2021年1月30日

根本氏の「ライテク」概論1(RIDE Hi ネモケンのBike Meeting #004 Part.3「ライテクって何?」)

 根本健氏の主宰する「RIDE Hi」動画の新作
ネモケンのBike Meeting #004 Part.3「ライテクって何?」
が、出ています。

今回の記事は、聞き手の京本諷氏と対話する形式での話です。
ライディングテクニック、運転の動作を「どうするか」もあるが、
そもそもバイクがどのようにできているか、を理解しておく「どうしてか」が大事だという
根本氏。
ここ数年のライテク談義ではどのインストラクターも必ず口にする「セルフステア」の説明は、キャスターとトレールによって説明できるのですが、ここは、根本氏も短い時間ではいつも説明しきれていないところ。
京本氏も「そこがわからない」とはっきり言うなど、ただ先生のいうことを受けて話させるだけでない「聞き手」の役割をきっちりはたしていました。
具体的な内容は、RIDE HIのなかのそれぞれの動画を見るのが結局一番早いのですが、
根本氏の『ライディングテクノロジー』は、80年代の『RIDERS CLUB』時代から根本姿勢は変わっておらず、ただ、テクノロジーを誤解を生まないようにテクノロジーとして語っていた1980年代から、ここ10年は具体的に「こういうふうにしろ」と操作の仕方を指示し、「なぜなら」という説明になってきています。

今回の動画では、ライディングテクニックが「速さ」と結び付けられて考えられることが多いが、ライディングを自分のものとしていくためには、ポイントは3つだと言っています。
・テクニックは磨くのでなく、機能を理解して、機能を使って上手くなろう!
・慣れはテクニックにならない(怖い思いをしたら、またできなくなるから)!
・目標は速くなるためでなく、上手くなるため!
この動画だけ見て、目からうろこ…というわけにはいかないでしょうし、
今(2021年1月30日)6本あるライテクの動画、「RIDE LECTURE」を見ても、
すべて腑に落ちるわけでもないと思います。

私は昔から、「○○するだけで」とか、「たった一つのことで」と言った釣り文句が嫌いです。
たとえば、
・目標は速くなるためでなく、上手くなるため!
というようなことは、ライテクを論ずる人の多くが言うことですが、その内実は人によってかなり違います。

言葉にしたら同じになってしまうことでも、実際には大きな違いがある。
そしてその方が真実だ。
動画で見て分かった気になっても、実際に走ってやってみなければ、まったくわからない。
一度できても、わかったとはかぎらない。

習得や上達には、どんなものでも、同じような傾向があるように思います。
ジャンプとプラトーを繰り返すところも。
(ジャンプ ある時、急に一気に上達したように感じ、今までできなかったことができるようになる。)
(プラトー いろいろ工夫し、努力は続けているのだが、なかなか上達成果がでないように感じる。)

若い女性に教えて、またはアシスタントについてもらって、気持ちよく語る…、というのは、NHKの「ブラタモリ」も同じ構造です。

バイクという趣味の裾野の広がりも感じますし、やがてこっちへくるのか…ということも、ちょっと感じたりもします。

それはともかく、雪深い北海道石狩地区。
4月のシーズンインまであと2か月。
本格的に峠を越えて走れるにはあと3か月。

シーズンインが楽しみです。




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