2013年11月17日

リヤサス、プリロード調整(小春日余禄)


以前、僕の手元に来た時のプリロード17mmから、23mmにプリロードを増して好感触を得た旨をブログの記事にした。(「23mmの落ち着き。」)

「小春日」のツーリングの中で、リヤサスのスプリングプリロードを変更しながら走ってみた。
その印象を記しておこう。



プリロード9,5mm。

乗る前にシートを手で押し、感触を見る。
スムーズに沈み、きれいゆるやかにに押し返してくる。上質なソファーのようだ。
期待が高まる。
走ってみる。
驚いた。
全然よくない。
ハンドリングが重くなっている。前が高くなったせいか、ステアリングが切れてこない。反応が遅いわけではないのだが、舵角が小さくなってしまい、よけいにバンクさせなければならない。
また、ハンドルが重い。リーンそのものは重くなっていないはずだが、ステップの上に立ち、ステップ入力だけでリーンさせても重く感じる。
今まで23mmのクイックなハンドリングに馴れてしまっているためにそう感じるのだろうと思って、しばらく走ってみたが、違和感が消えない。
乗り心地はよくなったのか。
それがよくわからない。道路の段差や、舗装の修復箇所などにわざと入ってみるのだが、乗り心地の向上は感じない。乗り心地が劇的に向上すると思っていた僕は少し肩透かしを食った感じだ。
僕の体重は75kgある。今日はデイバッグを背負い、タンクバッグを装着しているので、空身からすると80kg以上の荷重になっているだろう。だからといって、荷重過多とは言えないだろう。不思議だ。
旋回半径が大きくなり、気持ちよく弧を描けない感じだった。(むろん、全然走れないわけではない。以前と比較してである)

*注意**
このインプレッションは私の実体験による偽りのないものですが、10mmでよくなったという方もいらっしゃいます。人により、感じ方も違うと思いますので、お読みの方は、ぜひとも私の記事を鵜呑みにせず、ご自分で試してご確認ください。




プリロード25mm。

手で押してみると硬い。ある程度力を掛けてからでないとシートが沈みはじめない。力を抜いた時の返りも速い。
跨ってみる。さすがにまたがると沈む。足つき性は9.5mmの時より少し悪化している。しかし、実用上はなんの不便もない。僕の身長は176㎝。足は正直言っ長い方ではない。丈の短めを選ぶこともあるが、ズボンの股下寸法は吊るしなら76cmを選んでいる。
走ってみる。
さすがにシートを少し固く感じる。もちろん、シートは固くない。リヤサスのストローク量(リバウンド側)が減ったので、そう感じるのだ。しかし、予想に反して跳ねたり、接地感が薄れたりということはなかった。
ハンドリングは9.5mmに比べてクイック。左折などもくるっと回る。リーンも軽い。カーブ途中で開け開けにしてもよく曲がる。
しかし、少し落ち着きが足りない感じだ。ハンドリングが軽すぎると感じる。
今回(「小春日」)のルートのような道では、のんびりと、ルーズに流したい場面も多いのに、ハンドリングがクイックだと、気が抜けなくなる。これも比較してであって、困るほどクイックになったわけではない。しかし、僕の実用には向かない感じがした。





プリロード20mm。
5㎜抜く。シートを押すとだいぶ柔らかくなった。乗ってみると足つきが少し向上している。さっきのでも実用上問題ないが、少し跨った時のシート高が下がると心理的にはほっとする。でもそれは結構重要だ。
乗り心地も25mmに比べれば、少しソフトになったか。しかし、大きな段差を越えた時など、もう少し奥に入る前に踏ん張ってくれてもいいかも…と思う。
ハンドリングは25mmに比べるとかなり落ち着いている。最初の17mmと昨日までの23mmの中間なのだが、悪くはないがちょっと舵角が不足しているかもしれない。ほんのわずかだか。
開けて行った時には確かに気持ちいいが、やはりややはらみやすくなる。ハンドルとリーンの重さは、重いと言うほどではなく、これはこれで安定してありだと思うが、もっと両輪がバランスして、タイヤにストレスがかからない状態ですいーっと旋回した方が気持いいだろうと思う。
それは昨日までの23mmではできていたのだから。
20mmは悪くないが、もう少し上げた方が好みだ。




プリロード22mm。

手で押す。20mmより固く感じる。2mmでも違いは、小さな違いだがはっきりしている。
違和感はない。固めなのだが、以前のGPZもリヤサスは最後には手で押すとこれくらいの感触になっていた。カーブで開けて行ったときに明確に後輪が意志を発揮し、だらだらとアウトに膨らんでいかないようにすることを優先させて、その上で神経質にならないようにすると、だいたい僕にはこんな感じになるのかもしれない。(偶然かもしれない)
跨る。20mmよりわずかに高い。
ハンドリングはクイックすぎず、直進の落ち着きと、傾けて行った時の自然でストレスのない舵角とが両立している感じだ。
20mm時よりも若干舵角が入って車体が起きている。その違いはほんのわずかだ。しかし、こちらの方がほんの少しだが明確に気持ちいい。
どうやら、僕とこのゆきかぜ号の場合は、今のところ、22mmか23mmが相性がいいようだ。
どっちかと言えば、コーナリングがシャープな23mmが好みだ。

これはタイヤの銘柄や空気圧によっても、また減り具合によっても印象が変わるだろう。
来年以降もプリロードについてはいろいろ試して行こうと思う。


0 件のコメント:

コメントを投稿