2021年7月4日

樽前ガロー

 

7月に入って最初の日曜日だった。
以前ほどではないけれど、やはり環境変化に伴う忙しさと疲労はあり、また、細々とやることはあり、なかなか思うように走れない。
それでも、今日は午前中、少し走った。

支笏湖から樽前山の横を抜ける道道141号線で苫小牧市へ抜け、「樽前ガロー」に行ってきた。
これは、なんというか、高千穂峡のミニミニ、ミニチュア版みたいな地形で、平らな地面を川が垂直に彫り込んだような形の渓谷だ。
…といっても規模は小さく、かわいいもので、看板はあり、安全の為の立入禁止区域にはロープも張っているものの、特に観光地という感じでもない。


結構街から奥へ入ったところにあり、早朝や夕方は熊が出る可能性もあるから注意と言われていたりする。
下の写真の橋を渡ったところが上の写真で、ダートのところにちょっと膨らみがあって、これが駐車スペースということらしい。
橋の側には、だれもいなかった。


橋から川床までの高さは、6mくらいだろうか。
垂直の崖に苔が生えている。
支笏湖の南岸にも「苔の洞門」と言われた道があるのだが、現在は岩が崩れるおそれがあるので、通行止、立入禁止になっている。

ここと共通しているのは、苔がよく発達しているということ。
夏の間の日中だけ、川床に陽が射し、苔を照らすのだという。


高曇りの今日は、その輝きは見ることができなかったが、
水の音を聞きながら、少しリラックスすることができた。

それにしても、川音と、バイクで走っている時にヘルメットの中に聞こえてくる風切り音とは、よく似ている。
不思議なものだ。動画を録って編集してみるまで気がつかなかったのだが、確かに渓流の音と、バイクで走っている時にヘルメットの中で鳴っている音は、似ている。

だから、一日中走ってずっとその音を聞いていても、嫌にならないのかもしれない。


少し休んだら、今日は引き返して帰る。

午前中、支笏湖のほとりを走り、小さな峠を越えて走ってきた。
ここからまた、来た道をそのまま帰っていく。

ただ引き返す走り方は、通勤時以外はあまりしない。
でもまあ、いいか。
今日は帰って、午後からは少しホームワークなのだ。


暑い日が続いていたが、
支笏湖近辺は17℃から19℃くらい。
道道141号では15℃だった。

ひんやりした風が心地よい。
それは、北海道では短い夏のはじめと終わりだけに感じる感覚だ。

ちょっと贅沢じゃないか。
そんなことを考えながら帰ってきた。

すこしバタバタしてしまった。
もう少し、時間に余裕を持ち、ゆっくり旅がしたいと思うが、それがかないますように。

4 件のコメント:

  1. こんばんは。
    北海道の夏の始まりですね。
    この日、自分も似たような感じでいました。
    陽の暑さを、背中に受けて暖かくなりながらも、
    風は涼しくて、それがとても不思議な感覚でした。
    お互いそれぞれの道の上ではありますが、
    この夏も、一緒に走って行きましょう。

    返信削除
    返信
    1. selenさん、こんにちは。
      selenさんは、この日、羊蹄山の南の方へ行ってらしたのですね。
      走る機会が少ないと、一年の、シーズンの、短さを感じます。
      今しかないこの感じを逃したくない…。
      そう思うのは、あといくつのシーズンを走れるかなあ…なんて、
      心のどこかで考え始めたからかもしれません。
      でも、まだまだ走っていきたいですし、
      回数よりも、今、走る瞬間を十分に味わうことのしあわせの方が、
      ずっと大事な気がします。
      「この夏も一緒に」
      ありがとうございます。とてもうれしいです。

      削除
  2. 樽前ガロ―の看板を見る度にいつか訪れてみようと思うのだけど、最近海沿いの国道が快適過ぎて曲がれないのです(笑)
    素晴らしい渓谷ですね!いい写真を見せて貰いました。とても行きたくなりました!

    返信削除
  3. いちさん、こんにちは。
    ちょっと迷う感じのところにあって、「ん?小さい?」って思う感じの渓谷です。
    絶景と言うほどではないですが、小さな風景にも、なんだか味わいがありました。

    返信削除