吉村誠也氏に学ぶ「自分と愛車のリスク回避術36か条」今回は、
【18 対抗渋滞】あらゆる走行状況の中で最も危険なのがこれだ
【19 車間距離】中途半端な車間距離は無謀運転を誘発する
です。
なんか、面白そうですね。
ではまず、
【18 対抗渋滞】あらゆる走行状況の中で最も危険なのがこれだ
から
これは、「大型車の背後からノーブレーキの自転車が飛び出してこないという保証はどこにもない」ということで、「対向車のすきまに最大限の注意を払う」ことが大切ということ。
その可能性は頭でわかっていても、普段は忘れてしまっているもの、吉村氏は
「まともな記憶力と想像力があれば、過去の‶ひやっ”とした経験を思い出し、それが‶ひやっ”ですまなかったときのことを想像すればいい。」と書いていますが、
事故を防げるかどうかは、この予想(=予め、想像する)能力によるところが、運転技術そのものよりも比重が大きいのではないかと、最近思います。(もちろん、免許を取り、それを保てるだけの運転技量があることを前提として)
どんなふうに危険を想定し、それがどのくらいの確度で起こるかをその都度判断して行動を決める。その判断力が問われているようです。
今宇宙から隕石が落ちてきたら…ということは全く想定できないことではないが、現実にそれに備えて走ることはまずない。しかし、前のトラックの荷台の荷物がいきなり落下してきたら…ということは、滅多に起こらなくても、備えることはある。
トラックのすぐ後ろを走っていたら、道路上の落下物を、トラックは左右のタイヤの間でまたぐ形で越えたが、直後を走っていた自分の走行ライン上にその落下物が突然現れて、避けられない……ということはあり得るし、警戒して避けられる位置、車間距離で走る方がいい。動物の死骸のこともあるし、丸太が縦に落ちている場合もある。
危険の想定をどのバランスでとるか…。これには、免許の試験を合格するだけでなく、公道上の経験値も必要になってきますね。
【19 車間距離】中途半端な車間距離は無謀運転を誘発する
吉村氏は、「見出しだけでおわかりだろう。対抗右折車がいた場合、前者とあなたの間隔が中途半端に長ければ、突っ込んで来られる可能性が高まるということだ。」と、言っています。
バイクは小さく見えるため、漫然と見ている四輪ドライバーからは、実際よりも遠くにいると思われることもあり、「行ける」と思った車が右折してきて避けられず事故…!ということもあります。
車間距離って、時と場合によります(例えば、混雑した片道3車線路と、流れている田舎の片道1車線路)が、広すぎても、狭すぎても相手をイライラさせたり、相手に隙を与えて、無謀運転の引き金になったりしますね。
「車間を開けていた方が安全でしょ?」という人もいます。
もちろんそうですが、開けてさえいれば安全が確保される、交通法規を守っている自分は、法規に守られているから大丈夫」なんて思っていたら、事故します。
吉村氏は上の事故の回避方法として、
「やや右に寄って自分の存在をアピールしつつ車間を詰める。または、対向車が安全に右折できるまで車間を広げればいい」
と書いていますが、車間を広くする人は(僕も最近はこっち派です)、ここまで考えて、適切な車間を、状況に応じて変えながら走るべきでしょう。
やはり基本的に都市交通は、危険と隣り合わせ。
空いたワインディングを一人で飛ばすのよりもよっぽど危険ば状況下にいると自覚して、
安全運転の「技」を磨き上げていく意識を持ちたいものです。
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