まだ11時だというのに、帰路に就くのは、実はもともとは僕のペース。
早朝に出て、夕方より前に帰る。というのが、渋滞に遭わない、僕のソロツーリングのペースだった。
今日は、もう少し走るつもりだったが、どうも体力・体調がそれを許さないようだ。
辛くなる前に帰る。走行をつらいものにしない。
それが、ここ最近の僕の走り方になっている。
しかし、買える途中で上富良野町の「ジェットコースターの路」に立ち寄ることにした。
美瑛のローソンから国道237を南下し、美馬牛を過ぎたら右に入る。
小さめの看板もあった。
美瑛の街と東側の丘、そして大雪山系を眺める。
本当に良く晴れた。
真っ直ぐで上下に起伏があり、地形を無視してどんどん進んでいく。
北海道では至る所で目にする直線路。
それは、地図上でまず、線を引いてから「開拓」したから。
自然との対話や、先住民族の方々の暮らしのことは考えていない、路の作り方だ。
いや、そうして切り拓いた畑作地、水田、牧草地などにより、北海道の食料自給率はカロリーベースで北海道農政事務所発表によると2019年に216%。全国1位だ。
日本では貴重な食糧生産地になっているのだ。
旅人風情が路の作り方になに文句たれてるんだか…。という感じだろうか。
これはここで記念撮影らしい。さっさとよけることにした。
「お気をつけて」
と声を掛け合う。
さっと走り出す。
そう、旅先で話するのは、苦手なのだ。
丘を越えて真っ直ぐ進む道は未来を想像させる。
どこか、爽快な気分にさせられる。
うん。
それでいい。
僕はこの先、下りきったところの交差点を右へ折れ、再び丘の方向に向かって道道70号線に合流し、道道70、道道759と走り継いで、国道へ出て、来た道を帰る。
今年は日勝峠や狩勝峠を越えられなかった。
道東への旅は、また来年に取っておこう。
あわよくば、3時前には帰宅したい。明日は仕事があるのだ。
気をつけて、安全運転で帰る。
帰り道、気合を入れ直して、行こう、ゆきかぜ。
(秋の輝き 完)
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