2021年9月25日

海へ(1)

頭が重い。
リモートでの仕事が増え、ずっとPCとにらめっこしているせいもあるかもしれない。
または、時代に馴染めず、ついて行けないことへの「つまらなさ」「いじけ」も。
いや、とにかくデジタルストレスと、その他もろもろ。

走れる時間をなんとか空けても、そこで走り出す準備ができず、結局タイミングを逃して走れなくなる…。
そんなことが何回か続いていた。

9月20日(月)。敬老の日で祝日。しかも三連休の最終日。
どこへ行っても、混んでいそうだった。
こんな日に、走りに行っていいのか。

また心が折れそうになる。

2021/9/20 9:35

ああ、でも、今日は走りたい。
走ろう。
昨夜から準備もしていたじゃないか。

くじけそうになる心。矛盾を抱えたまま、走り出す。

手稲から、高速道路に乗った。
札樽自動車道。
仕事以外で高速に乗るのは、ゆきかぜと暮らし出して9年で3回しかない。
今日が4回目だ。

入って小樽方向へ。
金山PAに入る。

予想に反して、空いていた。

2021/9/20 9:36

自動販売機で缶コーヒーを。

グローブは、ペアスロープの鹿屋島ロング。

一息。

なんだか、深呼吸でなくてため息になっている。
そんな日だってあるのさ。


2021/9/20 9:38

金山インターから石狩の海の方を見ると、巨大風車がずらっと並んでいる。
この10年で風景もかなり変わった。

缶コーヒーを飲み、空き缶を捨てるゴミ箱がないので、足で空き缶を踏みつぶして板状にしてバッグに入れる。

軽い頭痛が来ているのは、PCによる眼精疲労と、睡眠不足。
気をつけて行こう。

肩をぐるぐる回し、膝を屈伸して、走りだす。

札樽道から後志自動車道へ入って、余市インターまで。
この区間は初めて走った。

高速道路の常で、あまり情緒はないが、それでも昔の高速に比べると、光景にも気をつかって作られている気がする。

時間的にはさすがに速い。小樽市の市街地を完全にパスして、余市まで走れるからだ。

2021/9/20 10:21
あっという間…とはいかないが、やはり速い。
10時半前に余市インターへ着いた。

今日はニセコも人だらけ、車も多いだろう。

どこも連休だ。

夏が終わり、秋の真ん中。
このタイミングなら、積丹は空いていないか。

かすかに期待をかける。

海。

僕は秋田の山深い盆地の縁で生まれ、秋田の海沿いの町で育った。
幼稚園から高校卒業まで、海から数百メートルのところに住み、よく1人で砂浜へ散歩へもいったものだ。

でも、海か山かと言われたら、僕は絶対的に山派なのだ。

なんというか、海の厳しさが、僕を拒絶する。いや、僕の中のごにょごにょが、海を拒否するのだろう。
水が怖いのもある。

潮の香りも嫌いではないが、好みでもない。
焼き藁の匂いの方がずっとずっと好きだ。

でも、時に、海が見たくなる時がある。
どうしてだろう。

そしてそういう時は、「今日」でなくてはだめなのだ。

余市から積丹へ。

とにかく、走っていくことにした。

積丹の海に、出会えるだろうか。

(づつく)

4 件のコメント:

  1. こんにちは。
    秋田で生まれ育ったのですか。
    秋田は、母が秋田の鷹ノ巣というところで生まれたので何度か行きました。
    今は新幹線がありますが、子供の頃は東京から遠かった!
    北海道は、さすがにもう秋の気配ですね。
    私は、3連休の最終日に妻とタンデム1泊で、湯河原温泉へ行きました。
    非常事態宣言が出てるので、一応県内(神奈川県)ということで行ったのですが、
    高速道路は都内ナンバーで渋滞、寄った箱根もバイクがうじゃうじゃで驚きました。
    もう、非常事態宣言が出ていても関係ない感じです。
    走れる時期は短いですが、人の少ない山や海が近くてうらやましいです。

    ツーリング記事を書きました。お暇な時にでもご覧ください。
    https://gatapasya.blog.fc2.com/blog-entry-2024.html

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    1. がたぱしゃさん、こんにちは。
      お母様が鷹ノ巣ですか。私は湯沢の生まれで由利本荘育ちです。
      奥様とタンデム、いいですね!
      それにしても混み合うのには閉口しますが…。
      道内も、有名観光地のメイン時期はものすごく混むのですが、
      時期を外したり、ちょっと有名でもないところですと、
      気持ちいいくらい空いています。
      信号も少ないですし、ここら辺はさすが北海道という感じです。
      でも走れるのもあとひと月とちょっとになりました。
      短い秋、楽しみたいと思います。

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  2. 高速初めてだったのですね~。札幌西インターから余市まで20分くらいで到達します。途中の街をパス出来るのは魅力ですね。
    下道も魅力のある所が多いですけれど、目的を積丹半島とした場合は現地での走りをメインとしたいから高速は便利。
    北海道も高速道が伸びて、ツーリングに幅が出て来ました。ピンポイントで行けるので重宝してます。
    札幌近郊は散歩ツーリングなんで気楽ですが、300km越え辺りから苛酷になります。一泊すればかなり楽になるのですが、
    日帰りだと厳しい。

    Ⅴ7の直進性は如何でしたか?距離が短いので感じる前に降りてしまう感じかな?昔、350イモラで走った時にとても印象的な
    バイクの挙動が有って、今に繋がっているのです。

    由利本庄ですか。十和田湖から長駆すれば行けそうですね(笑)そのまま日本海沿いを北上し五能線と共に青森に戻るなんて
    ツーリングプランを考えるのも楽しいな~(笑)

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    1. いちさん、こんにちは。
      高速もいいですね。私が乗らないのは、主に財布の都合です。
      直進安定性、並列4気筒に比べると、安定性に欠くということになるかもしれません。
      もう慣れてしまって、安定性に関しては、全く不足は感じなくなりました。
      ただ、高速走ると、振動が手に来ます。

      北海道、長距離走りやすいですね。
      以前は広島県にいても日帰りで平均600kmくらい下道オンリーで走っていましたが、若かったですね。もうそれはしんどくなりますね。

      長時間になってくると、V7よりも国産並列4気筒の方が疲れにくいような気がします。
      無意識に、安定性に助けられているのかもしれません。

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