2016年8月13日

早起きラン2

今日は朝だけのラン。
時間が2時間だけなので支笏湖まで行ってみようと思った。
幌見峠から小林峠を越え、国道230から国道453へ。
支笏湖線に入った。
2016/8/10 5:36 支笏湖 ポロピナイ 湖の向こうに風不死岳。樽前山は雲の中。

朝5時を回っているのだが、前回来た4時台のときよりも車が少ない。
バイクも一台も見えない。
自分でも驚いたのは前回、7月末に来た時よりも格段にスピードに関する恐怖感がない…というか、スピードレンジに対する「馴れ」が、もう復活してきている。
これはかえって危険だ。
かつてのスピードレンジの感覚が戻ったと思っても、かつての乗車スキルが戻ったわけでもないし、反射能力は落ちてきている。予測能力はかつてに比べ、相応に上がってきていると思うが、高速域で何か起きたなら、対応できない。

速度を落とす。

昔のイメージだけで運動するとアキレス腱を切る。昔のイメージで運転すると、事故を起こす。そのときのしっぺ返しは、自分だけ痛い目ではすまないのだ。

カーブでもバンク角を深めないように、ブラインドでは向こうに車が停止していたり、何かが落ちていたりするかもしれない…自転車が車線の中央を走っているかもしれない…と思いつつ、慎重に慎重に走った。


ポロピナイの駐車場には、キャンプと思われる車がびっしり駐車していた。
朝5時半すぎ、早めに起きた小さな女の子と父親が、テントのそばで湖水に足を浸しながら何か話していた。

バイクは一台もいなかった。

いつも釣り人がいる桟橋も、誰もない。
桟橋にのぼって、レストハウスを振り返ってみた。

ゆきかぜが、ちょこんと停まって、待っている。


今日はきっと晴天で暑くなる。
霧雲が少しずつ風に流されて晴れてこようとしていた。

缶コーヒーを一本飲んで、帰ることにした。
出がけ、入れ替わりにCB1300が入ってきた。
荷物がほとんどなかったからたぶん朝走りの人だと思った。
会釈しただけで、すれ違うように出発した。

2016/8/10 5:56 国道453より望む恵庭岳
帰り道、ミラーに恵庭岳が写り、ちょっとゆきかぜを停めた。
慎重に走るつもりだったのに、やはりペースが速すぎる。
停まってリセットすることにした。

2016/8/10 5:56 国道453より望む恵庭岳山頂
朝日の中、恵庭岳山頂の巌がごつい姿を見せていた。

6時台に入ると、急に札幌方面から来る車やバイクが増えた。
どの車も、バイクも相当飛ばしている。
「朝練」だろう。

リセットした僕は、ゆっくり帰った。
たくさんすれ違ったが、前行く車にも追いつかなかったし、後ろから追い上げてくる車もいなかった。(つづく)

6 件のコメント:

  1. takaです
    『速度を落とす』
    冷静だからこその、判断ですね。
    速度感覚とスキル。
    難しい話ですよね。
    でも、歳を重ねてバイクを楽しむならば、大切な事ですよね。
    速度馴れしているときって、『乗れてる!』って勘違いしがちです。
    私も、勘違いしてしまう側です。
    気を引き締めないと(^_^;)

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    1. takaさん、こんにちは。
      「乗れている感じ」、「乗れていない感じ」というのを、私たちはなんとなく感じるのですが、
      乗れていない感じの時は、用心して自分を戒めるのですが、乗れている感じの時は、例えば横道からの飛び出しとか、そういう周囲への注意が欠けていたりすることがあると思うのです。行ってみれば、ゾーン的に、ライディングにリラックスしながら集中できている時なので、周辺領域への散漫さに欠くという、逆説的に危ないこともあるのではないかと思います。
      これも、1991年に根本健氏が『ライダースクラブ』誌上で確か述べていました。

      びくびく緊張していると実は危ない。ある程度リラックスしていないと、運転に必要な集中はできない。でも、緩みすぎると必要な情報への対応が遅れる。ピリピリしていては疲れてしまって、ツーリングの後半に危なくなる。

      ちょっとしたことなんですが、安全に一日走りきるために、そういうメンタル的なコンディショニングも視野に入れないと、だんだん走り切れない年齢になってまいりました。(^^;)

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  2. ゆっくり走っても速く走っても朝シコは楽しめます。他車がいないのは安全です。ペースが乱される
    多人数の走りのの方が危ないと思ってます。
    常にバイクから情報を供給されることが強いモトグッチは走りに集中する事って
    出来ませんね。限界が低いってことなんでしょうね。
    破綻の無い領域でのライディングに自然となるのでかえって安全かも。

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    1. いちさん、こんにちは。
      支笏湖線、路面の凸凹塗装とブラインド、長い直線の多さなどから、攻めて走るにはちょっと私には厳しいかな…と思います。走りながらの森林浴にはいいなあと思うのですが。
      混み合うとまったく攻められない道だと思いました。
      マシンからの情報、多いですね。
      私の場合はそれが走りに集中させてくれると感じます。
      限界は(かなり?^^;)低いですが、フレームが振られても開けていける(いや、逆か…。開けていける状態なのにフレームが振れ出す…ということなのかもしれませんが…)、信頼度が高いので、割とマシンの限界に徐々に近づいていける、あまりに高性能ですまし顔のマシンとは違う面白さがあるように思います。おっしゃるように、とても楽しいマシンだと思います、V7。

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  3. KEI Cさん、こんにちは。
    スクータータンデム講習もあるんですね。驚きました。充実してますね。
    リヤ荷重が大きい上に小径で回転慣性も小さいと、確かにロックしやすいですね。なるほど…。
    「アクセルを戻してのブレーキングが長いと再度開けたときの燃焼状態に悪影響を及ぼす」…というのは、1990年ごろのドゥカティについての根本健氏のコメントでしたが、ブレーキングしながらアクセルオンが有効なんですね。
    あ、そういえば、V7でもたまにやっていました。坂道発進的なアクセルの付き方というか、パワーのかかり方が扱いやすいですね。
    スクーターのライディング技術も奥が深そうですね。

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  4. KEI Cさん、こんにちは。
    HMS、やはり相当にレベル高く、予約も難しいというのがわかる気がします。
    自動車、自転車、バイク、歩き方、走り方、どれも日常的にそれぞれできるものですが、
    本格的に習うとなると、まったく違う次元の世界へ連れて行ってくれますね。
    私は自分の納得のいく方法論で、自分らしくやっていきたいです。

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