MOTOGP2022、第4選アメリカズGP。
結果はやはり大混戦でした。
予選1~5位を独占したドゥカティに対し、決勝で2位に食い込んだのは、スズキ!
1位3位ドゥカティ、
2位4位スズキ、こんな並びを、数年前に誰が予想できたでしょうか。
(今日は文字だけの記事です。)
結果です。
1位、エネア・バスティアニーニ ドゥカティ
2位 アレックス・リンス スズキ
3位 ジャック・ミラー ドゥカティ
4位 ジョアン・ミル スズキ
5位 ファビオ・クワルタラロ ヤハマ
6位 マルク・マルケス ホンダ
前戦優勝のアプリリアは10位、11位。
KTMは12位にビンダーがやっと入ってきています。
こんなに一戦ごとに勢力図が目まぐるしく変わるGPを、私は知りません。
かつてない大混戦と言っていいと思います。それだけ、現在のレギュレーションがうまく作用しているということでしょう。
そして、トップ争い、中断の順位争いでも頻繁に起こる順位変動。
オーバーテイクの仕合いの激しさが、見る者を緊張と興奮にいざないます。
その抜き方も高度でフェアなものになっています。
ギリギリのブレーキングでインに並び、そのままターンインで回り込むテイクオーバー。
かつてはバレンティーノ・ロッシやケーシー・ストーナーしかできなかった、高速のS字の切り返しでのオーバーテイク。
スズキのリンスは何度もその追い抜きを見せていました。
ここに来てのスズキとリンスの躍進。
リンスはシーズンオフのトレーニング、特にメンタルトレーニングに励んできたことの成果を話しています。(「メンタル面の仕事の成果が一貫性として表れている」MOTOGPオフィシャルサイトより)
また、今回注目を集めたのが怪我から復帰してきたホンダのマルク・マルケス。
スタートで躓き、最後尾からの追い上げとなって、最後には6位をGET.
この現在の混戦GPの中で、この追い抜きのオンパレードは驚異的と言わねばなりません。
ただ、マルケスの追い抜きは、今年のMOTOGPの中では、一世代前のスタイルに見えました。体がきついせいもあったと思いますが、ちょっと危ない抜き方。
マルケスは若い頃、もっと無理やりな抜き方をしていて、実はストーナー相手に同じくらい危ない抜き方をしていたロッシと、その走行の危険さを批判し合ってかなりのトラブルになったこともありました。
今回のマルケスで見るからに危険だったのは1回だけ。しかもブレーキングの失敗と言う、わざとではない結果のラインだったので、責められるものではないと思いました。
しかし、他の選手がギリギリまで追い込みつつ、相手分のライン1本を残して走っているところを見ると、マルケスやミラーのライドは、やや粗さが見える。
このあたりが去年後半くらいからの「新世代」の走りとの世代ギャップを感じるところ。
実際、今回のマルケスは、もしスタートが決まっていれば本人の言う通り優勝できたかもしれませんが、私の感覚では、この4戦までみて、今年のチャンピオンは、ギリギリで精確、スマートな走りができる新世代ライダーの中の誰かになるように思います。
走りの世代交代が、着実に行われている。
昨シーズン末のバレンティーノ・ロッシの引退は、既にロッシ個人はチャンピオン候補ではなくなっていたにも関わらず、ロッシ個人の引退であるだけでなく、ある世代の終焉、主役の世代交代を象徴する出来事だったのかもしれません。
次戦は2週間後のポルトガル。
いよいよヨーロッパラウンドに移っていきます。
予測不能のチャンピオンシップ。
次戦、勝つのは誰だ!?
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