2013年8月16日

2013お盆走2

日勝峠を越える。
かつての難所、日勝峠は、道東高速道路が開通して、そちらに迂回できるようになったことや、とにかく何十年も改良工事を続けて、たぶん工事が一度も途切れたことがないのではないかというくらいの工事の連続の成果で、だいぶ走りやすくなった。
それでも濃霧はつきものだし、冬の吹雪によるホワイトアウトは本当に恐ろしい。
標高の高い峠は本州以南にもいくらでもあるが、この峠の難関さはいまだに1級クラスだと思う。

快適になった日勝峠を日高側から登り、峠のトンネルを出るとすぐに左にスペースがある。
これはPなどの看板が出ていないから、トンネル内で後続が来ていない時以外は入るのは危険だ。




トンネルができる前の道の跡がなんとなく見える。雲が低く垂れこめていた日高町を抜け、峠に差し掛かると晴れてきていた。
そしてトンネルを抜けて十勝側出ると、霧が出ていた。


上の写真と同じ位置から十勝側を望むと、一面の雲海だった。
雲海の上は高曇り。ところどころで雲が薄く、青空が霞んで見える。
慎重に峠を下った。
下りの低速、エンジンブレーキのみで下っていくような状況でも、V7のハンドリングは自然で切れ込みの癖などは感じない。
エンジン回転を2000rpm付近に保てば静かで穏やかな感じを。
2500rpm以上にすれば、付きのいい元気な表情を見せる。

7:47AM R274 美蔓パノラマパーク

国道274号線を清水町に下り、そのまま274号線を鹿追町方向へ。
十勝平野は峠の雲海の下にあった。
ここは美蔦(びまん)パノラマパーク。
十勝の平らな台地が広がる。日高山脈は雲の中。雲の上。

7:47AM R274 美蔓パノラマパーク
パノラマパークといっても、道の途中に駐車場がある程度。
北海道にはこういう場所が時々あるが、けっこう重宝する。誰もいないなか、休憩して少し体操。
再び出発。

鹿追町からは国道と並行して走る道を瓜幕(うりまく)の道の駅まで直進する。
脇道を使うのは、一つには交通量が少なく、車を抜いたり車に抜かれたりの面倒がないことや、直前を車にふさがれて自分のペースで走れないストレスを抱えたくないためと、「取締り」に遭遇する可能性を少しでも減らしたいため。でも、有名な抜け道はかえってレーダーパトが待ち伏せしていたりする。抜け道はみんな飛ばすので捕まりやすい。
更に一本中を通ると、取締りにも遭わず、交通量も少なく、ストレスが少ないことが多い。
田舎の景色も僕の好みだ。
ただ、時間的にはメイン道路を行った方が早い場合が多い。
優劣ではない。好みの問題だ。どっちが正しいわけでも、どっちかが優れているわけでもない。


今日のツーリングの目的は、道東にある大きな樹、3本を訪ねることだった。
そのうちの一本は、士幌町にある、「炭山御神木」と呼ばれるミズナラの樹。
Web上のいろんな記事を読み、訪ねて行ったのだが、すぐ近くまで来ていることはわかるのに、たどり着けなった。あると書かれていた案内板がなかったり、道が工事中になっていたりして、どこかで間違ったか、迷ってしまったらしい。

9:06 士幌町 林道を行き、歩道の橋の上から流れを見る。
羆(ひぐま)の生息域でもあり、あまり長居すべきでもなく、大声で歌いながらバイクを降りていろいろ探し回ったが、見つけられなかった。
また、いつか出直そう。
ゆきかぜの元に戻り、再び森を出て、次の訪問地へ急ぐ。
そろそろ気温が上がってきて、森の中でも暑さを感じた。

9:23AM 上士幌町付近
士幌高原から国道方向に下り、国道に出る前に脇道を2本ほど入る。
道道も避けて町道を行く。
交通量は皆無にちかく、田園風景の中を快走できる。
もちろん、農作業車には注意が必要。
あんまり交通量が少なくて、誰もいない状況に慣れ切ってしまい、並木などで見通しの利かない交差点に減速せずに進入、たまたま来ていた車に出会いがしらに衝突、死亡…というのが十勝型交通事故。件数は少ないが重大事故になることが多いのが特徴だ。
気を付けて走行する。

9:33 上士幌町 道道337

道道337号線に出て、上士幌市街方向に向かうと、こんな景色にも出会う。
十勝平野はずっと平らで、ずっと広い。
通る度に思い知ることになる。

上士幌町から国道241を足寄に抜けていく。

9:48 R241 上士幌町
このあたりが十勝平野の北の端っこ近くである。
丘の風景が見られ、畑に作物が成長している。
国道は車列ができている。流れているけれども、ちょっと停まって写真を撮って、車列と距離を取る。
深呼吸して、また走り出そう。今日は阿寒湖から北上していくんだ。(つづく)

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