10月15日日曜日、朝、支笏湖へ走っていった。
国道453号の支笏湖への下りを流していく。
湖面近くまで下りると、そこはポロピナイのパーキングだ。
2017/10/15 7:23 |
とてもよく晴れていた。
風も弱い。
ポロピナイの駐車場の入り口付近、ダートが幅広く広がって通行の邪魔にならないところに停めて、少し佇む。
2017/10/15 7:23 |
2017/10/15 7:24 |
2017/10/15 7:25 |
駐車場へ移動する。車が何台か来ていた。バイクは僕だけだった。
夏の間の貸しボートももう営業は終わりだろうか。
自動販売機には暖かい飲み物も並んで。
今日は、何も買わなかった。
良く晴れた。
気持ちいいきりっとした空気。
風はやさしく、そよと吹いている。
これはまだ、秋の風だ。
2017/10/15 7:31 |
太陽が刻一刻と上がっていく。
朝の気配が、午前中の気配へと、変わっていく。
2017/10/15 7:31 |
さっきのカヌーの人は、もうあんなところまで。
岸辺の波はやさしく。
木々は明るくきらめき。
秋の最後の穏やかな日を、楽しんでいるかのように思えた。
ゆきかぜの元に戻り、
出発準備をしていたら、
声をかけられた。
上品な60代と思しき男性の方で、
「グッツィ、いいですね。よく走りますか?」
と。
「ええ。とてもよく走ります。」
しばらく会話した。
静かな湖畔。
楽しい歓談の時だった。
さて、帰路に就く。
午前の光に変わった風景の中を、ゆきかぜでゆっくり帰っていく。
国道453号線、支笏湖線は、時折展望が開けるが、基本は山の中、森の中を走っていく道だ。
秋の中、色づくペースも樹々でそれぞれ。樹種が多いほどに、色づきのバリエーションも増え、いろんな色が混じる時期がある。
もう少しで、ここは黄色と赤の鮮やかな色に染まるだろう。笹の緑を残して。
そしてもうすぐに初雪が降って、白い世界に変わっていくだろう。
2017/10/15 8:03 |
手前の山は秋の終わり。革の上流では冬が始まっている。
季節の変わり目だ。
風が時折強く吹いた。
2017/10/15 8:09 |
午前8時を回ったが、まだ混雑は始まっていない。
でも今日はきっとすごい渋滞になることだろう。
美しさに思わずゆきかぜを止める。
僕の全身を包む、秋の色彩。
冷たい風。鼻の奥がツンとする寒気の中、かすかに匂うの枯れ葉の臭い。
この色彩は写真には写らない。
この空気感は写真に写せない。
いつも思うのだ。
こんなにベタっとした色じゃなかった。
もっともっと繊細で、でももっと鮮やかで、もっと賑やかな、色彩の世界の中にいた。
その中にいないと、分からないことがあり、感じられないことがある。
どんなにVRが発達しても、いや、発達するほどに、微細になっていくそのごくごく小さな違いが、決定的な違和感となっていくだろう。
そこに「在る」ということ、そこに「いる」ということ。
そのかけがえのなさは、はかないけれども、絶対だ。
2017/10/15 8:10 |
世界が刻々と変わっていく。
でも僕もいつまでもこの路上にいられるわけでもないし、
いつまでもいたいわけでもない。
ゆきかぜと、帰る場所がある。
帰らなければならない場所が。
それはおそらく、とても、とてもしあわせなことなのだ。
だから、安全運転で。
気を付けて帰ろう。ゆきかぜ。
9時過ぎには家に帰れるだろう。
(朝の支笏湖へ。完)
四季彩、今年は寒暖が多かったので紅葉が綺麗です。去年は余り良く無かったので記憶に留まる景色が思い出せません。
返信削除カメラの写真はメモ代わりだと思います。
その場に立たなければ解りませんよね。
ライダーはその感覚を共有していると
思ってます。
いちさん、こんにちは。
削除今年は紅葉の当たり年だと、他の方からも聞きました。
紅葉の盛り、見られるかどうか…と思いますが、この日の国道453は、本当にきれいでした。
もう秋も終わりですね。今日は手稲山の山頂に雪が見えました。
風景に感動して、そのままそれを写そうとしても、写らない。
たぶんですが、写真は、「写真として」風景を取ろうと、ちゃんとした時に
逆説的に風景の一部を、記録できるのだと思います。
ただ、作り過ぎてもいけない。邪心が入ってもいけない。
難しいですね。ブログに写真を載せるようになって、写真の難しさを
少しだけ覗いたような気がします。