2021年1月23日

ここ数年の樹生ライド(3) Uターン。

Uターンは、昔から得意ではありませんでした。
と、いっても、これは恥ずかしいことではなくて、そもそも慣性が大きく働かない超低速域でのUターンは、ある意味膝すりなどよりも難しい技術なのです。
思い起こしてみると、Uターン中に転んだのって、36年間のバイクライフの中でも、1回か2回しかないと思います。つまり、実際には転んでないのですが、常に、転ぶのではないかという緊張感があるということですね。
特にその緊張感が大きかったのが、前の愛車、GPZ1100でした。
270㎏の車重、高い重心。少ないハンドル切れ角。
実はこれで広島県で開催されたジムカーナ大会に出場したこともあるのですが、
結果は惨憺たるものでした…(^^;)

若い頃は早朝など、山の中の誰もいなくてがらんとした駐車場で、八の字やフルロックターンの練習も、GPZでしたものでしたが、それでもUターンは、苦手意識が取れませんでした。

実際にはできるけれど、苦手。
これは、はっきり言えば単純に練習不足。
いろんなシチュエーションで、どうなってもUターンできるというところまで練習しなかったからでした。

MOTOGUZZIV7になってからは、200kを切る車体、まあまあのハンドル切れ角、低い重心と、Uターンを困難にする要素はかなりなくなり、以前よりもリラックスしてUターンできています。

しかし、私のUターンは、フルバンクではなくて、ほぼ直立のままのUターン。
リーンアウトにして大きく傾けた方が、実舵角が増して小さな半径で曲がることができ、その分精神的余裕も生まれるので、ますます安全になる…とは、分かっているのですが、自信がない。

その要因の一つは、V7の場合エンジンの冷間時はエンストの可能性がある、ということです。
もしもフルバンクでUターン中にエンストさせてしまったら、きゅっとリヤがロック、そこからエンジンで車体を起こすこともできず、ライダーが支えるしかなくなります。
さすがに200kgを切ったと言ってもたぶん支えきれずに倒してしまうことになるでしょう。

その時、MOTOGUZZIはシリンダが左右に飛び出ているので、シリンダーヘッド、特にプラグコード、プラグキャップあたりにダメージが行くのが怖い。

また、カメラを積んでいることも多いので、それが路面にがしゃっといくのも怖い。

で、結局、万一エンストしても転ばない状況を作って、その下でUターンする…という習慣になっているのでした。

でも、2021年シーズンは、フルバンクUターンも練習してみようかな…。
その方が楽だってことは、分かっているのですから。
エンスト問題(って、これはライダーの問題ですが)を完全解決する方が先ですけれど。



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