冬の支笏湖へ。

今日、17日水曜日は午前中OFF。

今シーズン最後の走りになるかもしれない。

ゆきかぜを引き出したのは午前11時半。

支笏湖へ向かった。

国道453号線を真駒内から支笏湖へ。

支笏湖が近づくにつれて次第に気温は下がり、道端に雪が見え始める。

しかし、気温は7℃。路面も凍結していないようだ。

それでも慎重に。

冬枯れの山。向こうの山は雪が積もっている。

支笏湖につくと、時折流れる雲に陽射しが翳るが、ほぼ晴れと言っていい空。

風邪は少し強い。

冬の空気と明るい湖畔が気持ちよくて、湖畔の道を往復して帰ることにした。

一度温泉街の方へ。温泉街に入らず、Uターンしてまた湖畔の道を帰った。

カーブの向こうに恵庭岳。

これだけ見ると、関東の冬景色みたいだ。

……、なんて、関東の冬景色を実際に見たことはないのだけれど。

どうしてだろう、2009年夏にGPZ1100で南東北、北関東の旅に出かけ、見た、群馬の景色を思い出した。

会津の景色もよかった。

日光もいろは坂も、金精峠もよかった。

でも、群馬の山々の景色は、僕に何か特別な感じを与えたのだった。

roshi-mさんや、tkjさんに会えたツーリング。群馬にはまーしーさんがいた。

彼のライダースピリッツに、僕は尊敬を念を抱いていた。

群馬の山々を見るのは、3回目だったが、とても新鮮だった。

そしてその山々の美しい山容は、まーしーさんと、とても似合っていた。

山頂付近にだけ雪をかぶり、樹々の葉を落とした恵庭岳の表情が、少し群馬の山々の記憶と似ていたからかもしれない。

湖岸の道は晴天の下、続いている。

いつもどこか暗い印象の支笏湖だが、今日は寒風が吹いているというのに、とても明るく感じた。

湖畔を走ると、冷たい風がヘルメットから侵入し、顔を冷やしていく。

ジャケットやオーバーズボンに、風が叩きつけるようにぱたぱたと当たる感触がある。

風の中の湖畔道路。

とても気持ちよかった。

ポロピナイの駐車場は冬期閉鎖されていた。

少し離れて、白樺が並んだ駐車スペースに停まる。

冬の日を浴びて、支笏湖と空が美しかった。

高い空に、湖を渡る風が、見えるような気がした。

バイクが好きだ。

バイクで走ることが好きだ。

初めてバイクに乗った、22歳の齢から、それはずっと変わらない。

もうこれは、どうしようもない。

コロナ下、ロングには行けなかったものの、今年も走ることができた。

明日の通勤に走って、給油して、それで今シーズンの走行は終わりになるだろう。

今年もありがとう、ゆきかぜ。

君と走れて、幸せだった。