2021年7月5日

北海道で二輪免許取得数が去年の2倍に。

NHKのwebニュースで、次のような記事がありました。
免許取得者大幅増 初心者ライダーに安全運転呼びかけ 07月05日 12時22分

 道内で自動二輪車の免許を取得する人が去年の2倍を超えるペースで増えていることから、警察は重大事故に遭わないよう安全運転を呼びかけています。
 警察によりますと、道内でことしに入り5月末までに自動二輪車の免許を取得した人は1820人で、去年の同じ時期の2倍以上にのぼりました。
 警察は初心者のライダーによる重大事故を防止しようと、運転免許試験場で注意喚起のチラシを配るなど安全運転を呼びかける取り組みを強化しています。
 バイクのツーリングはコロナ禍でも密にならずに楽しめるため人気が高まっていますが、道内では先月24日までに二輪車の事故が50件余り起き、2人が死亡しています。
 道警交通機動隊の稲玉議一巡査部長は「運転技術を過信せずに基本に忠実な運転を心がけることで事故防止に努めてほしい」と話しています。(https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20210705/7000036142.html)
また、北海道警察の公式ツイッター(6月7日)には、次のような記事があります。
【バイクによる交通事故防止】
週末 #バイク による #交通死亡事故 や重傷事故が発生しています。
例年6月以降バイクによる交通事故が増加しており多くの方が命を落としております。
違反や無理な運転は交通事故の原因です。
ライダーの皆さん!
心にゆとりをもって交通安全しましょう!
https://twitter.com/HP_koutuu/status/1401762496373936131


白バイがちゃんとCB1300SBーPになっていることや、でもフロントフォークあたりのデッサンがくるっていること(フォーク曲がってねじれてます)、排気管の取り回しが前の方はうまいけど、下の方でおかしくなってるところ、初音ミクの女性白バイ隊員の抱えるヘルメットたちゃんとAraiのCT-Zをベースとしたモデルっぽくなっていること、制服もちゃんとしているが、長靴(チョーカ=ブーツですね)がなんとなくハイヒールっぽく見える…など、いろいろ萌えポイントやツッコミポイントはあって楽しいのですが、このやや肉感的なミクは、ポーズや下半身など、ちょっとワイルド7の望月三起也っぽいな、なんて思ってしまうのは、やはり僕のアラカンヘンタイじじい独特の感性というべきなのか…。
他にも、髪飾りがちゃんと赤色灯になってる点や、そんな袖口ぶかぶかでバイク乗れないだろ…な点や、タイヤ…ちょっと前のバトラックスかな…?違うかな…?なんて、ますますどうでもいいところに眼が行ってしますのですが、…ちゃんと話を戻しましょう。

上記二つの記事から言えることは、
今年はバイクが多くなっている。それも、ビギナー(普通2輪かもしれないし、大型2輪かもしれない)が増えている。
夏は事故が多いから要注意、ということですね。

また、交通事故と言えば、何件か、6月以降の北海道での二輪事故の記事もありました。

また、7月に向け、北海道の交通機動隊が訓練したという記事もありました。
記事の文章部分の中に、「北海道内では2020年、過去10年で最も多い23人がバイクによる事故で死亡しています。」という一節がありました。

事故はいつでも、身近にある。
そのことを、心に刻んで走りたいと思います。

さて、上の引用記事の事故とは関係ありませんが、ツーリング中の二輪車の事故として、私がここ10年くらい感じているとこを申し述べます。
このブログを読んでくださっている方は、バイク初心者の方は少ないように思いますが、おこがましくも言うと、
「特にグループツーリングにおいて、やたら速いペースで飛ばす人を先頭にしてはいけないし、そういう人に絶対について行かず、はぐれてでも自分のペースで走ることが絶対に大切」です。
どうもバイクが3台以上になると、気持ちが大きくなってしまうことがよく起こるようです。
それも、ハイパフォーマンスバイクが連なった場合です。
追い越しの時などは、先頭の人と3番目の人とは、状況が全く変わってしまうことはザラ。むしろ、変わらないほうがめったにないので、3台以上が連なって走っていて、追い越しをしていくときには、個々の運転技術だけでなく、グループツーリングとしての高度な連携と安全認識、そして意思疎通のノウハウが要るのです。
ハイパフォーマンスのバイクに飲まれず、自分を拡大したい欲望に負けず、冷静に状況判断をし、自分だけでなく、グループ全員の力量とペース、周囲の状況を総合的に常にモニタリングする能力が、グループリーダーには要求されます。
残念ながら、自分の腕の酔う人に、そういう能力が不足している場合が多々見受けられます。しかも、自分が速くてうまいと思っている人ほど、人に対して無意識にマウンティングする傾向があり、ついついリーダーになりたがり、「どうだ」とばかりに自分の腕をひけらかすような運転をしがちです。

中級以上の腕を持つライダーからすれば、危なっかしくて見てられない。それに、何も知らないでついて行かなければ…と焦る初心者が、自分のペースを見失い、オーバーペースでカーブに入ってしまい、曲がり切れずに路外に飛び出して事故になる…。
昔の自己はスリップダウン、飛ばし屋でもハイサイドなどが多かったのに対し、今の二輪事故は路外飛び出しや、対向車線へのはみだしと正面衝突などが多くなっているようです。(すみません。この情報の裏はとれていません!間違っている可能性があります)
もちろん、総合的には右直事故、左折巻き込み事故が二輪と4輪の間の事故では多いようですが、ツーリング先の事故として目立つのは、グループで走っていて、その中の一人が事故をするというケースです。

ここでもう一度、確認しておきたいのは、
グループツーリングにおいては、一番遅いライダーが快適にツーリングできるペースで走ることが大前提であり、リーダーには、そのペースメイクの責任がある。ということです。

二輪は自由度が高く、かつ、一台一台、一人一人が自分のペースで走ることができる乗り物です。それが複数台一緒に走るということは、その自由の幾何かを放棄するということに他なりません。その自由の放棄の見返りとして、仲間と走ることを共有するという、ソロでは絶対に味わえない、極上の楽しみを得ることができるのです。
「走り」に満足したいなら、安全を確保して、一人で走ることです。
複数で走る時の優先事項は、走りではなく、一番運転になれていない人の安心と安全の確保、そしてその安心・安全の共有です。
「一人でない」ことの意味とは、そういうところにあります。その覚悟がないのなら、グループツーリングのリーダーをすべきではないと、私は思います。

えらそうな話になってしまって、申し訳ありません。
また、話題がとっちらかってテーマが散漫な記事になってしまいました。
でも、バイクライディングには、命の危険がいつも、つきものであるということ、
このことは決して忘れてはならないことだと思います。
自戒の意味も込め、この夏、安全に、生き残るライディングをしていきたいと、思います。

2 件のコメント:

  1. バイク人口が増えるのは歓迎します。この業界、樹生さんやSELENさんと自分を含めての世代が盛り上げていた様に思っていたので、裾野が広がるのは業界に活気が出ます。

    バイクに乗る理由は人それぞれだけど、樹生さんの言われるSSマシンのマスツーには落とし穴が在るよね。
    200馬力に迫ろうかと云うバイクに乗ると言うことは1980年代のレーサーに乗るのと同じなんだと思います。

    一般公道で性能を垣間見たくなるのも分かるけど、実はその領域が禁断の世界で中毒性があるのです。
    そんなバイクが集まれば自ずとハイスピードの世界になるものですよね。
    自重出来るだろうか?そんなモンスターバイクに乗って。

    また、色々なバイクに乗って経験を積んでいない人が突然大型を取ってリッターを越えるバイクを購入し、公道へ出る。
    考えただけでも怖ろしいですね。

    また免許を取って、仲間と走るのを目的とする人が多いのも見受けられます。コレはバイクを使った同好会に参加することを楽しみとする方々で、別に手段がバイクで無くてもいいのです。つまり群れたい。暴走族と変わりません。

    自意識過剰の方々も問題です。ハーレーライダーの方によく見受けられる。
    大きくて押し出しの強いバイクを操っている事で気が大きくなる人。これはある種のコスプレで、変身願望があるのでしょう。
    決まったようなウェスタンスタイルでイージーライダーもどきの型に嵌った人。マフラーをタガネで貫通したような爆音をまき散らし走る。アウトロー気取りの格好は困ったものだ。
    SSマシンに乗るマン島から来たようなライダーも困ったものです。

    もっと気楽に乗って貰いたいよね~。

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    1. いちさん、こんにちは。
      コメントありがとうございます。

      おっしゃる気持ちは分かりますし、爆音、爆走、たむろ等、バイク乗りの走り方や、パーキング等での言動で、困ったものだと思うシーンを見かけることも、正直、多々あります。

      でも、たぶんそれは、楽しむスタイルとは別の問題で、SSでもハーレーでも、マナーのいい人はいっぱいいます。
      むしろ、目に見えないところ、ライダーとしての矜持を持っているか、命を乗せ、自分や他人の命を奪うこともある乗り物を扱っているという意識をずっと持てているか、という問題だと思います。

      いちさんも、もちろん、そういう意味でおっしゃっていると思いますが、タイプとして語ってしまうと、世の中が「だからバイク乗りは…」と、まとめて切り捨てるのと、同じような効果を生んでしまうかと思います。
      ここらへんは、語るのに大変デリケートになりますね。

      私は仲間とのレジャーとしてバイクというスタンスもいいと思いますし、コスプレパレード的マスツーリングもいいじゃないかと思います。ツナギでSSも好きです。マナーがよければどれもいいなと思います。

      大切なのは、命を守るという強い意志と、自分以外、自分たち以外の人たちへの敬意をきちんと払って走ること、行動することだと思います。
      (私も完璧にできるわけではないですけど、だから言い続けることも大事かと思います。)

      私は、登山やバイクは、気軽にするものではないと思っていて、厳しい覚悟の上にたって楽しむ、大人の嗜みだと思っています。この上ない楽しみ、生きる歓びを与えてくれますが、一つ間違えば命を落とす、現に毎年、亡くなる人が出ている、そういうものですから。

      その点だけ、いちさんのおっしゃることと、私の表現とは、違ってくるかもしれませんね。

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