2016年6月20日

朝里の浜。

日曜日、体調も思わしくなく、仕事も山積みで、くたくた状態でした。
午後、少し時間がとれたので、ゆきかぜで走りに行ってみました。

いつものコースを簾舞まで走るも、道沿いのイタドリが生い茂って田んぼが見えず、なんとなく停まらないままに定山渓、朝里峠と走ってしまい、そのまま道道1号線を国道5号との合流点まではしってしまいました。

ここで右に折れて札幌方面へ帰ろうと思ったのですが、ふと、ここを直進する狭い道に入ったことがなかったなと思って、直進してみました。



2016/6/19 15:21

その直進路を100mも行くと、道は右に折れる。
そこはもう、海のそばの崖の上だ。
道は坂になって下っていく。
その先に線路と海が見えた。

ゆっくり下りていくと、道は踏切を渡り、さらに右へ。
100mも行くと、駅だった。
朝里駅だ。


小さな駅舎。
駅舎自身は新しいのだと思う。家みたいだ。たぶん今は無人駅だろう。


駅の前の通りはこんな感じだ。
海岸段丘の上、国道5号線沿いには、郊外型店舗の店が並び、いつも大量の車が行きかっている。
この駅前通りは、比較的静かだ。道も狭い。
駅舎の左は線路。その向こうは海岸段丘の崖だ。



駅の斜め向かいの家は、「つぶ焼」の店だった。
張り紙がある。
「つぶが思うように
 入荷にならないため
 しばらくお休みいたします。
 せっかく遠いところから
 来ていただきましたのに
 ごめんなさい   店主 」
きっとおいしくて評判のお店なのだ。
またつぶが入荷し、店が再開したら、ぜひ買いに来たい。

通りを行き止まりまで行くと、海だった。


堤防と、テトラポットと岩礁。
なのに海水浴場と銘打っている。
そのはずれ。

このはずれにくるまでのわずかな間に、3組の家族や仲間ずれのバーベキューに出会った。
また、カップルが一組、堤防にならんで座っていた。
子どもたちが6,7人、海で遊んでいた。
静かな駅前、静かな海だが、実は人は訪れ、賑わっていたのだ。
バーベキューのいい匂い、浜の匂いが混じり込み、ウェアに染み込んでいきそうだ。

はずれの小さな駐車場のまたはずれに、ゆきかぜを停めた。

この先、道はなくなり、線路は海と崖の間を走っていく。
昔の5号線はきっと、線路と並んで海沿いの崖下を走っていたことだろう。
難所のひとつだったに違いない。
今、国道5号線は海岸段丘の上を走る。この先は海岸段丘というよりも山塊がそのまま海へ落ちている、そんな山の中腹をトンネルと橋を使いながら、国道5号は行く。

ヘルメットを脱ぎ、さっき買った缶コーヒーを飲みながら海を眺めた。


 かもめが一羽、岩の上に止まっていた。
僕との距離は10mもない。それでも僕がのぞき込んでも逃げない。
僕は缶コーヒーの缶のヘリを口に当て、少し鉄臭いその缶の味を感じながら、ぼんやりカモメを見ていた。



ふいに、カモメが空へ舞い上がった。
海からの風にあおられながらそれほど羽ばたくこともなく、上へ上へと、高度を上げていく。




やがてたかいところでくるりときびすを返すと、風に乗ってさっとどこかへ飛んで行った。
僕はあいかわらず缶コーヒーを口にくわえたまま、カメラのシャッターを押して、そのあとも、ぼんやり、見送っていた。

ゆきかぜと僕と、馴染みきれない浜の風景。
午後4時。夏至近くの今日は、7時になっても暗くはならないが、それでも遅い午後。
夕方の気配が少し、忍び込もうとしていた。

3 件のコメント:

  1. 朝里の海まで行ったのですね。
    あの十字路を真っ直ぐに行きたくなりますよね。
    海水浴場、玉砂利なのでキレイなんです。
    樹生さんはこちら方面が多いですな~(笑)

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    1. いちさん、こんにちは。
      朝里の海まで出たのは初めてでした。
      夏ももう目の前ですね。
      今年はまだ、東の方にあまり言っていないので、7月はそっち方面へ走りたいと思っています。

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  2. KEI Cさん、こんにちは。
    「つぶ焼き」とは、石狩湾でもよくとれる「つぶ貝」を焼いたものです。
    醤油をじゅっとかけて食うと、すごくうまいです。

    北海道はバーベキューが盛んです。
    なんか、みんな大好きですね。家の前庭。公園、河川敷、海岸、至るところで、休日、バーベキューが見られます。
    「ジンギスカン」もバーベキューの欠かせないメニューの一つですが、牛や豚も多くて、量的にはそっちの方が多いのが普通ではないかと思います。

    私のV7、最初から22ℓタンクなのですが、燃料警告灯が付いても指定の高さまで入れると15ℓしか入りません。
    ほんとは何ℓなのか、いまだ謎です。一度、突き止めてみたいと思っています。
    (ガソリンの携行缶がないとできませんが。)

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