2014年9月17日

9月の空(10)釧路湿原へ


羅臼の宿。
温泉が最高に気持ちよかった。
星空を見ながらの露天風呂は、不思議な気持ちになる。
疲れもとれて、翌朝4時半起床。
朝5時に出発した。
国道335を標津へ、そこから国道272を中標津へ。
中標津のコンビニで朝ごはんにする。

やっぱりブリトーと、ビタミンの配合されたゼリー食品、ホット珈琲。
ひどい朝食だ。
まあ、いい。

中標津から道道14号へチェンジ。
釧路湿原を目指す。

例によって、途中脇道のダートにちょっとだけ寄り道、

2014/9/7 6:39 中標津町 
いい天気だ。斜里岳を中心とした連山が見える。この時ゆきかぜの向きは東向き。いま向かいたいのは南西方向。ちょっと寄り道しすぎたかな? 
一人旅じゃないとできない寄り道の愉しみ。

2014/9/7 6:58 道道13号 標茶町
計根別を過ぎ、虹別を過ぎると、道は南方向へ、丘陵地帯を越えて、釧路湿原へ向かう。
ここら辺は牧場が続く。
見渡す限り、広い風景が、丘を越える度に続いている。

2014/9/7 6:58 道道13号 標茶町
道はよく、交通量は極端に少ない。
都会の渋滞からは想像できないような走りだ。
バイクがのびのび走れる。道東はオートバイ、パラダイスだ。

2014/9/7 7:07 道道13号 標茶町
右奥はるか遠くに見える高い山は雄阿寒岳だろう。
この近くに多和平がある。
多和平は、開陽台と並んで、地平線まで遥かに見渡せる高台の展望台だ。

2014/9/7 7:08 道道13号 標茶町
丘が続き、空にはうろこ雲。
秋だ。
空気も秋の空気。
思い切り吸い込むと、澄んだ空気が体に気持ちいい。
思い切り背伸びをして。

2014/9/7 7:12 道道13号 標茶町

丘を越え、谷を下り、また上り、道は続く。
標茶の街からは国道391号線にスイッチして、釧路湿原を目指す。

2014/9/7 7:43 国道391号 シラルトロ湖
釧路湿原は、釧路川流域に広がる、日本最大の湿原で、面積は18200ha。
湿原には、シラルトロ湖、塘路湖、達古武湖などの湖が点在し、幻の淡水魚、イトウが生息したり、タンチョウの生息地となっていたり、豊かで、静かな自然が広がる、北の国立公園だ。

2014/9/7 8:05 釧路湿原 細岡付近 釧路川湖畔
ゆるやかに蛇行して流れる釧路川。
この川をカヌーで下るツアーがある。
さぞかし、すばらしい体験となることだろう。
今日は岸辺から、ゆきかぜと、湿原の風景を眺める。


2014/9/7 8:13 釧路湿原 細岡展望台
釧路湿原の代表的な展望台の一つ、細岡展望台へやってきた。
遠く、見えているのは阿寒富士だろうか。
広大な湿原。
人が住まず、動植物の暮らす土地。
広い平野だといつもは水田や畑の景色を見ている僕は、湿原の広がる風景に、何か特別な感じを受ける。
街の中では、決して感じない感覚。

2014/9/7 8:13 釧路湿原 細岡展望台
めいっぱいズームを利かせてみた。
川の上に水鳥がいるのだろうか。
サバンナみたいに見える草原は、実は湿原で、踏み込むとずぶずぶと沈んでしまう場所も多いのだと聞く。
遥か遠くまで平らに、ずっと湿原が続いている。

2014/9/7 8:14 釧路湿原 細岡展望台
広く、静かな湿原の風景。
まだ朝8時過ぎということもあり、展望台には僕の他にカメラを構えた人が2人。
かなりでかいカメラにでかいレンズ。本気の様子で、シャッターを切っていた。
僕と言えば、身を乗り出していいポジションを争う気にもなれず、
お二人の熱気にやや押され気味で、手すりに持たれて弱い風に吹かれてみたり、
空を見上げたりしていたのだった。

2014/9/7 8:15釧路湿原 細岡展望台
空が高く、雲が流れ、
静かに風が渡っていく。



それで、いい。



釧路湿原を渡る風が、気持ちよかった。






2014/9/7 8:26 釧路湿原 細岡付近の林道
来た道を引き返さず、林道をさらに進んでみた。
約9kmのダート道。
湿原の縁の丘の稜線を回っていく道だが、両側に樹が茂り、あまり展望は開けない。
ゆきかぜと、ゆっくり走る。
クマに出会わないように祈りながら、ゆっくり走った。
ゆきかぜもダートにだいぶなじんできた感じ。
慣れた頃が一番転倒しやすいから、気をつけて、さらに気をつけて走った。


2014/9/7 8:32 釧路湿原 細岡付近の林道
しばらく走ったころ、林の切れ目から、釧路の街が遠くに見えた。
あの山肌の道をこれから下って、下に下りたら、また国道に合流する。
そうしたら、釧路市はすぐだ。
釧路で休憩、給油したら、今度は海沿いを、十勝へ向かって走る。

(つづく)

4 件のコメント:

  1. お盆休みに道北道東走ってきました。景色が違いますね!なんでだろう?車では行ったことないのに、バイクじゃなきゃ行く気にならない!車の方が快適なのに。暑くても寒くても喉が乾いても雨が降っていても。眠くなったら寝れますもんね~!でもやっぱりバイク!本当の楽しさ!本当の厳しさ!バイクですよね(^^)v

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    1. 竹さん、こんにちは。
      道東は風景のスケールが大きいですよね。
      どーんと広くて平らで、100kmくらい遠くの山が見えている。
      本州だと、山々が重なってよほどの独立峰(富士山や鳥海山など)でないと、遠くの山やその裾野がずっと見えるということは少ないのですが、道東はそれがずっと広がっている感じ。
      車には車の、バイクにはバイクの、例えば、路線バスや鉄道にはまたそれだけの、旅の楽しみがあり、感動があると思いますが、僕はやはりバイク旅が好きです。

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  2. まだバイクで、湿原に行ったことは無いな~と写真を見ながら思いました。この大きな湿原の周囲は
    行きましたが・・・やはり大きすぎるので無意識にパスしてたんですね。
    自分としては別海・野付付近が好きなもので、プランに中々入らないですね~。
    道東は湿原を含め、魅力的なところ満載ですから、困ります。
    観光地として名高い所もいいですが、普通の道でも素晴らしく感じます。十勝や道北の
    景観とは違ってホント、広大さを感じる所としては、北海道一でしょうね!
    樹生さんの写真でツーリングに行っている気分になります。
    でも遠いな~(笑)

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    1. いちさん、こんにちは。お返事遅れまして、すみません。
      別海、野付、あるいは浜中、厚岸方向、時間の関係で今回は寄れませんでした。
      釧路川のカヌーツアーは、いつか妻と行ってみたいと思っています。
      釧路湿原は、とても広くて、楽しみ方もスキルが必要なように思います。
      今回は細岡展望台とその裏手の林道を走っただけで終わりました。
      道東は泊まりでゆっくり回りたくなります。
      時間とお金が、足りなくて、なかなかそうはいかないのですが。

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