2017年7月17日

雨に走れば。支笏湖へショートラン。


暑い日が続き、札幌も真夏日が十数日続いたそうで、これが20年ぶりの猛暑だということだった。
週末、雨が降って、気温は落ち着いた。
これも一時的に猛烈な雨となったのだが、僕の住むところでは直接的な被害は免れた。

三連休の間、疲れた体を主に横たえて、時折起き上がっては仕事をしていた…なんていえばかっこつけで、ようするにだらだらしていたのだが、連休中に一度も走らないのも苦しい感じで、今日(7月17日)の午後は、少し走ることにした。

天気予報では降水確率50%だったが、南の空は重い。
これは絶対に降っている。

自宅付近は降っていなかったが、上下雨合羽を着て走り出した。
午後1時40分だった。

支笏湖方面へ向かう。
すると小林峠を越えたあたり、雲がさらに厚くなってきた。
まだ降ってはいないが、財布や免許証を入れてきたヒップバッグを雨合羽の下に付け直す。

出発しようとしたら、前方に車が止まり、ドライバーが降りてきている。
ん?
どこか見たことある雰囲気…と思いながら発進して、そのドライバーの近くまで来てみたら、「あっ」
以前のブログでもお付き合いさせていただいた、CB1300に乗るKHOGさんだった。
今日はご家族とお墓参りの途中とのこと、僕だと思って、わざわざ車を停めて、来てくれたのだった。

ありがたや。

またの再会を期して、今日はご挨拶のみ。

また発進する。
どんどん空が黒くなってきて、
札幌市南区、常盤のあたりでぽつぽつと来だした。

そして、
支笏湖線に入ったとたんに、ザーッと、一気に本降りで降り出した。
進むうちに雨はどんどん激しくなり、路面は瞬く間に水たまりができて走行に抵抗を感じるほどに。
こんなときでもメッツラーレーザーテックとスポルテッククラシックは、不安を感じさせない。
この雨天走行性能はすごい。

さらに雨が激しくなり、視界が白んでくるほどになった。
バチバチと雨合羽に当たる雨が痛い。
これ以上強く降るようなら、危険な領域に入ることになる。

幸いにそれ以上は激しく降ることはなかったが、激しい雨が降り続くことになった。


支笏湖にたどり着くと、少し雨は弱くなっていた。
それでもまだ本降りの雨には違いない。
気温は20℃で、暑くもなく寒くもなく。
風が弱いせいか、湖面は穏やかだった。

雨合羽を叩く雨の音が絶え間なく鳴り続ける。


レジャーボートがたくさん用意されていたが、乗っている人はいなかった。
桟橋の先で、数人、釣りをしている人がいた。


いつもはバイクで賑わう駐輪スペースも僕1台だけ。
折れたウィンカーはセロテープで応急補修しただけだったが、この雨の中の走行でセロテープが濡れてしまい、粘着力がなくなってまたプラプラと垂れ下がってしまった。
右後ろなので、右折時に注意が必要だが、考えてみると、ここから自宅まで、右折は2回しかなかった。

喉が渇き、缶コーヒーを飲んだ。
雨がバチバチと降り続き、ヘルメットは脱げない。
休憩所の屋内に入るにも、全身ズブ濡れで、とても入れない。
上下雨合羽を脱げばいいのだが、そんなに長く休憩するつもりはない。
このまま、外で缶コーヒーを飲み、飲み終わったら、出発する。


帰りもずっと激しい雨の中だった。
被害が出るような雨は困るし、雷が鳴ると落雷するのではないかと恐怖だ。
でも、少々激しい雨だけなら、むしろ、雨中走行は楽しい。

空気がきれいになっている感じがするし、雨の日の空気は、少しやさしいのだ。
それにバチバチと雨合羽に当たって音を立てる雨粒の感触が気持ちいい。
風景も雨でしっとりし、強い光がない分、これも情緒がある。
緑が濡れたようすや、紅葉の時期の雨の中の走行も、寒さ対策が万全なら
気持ちいいものだ。

もちろん、雨の走行を楽しむには、減っていない、雨でグリップのいいタイヤ、
扱いやすいエンジン特性、固過ぎず、信頼できるシャシー性能などが必須だ。

前から思っていたのだが、
ゆきかぜ号の雨天走行性能は、相当に高いレベルにあると思う。

ツインの空冷エンジンは「グリップがいい」エンジン特性だ。
鋭すぎず、あるところから急にファアアァァアッと吹け上がることもないし、
パルス感のある回り方は、タイヤのグリップも感じやすい。

太すぎず、素直に舵の入る前18インチ、後ろ17インチのホイールバランスもいい。
ポジションも雨で変に力が入りにくい。
特にベビーフェイスのバックステップとゼファー750のハンドルバーに換えてからはこんな雨から晴れた日の巡行、峠での快走まで、いい感じに収まっている感覚になる。

雨の日に、外にずっといて、それで遊んでいるなんて、大人はそうはない。
最近は子どもでも雨の日に外で遊ぶことが少ないようだ。

合羽をしっかり着れば中は殆ど濡れないし、濡れなければ体温を奪われて体が硬く冷え、操作を誤ることもない。

帰路はほとんどの行程を歌いながら帰った。

雨もいい。

今年は雨に走る率が高いような気もするが、
でも改めて思った。

雨を楽しくさせてくれる、ゆきかぜは素敵なレディだ。

2 件のコメント:

  1. 樹生さんこんにちは。
    僕は連休は家族でキャンプでした。
    息子は雨の中でも元気に走り回ってたので、僕も一緒に濡れて遊んでました。

    激しい雨の中を走るの、僕も大好きです。
    また、雨の日のバイクは意識が内側に向くので、そういう環境で走るのも好きです。
    そう思えるってことは、少し重心が高いですがGBも雨の中を走るのは苦手ではないのかもしれません。

    返信削除
    返信
    1. Shin Osawaさん、こんにちは。

      家族でキャンプ、いいですね。男の子には(女の子にとってもですが)絶対にいい経験になると思います。

      雨の日は、もちろん、雨の日独特のライテクなどはあって、
      ライテクオタクの僕なんかは、そっちも結構意識いってしまうのですが、
      意識が内側に向くというものわかる気がします。
      変に飛ばしたり、仕掛けてきたりする輩もいませんしね。

      GBは400TTを学生の時、ほんとに短期間ですが、バイク便のバイトした時に乗っていました。
      雨にもつよく、街中のフットワークもよく、バイク便バイクとして高性能でした。
      いいバイクですよね。

      削除