2021年6月1日

SAPPORO JUNE.

6月になった。パートの僕は、今日は仕事が休みだ。

…といっても、持ち帰り仕事があるのは、正規勤務の時から変わっていない。
たぶん、時給換算したら、最低賃金を大幅に下回ることだろう。
それでも、暮らしと健康に、以前より少し、余裕が生まれたのは間違いない。


今日、ホントに久しぶりに自分の家の庭…というか、建物の周りの狭い帯状の土のところへ出てみた。

今年も我が家の狭い庭は、まったくの放置状態で、もう何年も水やりも一回もしていないし、肥料も一回も撒いていないし、剪定もこの4年くらいできていない。

年々忙しくなっていった仕事が、2015年あたりから尋常でなくなってきて、2017年からは本当に大変な状況で、そのタイミングで故郷の父が死去したり、残された母のケアが始まったり、仕事上では2018年にひとつプロジェクトがあってそれを同時にこなさねばならず、とうとう身体を半ば壊した。
庭も、完全放置になってしまった。
もともと、庭いじりや、花や木を育てることに、それほど興味がある方ではなかったので、(巨木を見に行くことはすごく好きだったが、自分でメンテはできないタイプなのだ)、庭は完全放置に…。

それでも、今日、歩いてみると、いろいろ、花が咲いていた。
上の写真はヒメウツギか。



ライラックも白い花をつけ、ほぼ満開。(やや過ぎているようだ。)



ハマナスも花をつけていた。
バラ科の野生種、ハマナス。バラのような香りがする。


植えた覚えもないのに、いつの間にか咲いている花。たぶん多年草だ。毎年咲く。

季節は、初夏。
札幌の6月はサッポロジューンという言葉まであるくらいで、花々が次々に咲き、暑くも寒くもなく、晴れの日も多い(ここ数年はそうでもないが…)、とても美しい季節。

いい季節だ。


ここからは、COVITー19と走りの話。
毎回同じような話題で申し訳ない。そして、このブログではバイクの話以外はあまりしてこなかったのだが、今回の話は、走ることとも直結していることもあり、書いている。

緊急事態宣言が6月20日まで延長され、その延長区間の初日となった。

これは札幌市内の公園の藤。満開だった。

北海道と札幌市の新規感染者数は、昨日今日とやっと上昇を止めた感じだが、まだまだ数が多く、それでも最大時に比べてしまって、「お、少なくなってる」と思ってしまうのがこわい感じもする。
医療態勢は特に札幌市では限界値を越えている。
入院すべき人たちが入院できずに自宅待機になっており、そもそも症状が出てPCRで陽性となっても、そこから病状を判断して入院すべきか判断するまで1週間もかかることも起きている。そのため、血中酸素濃度計、解熱剤、経口水分補給液、非常食などの用意を呼び掛けているくらいだ。
新型コロナウィルス感染症だけでなく、他の病気の人の入院や手術にも影響が出ている。

母が入居している老人施設でも、面会制限が敷かれ、部屋へは入ることができず、通所リハビリも停止され、訪問してのリハビリもできなくなっている。

直接接している人にはまだ出ていないが、身近で罹った人の話も、よく聞くようになった。
感染対策に気をつかっても、いつ自分が罹患してもおかしくない状況だと思う。
そう、だれが罹ってもおかしくない。

僕としても、母の通院時の付き添いを考えても、僕自身の感染リスクはできるだけ低くしておきたい。結果的にかかってしまうことはあると思うが、できることをしていなかったという後悔はしたくないのだ。


その上で、バイクで走ることを考える。
そう、毎日、考えている。どこまでなら自分としてはいいのかと。

感染リスクが高いのは、まず3密と言われるところ。
 密閉、密集、密接。
このうち、一つでも感染リスクは高いことがわかっている。
特に変異株に関してはそうだ。
そして飛沫感染であることから感染リスクが高い行為としては
 会食、会話、合唱、カラオケ、などのシーンだということはわかっている。

バイクでのソロツーリングなら、人との接触を極力避けることにより、感染リスクは相当に低く抑えることができる。
ただし、事故をしない、巻き込まれないならば、である。

さて、前回の記事にも書いたのだが、僕個人としては札幌市の境界線を出ないことにかんしては、明日からは解禁しようと思う。

ただ、トイレ以外で、市外の店や施設に寄ることは極力避ける。
買い物もできるだけしない。(家から持参するか、市内のコンビニ等で済ませておくか)
これは自分が感染しないためと言うよりも、もしも自分が知らずに感染していた場合、札幌市外に感染を広めないためだ。
道の駅などでのトイレ使用時も対策を徹底し細心の注意を払う。
マスクの他に、アルコール消毒布等を持参して、触る前に消毒、触ったら消毒を徹底する。
6月20日までは、無給油で行ける場所までと限定する。(給油しない)
などの条件を付けて実施しよう。
もちろん、それでも行かないのが一番安全なのだ。

これは難しい問題だ。

バイクだから大丈夫という雰囲気は、最近あちこちでちらほら見られるようになってきた。
ブログやYouTubeなどで。
でも、「バイクだからローリスク」なのではない。
バイクで行っても会食したら超高リスクだし、
長い間の立ち話も、マスクしていてもリスクありだ。

そのあたりのニュアンスまで、ブログや動画で伝わるだろうか、
間違ったメッセージを結果的に発信することにならないか。
これは、いつも考えておかなければならないことだと思う。

くどいようだが、リスクを冒さないように、でも生きていくため、
どうしても走りたいなら、それなりの覚悟と、自覚がいる。
安易な緩み、追随を生まないような、少し慎重な発信が必要になっている気がする。

それは、危険を伴う難易度の高い登山や、冒険の発信と、
同じようなことが言えるかもしれない。

どうしてもしなければいけないのかと言われれば、
多くの人にとってはそんなことは全くない。
でもしてしまう人は、そうしなければ生きていけないのだ。
ほとんどの人には理解してもらえないと思うが、そうだからしょうがない。
もちろん、関係ない日とを危険にさらすことはできない。
だが、理解を得られる範囲で、冒険にはトライしたいものだ。
そこに生きることの喜び、輝きを、強く感じ、その喜びを表現したい気持ちも
また強く持っている。

ライダーも一緒だ。
走らなければ生きていけない人たちが、少ないが一定数いる。
許される範囲で、走りたい。
だが、特権的に守られるとは思っていないし、思ってもいけない。

ライダーにしても、登山家、冒険家にしても、
その発信には、自分たちの体験のすばらしさを伝えたいという
これまた抑えがたい思いがあるのだが、
同時に、登山やツーリング、冒険は
命の危険を伴うものだということを、本人たちは知っているが、
メディアを通じて知った人たちには、そこまで伝わるのか、
ということはいつでもついて回るだろう。

だから、ただ楽しさを伝えるだけでなく、リスクやリスク回避の行動、考え方、
ノウハウなども、同時に発信していくことも大切だと思うのだ。

コロナ下のツーリング記事には、そういう視点が必要だと思う。
(もちろん、毎回こうしました、ああしましたと書く必要はないと思う。
 配慮していることが間接的にでも、何回かに1回でも、出て入ればいいと思うし、
 それは、発信者の義務ではないと思う。)

9 件のコメント:

  1. おはようございます樹生さん。
    トイレ閉鎖中だったりトイレが使えないコンビニがありますのでご注意を。
    あとは道の駅ノーマスクナンシーおじさんにもご注意下さい。
    道中の安全をお祈りさせて頂きます。
    自分は次の休みがまた雨でして…誰かが走って何か書いてくれるのを首を長くしてお待ちしております。

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    1. 緒崎さん、こんにちは。
      情報ありがとうございます。
      トイレ閉鎖中ってやはりあるんですね。

      6月2日に少し走りました。
      また、記事にしたり、道中録った動画をYouTubeにアップしたりしたいと思います。
      札幌市在住の身としては、出ていくのはホントに気をつけていきたいと思います。

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  2. こんにちは。私は元々キャンプ・ツーリングでも 山の県道メインなので 、コンビニも道の駅も利用しません。弁当持参(カロリーメイト)コーヒーが欲しいけど水筒で持っていくか、自販機で買うか。 ガソリンはセルフ
    あと 手を洗うまで、目鼻口は触らない これでまあまあですかね
    (*^▽^)/★*☆♪ この前のゴールデンウィークでは食料持参、ゴミ持ち帰り。ガソリンと水以外補給を立ちました👍

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    1. これ3泊4日で1200キロ走行。 キャンプ場はすべて閉鎖されていたので、人のいない河川敷や海岸だ!👍

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    2. 熊本Brevaさんmこんにちは。
      キャンプで3泊4日で、コンビニも道の駅もキャンプ場利用しないとは!
      それはすごいですね。

      目鼻口を触らないって、気をつけないと、無意識についついやってしまいますね。
      私は眼鏡ライダーなので、目を触るには、眼鏡をよけるというワンアクションいるので、
      そこで、はっと意識することがあるのですが、ここも徹底していきたいと思います。

      どこまで気をつけ、その上でどこまで行動するか、
      一定の枠を踏まえた上では、各自の判断で現実に合わせてやっていくことになると思います。
      貴重な具体例、ありがとうございます。
      お互いに気をつけて行ければと思います。

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  3. まあ、ヨット単独行 堀江謙一の"太平洋ひとりぼっち"と"世界一周ひとりぼっち"を読んで、実践してみただけですけどね😅

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    1. おお…!なるほど。でも、実際にトライするのはすごいです。

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  4. こんばんは。
    私も、自身の精神的な健康と非常事態宣言下での生活との間で、最大限の注意を払いながらのショートRUNがほとんどです。
    そんな中、若いblog友さんの投稿です。
    全くの偶然なのですよ。樹生さんの今回の投稿と関係のないコメントでごめんなさい。

    https://ameblo.jp/kametyan900r/entry-12674287122.html

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    1. HiroshiMutoさん、リンク先、拝見しました。
      とてもうれしく、光栄に思いました。
      だいぶ年数の経った旧ブログですが、だれかの役に立つのなら、
      これからも削除しないで公開を続けていこうと思います。
      ありがとうございます。

      コロナ下ですが、慎重に、マナーを守って、走っていきたいと思います。

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