とてもV7に乗れそうもない。
馴らしの一応の仕上げまでもう少しのところに来て、走る機会が思うように持てない。
前回のお盆走で、リミッターの効き方や最高速の目安などはだいたい分かった。
しかし、コーナリング性能やバンク角はまだ思いきり試してはいない状況だ。
タイヤをエッジ近くまで接地させても、タイヤ以外のどこも接地しない。
バンク角は、こうしたタイプのバイクとしては、かなり深い。
フロント100mm、リヤ130mmのタイヤ幅は、最近のラジアルを履くスポーツバイク(F:120,R:180~200)に比べるととても狭く、タイヤはバイアス構造。フロントは18インチ、リヤは17インチだ。
モトグッチのHPより。 |
この写真のライダーは身長・体重ともにヨーロッパクラス。
この写真を見ても、お尻とステップに乗せた足の関係から、立ち上がろうとするとお尻を後ろに押しやる方向に力がかかることが分かる。ちょっと前過ぎ、そしてちょっと高い気がする。
モトグッチのHPより。 |
ライダーはドカッと腰を下ろしたままに見える。
事実、そうやってマシンなりに曲がっても、自然なバンク、舵角の付き方できれいに円を描いて曲がっていく。
速度域が低くて、余裕のあるかーぶなら、考えなくても倒せば曲がってくれる。
そしてそんなコーナリングでも、結構楽しい。
「おおー、傾いて…。おおー、曲がってる…。」と言う感じで、バイクの状況がよくわかるというか、フィードバックできる感じなのだ。
モトグッチのHPより。 |
コーナリングも後半、アクセルが開いている状況だが、感覚としてリヤ主体で曲がっていく感じがよく出ていると思う。
ライダースクラブの紙面上でもライター達が、「V7のハンドリングは古臭い」「悪い意味じゃなくて、クラシックレーサー的」「リヤ主体でむやみに突っ込みすぎないで乗る」みたいなことを話していた。
出典『バイカーズステーション』2013年5月号55pより。ライダーは「OZAWAR&D」の小澤氏。 |
ステップにバンクセンサーが着いていないので、その接地でバンク角を計ることができないのだ。
小澤氏は若干腰をオフセットして上体は前に伏せ気味。右手を見ると、レバーに指がかかり(引いていない)、手首の角度を見てもアクセルはオフか開け始め。
つま先はびしっと前を向けるとバイクホールドがしやすい。この写真ではつま先が開いているように見えるが、それは腰をオフセットして腿から既に角度がついているため。
上の写真のイタリヤ人ライダーと比べると、上のライダーは外側の太もも全体がタンクをホールドしているが、腰をずらした小澤氏は、シートから斜めになった太ももは、タンクの角に「線」で当たっている。それでも、シート面にしっかり荷重を掛け、ステップと、角に当たっている腿とでしっかりホールドしている。
一部だけ見てフォームを真似しても、ちぐはぐなことになってしまうことも多いので、注意が必要だ。
ライダースクラブに執筆する伊丹氏のブログより。 |
クラシックカフェにカスタムを施している。
ベビーフェイス製のバックステップが下半身のホールド性をかなり向上させているようだ。
リヤ荷重で乗る、スピード感にあふれる一枚だ。
goo自動車&バイク モトグッチV7クラシック試乗レポート フォトギャラリーより。 |
この写真からも、最初に接地するのがサイドスタンドだろうと予測できる。
ブレーキレバーから指が離れ、アクセルを開け始めたくらいだろうか。
前後ともサスペンションがしっかり沈んでいる。コーナリング荷重が大きいのだろう。
上の伊丹氏ともども、腰をやや引き気味に、左右には殆どオフセットせず、リーンウィズで乗っている。
goo自動車&バイク モトグッチV7クラシック試乗レポート フォトギャラリーより。 |
浅いバンク角でも、和歌山氏の走りは美しい。
ライディング写真の美しさでは、日本の圧勝か。
V7スペシャルはとてもきれいなバイク。
だからきれいに乗りたいものだ。
姿勢も、運転も、きれいになるように、心掛けたいと思う。
ホントはヘルメットやウェアも、伊丹氏のようにさりげなくも美しい、そういうもので走ればいいのだが、それにはセンスとお金が必要で、どちらも不足している僕には、なかなか厳しいのだった。
通勤に使わないために、毎日触れることができていない。
だから、いきなりコーナリングテストできるほど、乗りきれていないのが僕の状態だ。
走れる機会を見つけたら、徐々にウォーミングアップをして、十分に馴らしてからコーナリングテストをしてみたい。
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