動くかどうか分かりませんし。

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    1. がたぱしゃさん、こんにちは。
      私はほぼ毎号買っていたんですが、引っ越す時に捨ててしまいました。
      でも、この頃にVHSでビデオマガジン、コンビニ販売で、バイクビデオ売るって、
      やっぱりバイクブームだったんだなあ…と思いました。
      まさか2020年にYouTubeで見られるとは、思ってもみませんでした。

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