2017年10月23日

秋色風走。3

京極の道の駅を通過したら、羊蹄山の北側を行く。
国道ではなく、最初は道道478号線を。
ラフティングをやる尻別川の流れから離れて、羊蹄山の北麓を行く直線になったら、少し行って丘を登る前に北へ入る脇道に入る。
平らな台地を北上し、道なりに直角に西へ曲がる。直進する道は消えないが、土の道でこれは私道の雰囲気が出ている。
2017/10/21 11:39 倶知安町の農道

道道478号線よりも500m北側を西に向かうこと、500m。
交差点を右折して北上すれば、しばらく行くと河岸段丘を下って、尻別川を渡り、国道276へ出る。そんな農道を、ゆっくり走り、気持ちのいいところで、止めて、少し休む。
羊蹄山の北側の山容は、東側から見たときとは違う表情だ。

2017/10/21 11:41 倶知安町の農道
西の方角を見ると、ニセコ方面に分厚い雨雲がかかっている。
そこまではいかずに、北上して赤井川を目指すのだ。

国道276に合流したら、倶知安方面へ走るが、「寒別第一集会所」のところからまた北へ。
この脇道もお気に入りで、最近はこのルートを走ることが多い。
2017/10/21 11:48
一段、河岸段丘を上がる。その低い崖の上から、羊蹄山と畑が見下ろせる。
足元に広がるのは、借り入れの終わった田んぼだ。コメも最近は作っている。
野焼きの煙が遠くで上がっている。

2017/10/21 11:49
南東側を見ると、尻別岳が見えている。
この二つの山を並び見ることのできるスポットはたくさんあるが、位置によって並び方も、二つの山の関係も違って見えるのがとても面白い。

そこからさらに道なりに北上すると、やがて道は左折して西へ向かう道になる。
地形を無視して、まっすぐ道を付けたので、谷をまたぐときは下って登る急坂に挟まれた形になる。
「ジェットコースターの道」なんて富良野で付けられている道もその一種だ。
北海道にはそういう道がたくさんあるが、それは、車ができてから家も集落も、畑も何もない「自然」を切り開いて最初に道を通し、そこから開拓した証拠だ。
2017/10/21 11:54
一度行ってから、Uターンして帰ってきた。
今から向かうのは、手前側から奥側なのだ。
まあ、いいか。

2017/10/21 11:59
この谷を越えて坂を上りきったところにある、黄葉する樹と、紅葉する樹の取り合わせ。
たしか、赤い方は山桜の樹だ。
電信柱がこちら側は道の右側に。谷の向こうでは道の左側に並んでいる。

どんな道にも、それぞれに生まれた事情があり、歴史があり、だから表情がある。
僕は本物の「ジェットコースターの道」よりも、小さめな、こういう道の方が、どちらかといえば好きだ。

2017/10/21 11:59
ここも僕のお気に入りのスポット。
少し休んで。

さあ、進もう。
もうお昼だ。
(つづく)

2 件のコメント:

  1. この辺の台地は面白い。街が低く、見下ろす様な丘の形状って、他では見ないし
    意外にこの俱知安って広さを感じさせる。
    赤井川村までの道中は、村々を繋いでいく田舎道なんだけど比較的平らで圧迫感が
    少ないし、人の気配が濃厚な為でしょうか、妙な安心感がありますね~。
    銀山に抜ける峠道は北海道らしいけど、この台地に来るとホッとします。

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    1. いちさん、こんにちは。
      羊蹄山の周りを尻別川はがぐるっと回り、その外側に河岸段丘が広がるために
      こんな地形になっているんですね。
      メイン観光ルートからちょっと外れた、絶景でなくても生活のにおいのする道が
      本州に住んでいた頃から好きでした。
      赤井川が好きなのも、ほどよいサイズ、生活のスケールもちょうどよく感じるからだと思います。
      里の風景が、昔から好きなんです。

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