2015年10月18日

【速報】根本健氏AHRMAデイトナ戦初日2レース優勝!

「速報」なんて、当ブログらしくないですが。
1948年生まれの根本健氏は今年67歳。
今年もAMHRMA(American Historic Racing Motorcycle Association )(アメリカ歴史的バイク協会)の2015年最終戦、デイトナに参戦。
初日(10月18日)F750クラス、F-Vintageクラス、2レースに出走、2レースとも優勝しました。
詳しくは、根本健氏のブログ「KEN’S TALK2」に、根本氏本人のレポートがあります。
Vol.642 波乱含みのデイトナ・スタート  Vol.643 デイトナ1日目のご報告




写真引用は、根本健氏のブログ「KEN’S TALK2」Vol.643のページより。

写真引用は、根本健氏のブログ「KEN’S TALK2」Vol.643のページより。
根本氏は1973年度、全日本ロード選手権セニア750ccクラスの年間チャンピオン。(プライベーターとして初であった。)
その後、世界GPへ参戦(1975~1978)、異国後、バイク専門誌『ライダースクラブ』の編集長となった。
以降17年間『ライダースクラブ』の編集長を務め、その後は後進に編集長の座を譲って自らはプロデューサーとなり、現在に至る。ライダースクラブは今月末発売の号で通巻500号を迎える。

日本のバイクジャーナリズムに於いて『ライダースクラブ』の果たした役割は大きい。
今ではどの雑誌でも当たり前に使う「トラクション」、「アンチスクワット」などの言葉もライダースクラブがバイクやライディングの解析用語として用い、それが広まって行ったものである。
専門の写真家を用い、美しい写真と、WGPを闘うワークスマシンの非常に精細な、精密なスタジオ撮影、根本氏によるサーキット試乗によるハンドリングやマシンコンセプトに関する解説記事は当時世界でも類を見ない高度な内容であり、高く評価された。

また、根本氏は現役を退いた後も、1987年、「NR750」でルマン24時間耐久に参戦、1995年、平忠彦氏と組んでTRX850で鈴鹿8時間耐久レース参戦など、レースにも時折参戦していた。

AHRMAのレースには、50歳を過ぎてから参戦を開始。
マシンはずっと、ティーグリーンの「MOTOGUZZI、V7SPORT」である。

最新のマシンとは違う、厳しい規則のあるビンテージマシンのレース。
モトGPのような高度な電子制御や230psを越えるパワー、最高速340kmなどは出ない。
とはいえ、根本氏のV7は、モトラボロの神宮司氏によるチューンを受け、デイトナの30℃バンクの一番上を、最高時速270kmで駆け抜けるマシンに仕上げられている。
そのチューンも10年以上を掛けて、年々積み重ねてきたもので、参戦当初は転倒などもあった根本氏だが、アメリカの仲間に刺激を受け、また、支えられ、次第に腕も上げて、年々ラップタイムがあがり、60歳を過ぎてから初優勝を達成している。
もうAHRMAのデイトナといえば、日本からくる「ケン・ニモト」は欠かせない存在。国境、人種、年齢を越えて、バイク好き、レース好きの大人たちが、バイクでレースすることの楽しさ、しあわせのあり方を体現し続けている…、それが、AHRMAだ。

さて、今年も初日から2連勝の根本氏。
67歳にして、まだ速くなるというのか。

モトGPでは若い才能が開花し、しかし同時に現役最年長のバレンティーノ・ロッシがポイントリーダーを走る。
根本氏は67歳にして、レースで優勝。

雲の上の話のようではあるけれど、
我々一般人にも、「可能性」を信じさせてくれる。
「あきらめるのは早いんじゃないか」
「まだいける。楽しければ。」
そんなメッセージを、走ることで、与え続けてくれている。

身体を大切にして、僕も長く走りたい。
そんな気持ちに力をくれる、根本氏のデイトナチャレンジのニュースだ。

2 件のコメント:

  1. 3勝目のご報告が上がっていましたね〜^^
    ライバルのジョン・エリス氏と競い合っての勝利、これから詳細を拝見しようと思います。

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    1. Hiroshi Mutoさん、こんにちは。
      そうなんですよ!すごいですね。
      でもこれでジョン・エリス氏、来年はもっと何かしてきますよね。
      ただ、根本健氏のV7、クランクもジョイントも負けるようでは、もうパワーアップは限界でしょうか。
      どこまでやるのか、どこまでで停めるのか。
      大人として判断しつつ、人生の愉しみを追及する。
      根本氏とエリス氏の来年のデイトナが、今から楽しみです。

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