2016年10月31日

冬の訪れ。(2)

降ってきた雪から逃れて、東へ。清田区から北広島へ抜けていく。道道1080号線だ。
遥か十勝まで走っていく国道274号線に出るころには、曇り空ではあるものの、すっかり雪雲からは逃れていた。
例によって少し脇道にそれたりししながら、ふらふらし、道の駅「マオイの丘公園」へやってきた。


気温3℃。
先着のバイクが3台いた。
どれも「アメリカン」タイプ。

トイレに寄り、とにかく暖かいところで何か食べようと建物に入っていったら、玄関のところで
キャプテンアメリカのヘルメットをかぶった男性に話しかけられた。
「バイクで来たの?」
「はい」
「馬鹿だね~」
「馬鹿ですね」
「寒いよね。」
「寒いですね。」
「馬鹿だね~」
「馬鹿ですね」
「寒いね~」
「寒いですね」
ああ、エンドレス……。

売店でいもだんごとカレーパンを買い、自動販売機でカップのホットコーヒーを買った。

建物の中には机といすの席もあるのだが、もう埋まっている。
窓際、背もたれのないベンチが空いていたので座って食べていると、
さっきの男性がまた。
「さっきのバイクで来た人?」
「はい」
「寒いね」
「寒いですね」
……以下略。

その方は先に出発。
早来の蕎麦屋に行くと言っていた。

駐車場に戻ると、若い男性がとってもイカしたH.Dのカスタムのそばで出発準備を。
「寒いですね」
「寒いですね~」
そうしていると、女性ライダーが。その人もアメリカン。
二人は一緒に走ってきたようだ。

僕が先に出発。
「お気をつけて」
「お気をつけて」

2016/10/30 11:45
ここからはほんとに気まぐれ走り。
ふらふらいくと、馬が草を食んでいた。
驚かさないように、遠くから。


2016/10/30 11:56
このあたり、由仁、追分、東千歳の近辺は、田園風景がとても美しい。
こちらでは夕べも今朝も雪は降らなかったようだ。

それでも、枯れ草の色も、空の表情も、もう晩秋ではなく、初冬のそれだ。


2016/10/30 12:14
このあたりでいつも立ち寄る、景色の見張らせる小高い丘へやってきた。
気温4℃。
この気温が今日のゆきかぜの外気温計では最高気温になった。

西の空も明るくなってきた。
きっと雪も止んでいるだろう。

2016/10/30 12:18
来年のしたくをしているような、畑の畝筋。
目印の樹は、葉をすっかり落としている、

冬の訪れ。
先日までは走るとついていた虫の死骸も、今日はつかない。
寒さで虫が飛んでいない。

寒いけれど、防寒ウェアの性能がよくて、凍えるほどではない。
どうやら5℃以下でも路面が許せば一日ツーリングできそうだ。

でも今日は左手が痛くなってきた。
クラッチを握る左手の指とてのひらが筋肉痛で少しずつ痛くなってきた。
この間の一日走った時でも全然痛くならなかったのに。
冷たさのせいなのか、ウィンターグローブを買うのをケチって、ホームセンターで買った
安物の手袋がどうも微妙にサイズが合ってないのだが、それがいまさら効いてきたのか。

左手をかばいながら、寒風の中を。
もう少しふらふらしながら、帰って行こう。
どうやら、今シーズンは、体力が許せばもう一回、走るチャンスがありそうだ。
(冬の訪れ。完)

1 件のコメント:

  1. KEI Cさん、こんにちは。
    イタリアも以外と冬は寒く、向こうの人はアルプス越えのツーリングなんかも人気ですし、雪も降りますが日本の日本海側ほどではないので、気温計が実際に必要なのかもしれませんね。

    広島に住んでいた時の方が、一年中走っていたので、結構0℃前後の気温の中を走っていました。
    北海道は5℃を下回るようになると、割とすぐに雪が降って走れなくなってしまうので、極寒の中を走る機会は普通は少ないんです。(真冬にスパイクタイヤ履いて走る猛者は別にして)
    私のV7ゆきかぜ号も、そろそろタイヤ交換です。次はどうしようか、冬の間にゆっくり考えたいと思います。

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