2021年1月24日

ここ数年の樹生ライド(4)ノンクラシフト

 ノンクラシフト=ノンクラッチシフト、シフトアップ、シフトダウンするときに、クラッチを切らないまま行うというものです。
ここ数年、特に2019年、2020年には、ノンクラシフトが増えました。
その理由は、情けないことなのでした。


2017年あたりから、忙しかった私の仕事環境も過酷さを増し、ゆきかぜで走る機会も減っていきました。
また、過労のため、体調も思わしくない日が続き、頚椎ヘルニアの再発など、なかなか苦しめられた日々でした。

そうした中で、一日ツーリングすると、クラッチを握る左手の握力が限界を越え、握ったり放したりするときにたくさんの針で左手を貫かれているような耐えがたい痛みを感じることも出始めたのです。

原因の一つは、握力の低下。
もう一つ考えられるのは、
V7のクラッチの重さが、整備不足でまた重くなっている…ということでした。
もともとV7のクラッチレバーは、最近のアシストのついた軽いクラッチレバーに比べると、かなり重い部類に入るらしい…と知ったのは、最近見るようになったYouTubeでのV7試乗レポート動画でその指摘が複数あるからでした。
しかし僕自身はクラッチレバーを特段重いと感じたことはありません。
その前がGPZ1100(95)というのもあったかもしれませんが、別に重いレバーではないと思うのですが、一日のクラッチの切り、繋ぎに、左手が耐えられなくなってきたようでした。

対策は2通り考えられました。
1 左手の握力もせめて元のレベルまで戻す。
2 クラッチレバー、ワイヤーのクリーニングとグリースアップ。

1は、握力回復のハンドグリップを購入してみたものの、
腹筋やストレッチ、腕立てなどのトレーニングが続いた試しのない僕は、完全3日坊主。
2は、一通りやってみましたが、元々そんなに重くないと思っていましたし、
そもそも、ZOOMさんの整備の手が行き届いているゆきかぜは、
いまさら手を加えても、そんなに変わらず。

後は3番目として、
パーツを交換してレバーを軽くする…という手もあるのですが、
お金がかかるのと、そこまでのエネルギーがなく、
(なにせ日々疲れ切って、走る気力も削がれていたくらいですから)手つかず。

で、ずぼらな私がツーリングに出発してから
「あ、これ、帰りまで左手持たないかも…」と思いついて始めたのが、
シフト回数を減らせばいいや…というなんともずぼらな思い付きでの
ノンクラシフトでした。

バイクのクラッチはノンクラシフトが元々しやすい構造なのですが、その話は今は割愛します。

要するに、ギヤとギアの間に負荷がかかっていない状態であれば、
すっとギヤチェンジすることは可能で、ギヤの歯車にも全然悪いことはありません。
これは、アップ側でも、ダウン側でも変わりません。
加速時と減速時には、ギヤの回転方向に対してプラスかマイナスの力がかかっていて、
それで相手のギヤを加速したり減速したりするのですが、
この負荷がかかっていないならば、
ギヤをシフターですっと横ずらしすることは簡単にできるわけです。
通常はクラッチを切って
クランク側の力が出力側にかからないようにしておいて、シフトするのですが、
加速中にちょっとアクセルを戻して加速の負荷をギヤから抜いてやったり、
減速中にかかっているエンジンブレーキの負荷を、
一瞬小さくアクセルを開けてエンジンを回すことで抜いてやったりして、
その負荷ゼロになった瞬間にシフトチェンジします。

実際にやってみると、あまり難しくなく、
ほとんどショックなくシフトチェンジできます。
ただ、減速側は慣れが要りますし、失敗すると、ギヤが抜けにくかったりして
「あら、エンジンに悪かったかな…」なんて思ったりもします。
1速と2速の間はギヤ比が離れているので、
ここだけはクラッチも一瞬切ってやるといいみたいでした。

もちろんそういうふうに負荷を抜いていても、
何らかの要因でギヤに負担をかけることになるかもしれないので、
毎回、保険の意味でもクラッチは切る方が安心です。

それをちょっとさぼってしまっているのが、最近の僕のライディングでした。

でも、この方は、オートシフターとほぼ同じ方式で、自分でやる分、ちょっと前のオートシフターよりはエンジンにやさしく、ショックも少なくやることができます。
来るべきシーズンでは、できれば握力を付けて、普通のギヤチェンジに戻そうと思っているのですが、無理や無駄のないシフトチェンジの練習には、時々気を付けながらやっておこうか…などとも考えているのでした。

6 件のコメント:

  1. こんばんは、樹生さん。

    自分は3番のパーツ交換で、、、クラッチレバーを社外のパワーレバーに交換しました。
    CB1100の油圧クラッチはなかなかに重くて、レバーの交換以外色々やってみましたが、最終的には交換して改善しました。
    安くはなかったのですが、効果は大きかったです。


    4番の・・・ロキソニンという手もありますが・・・

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    1. 緒崎さん、こんにちは。
      CB1100が重いという話もよく聞きますね。
      パワーレバー、魅力的ですね。
      うーん…考えてみようかな…。

      痛み止め!  あ、そこに思いが至らなかった。
      頭痛持ちの私はいつも携行していたのに。
      緊急避難的に、使えるかも。

      ありがとうございます。

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  2. 熊本Brevaです
    実際走行時は皆さん半クラシフトでしょ。疲れたら半クラのストロークを浅めにしてます
    ノークラもできるけど、ヤッパリ不安ですよね。

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    1. 熊持Brevaさん、こんにちは。
      恥ずかしながら、他の人たちがどうやっているか、あんまり知らないんですよ。
      だからあくまで、私の場合です。

      私の場合、半クラでも痛くなるんです。
      むしろ握り切った方が痛みが来るのが遅かったりして。
      でも、握り切るとクラッチが切れている時間が長くなるので(ちょっとですけど)
      かえって無ショックでつなぐのは難しくなってしまって、
      結局、いろんな深さに握り方を変えたり、ノンクラシフトにしたりでした。

      ノンクラシフト、コツをつかむと、ノーストレスで瞬間的にすっと入ります。
      慣れると、こっちの方がミッションにやさしいのでは、と思うくらいです。
      でも、おっしゃる通り、まあ、切った方がよろしいようですね。
      私も回転が高い時や、ノンクラシフトに最適の状況が作れていない時は、
      半クラッチや握り込んで完全に切ったり、バリエーションを作っています。

      今シーズンは、もうちょっと洗練された感じでしていければと思います。
      その前に筋トレか…。

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  3. 樹生和人さん今晩は
    半クラシフトって、無意識にやってるはずですよ。
    停止時以外は100%切ってなくて、80%とか・・・それを無段階に変化させて、疲れたら10~20%ぐらいにするんです

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    1. 熊本Brevaさん、お返事遅くなりました。すみません。
      クラッチレバーの引き方の工夫は既にしてるんですが、
      それでも手の痛みがきてしまうので、
      ノンクラシフトにするしかない…というのが2020年の状況でした。
      クラッチレバーは遠い順に、遊び、半クラ、切れてからの残りストローク、とあるのですが、
      まあ、いろいろやったけど、やっぱり痛くなってしまったという…。(あくまで私の場合です。)
      やっぱり握力鍛えるしかないのかもしれませんね。

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