2013年6月7日
水無月朔日馴らしに走って(4)
それから、また青山の道をポクポクと北上を続けて、「道民の森」までやってきた。
ここは一度、雨の時にGPZクンと来たことがある。
今日は、ただトイレを借りただけだ。
長かった今年の冬も、もう遠くに去った。
遠くの山並みに見えている残雪。駐車場の隅にも、消え残った雪が見える。
V7スペシャルのタンクの白も、本当の真っ白とはちょっと違う、雪のような白さだ。
ようこそ、日本へ。ようこそ、北の国、雪国へ。
もう何度言ったことだろう。
でも、まだ自分とV7が馴染んでいないためか、眺めるたびに、「よく来たなあ…」と思ってしまう。
タンクとサイドカバーの間、インジェクターのカバーはクロームメッキされている。
写っているのは僕だ。じかにニーシンガードを付け、そのうえからジーンズを履いている。
足元は、GPZの時は軽登山靴のことも多かったのだが、今日は18年前のクシタニ製レーシングブーツだ。シフトペダルの操作に、つま先部分の厚い軽登山靴だと少しやり難さを感じたので、上下幅の薄いレーシングブーツを履いてきた。しかし、今度は当時あえてワンサイズ小さいブーツで本当にぴったりさせたものが、ツーリングだとややきつい。
新しいブーツが欲しくなってきた。おいおい、もう金もないのに…。
テールライトはフェンダーから生えている。これは樹脂製でそれにクロームメッキがされている。が、メッキがなんか薄そうな感じがする。(あくまでも僕の主観です。モトグッチのみなさん、ごめんなさい)この部分も手入れをしっかりしなくてはならないだろう。
アイドリングでは全身をブルブル震わせるV7は、テールもリヤウィンカーも震える。ウィンカーステーがゴムで震えを逃がすようにというか、揺れるように作られているのは、振動による球切れとか、ひび割れとか、そういうものの防止のためだ。
ワックス掛けしたリヤフェンダーの塗装部分にも空と雲が写っている。
この赤色もなかなか好きだ。
さて、そろそろ帰らなければならない。
午後には予定が入っている。
今来た道を、帰っていく。
少しずつ、馴らしは進んできて入る感じがする。
エンジンの回転がまた少し軽やかになり、低回転でのトルクも少し増えたようだ。
しかし、僕の方の馴らしが追いついていない。
シフトダウンがへたくそだ。
5速でワイドなギア比のツインエンジンV7を、きれいにシフトダウンできない。
クラッチを切るのはほんの一瞬で、その一瞬でギアを入れ替え、エンジンの回転数をわずかに上げて、シフトショックを限りなくゼロに近づける。それが上手くいかない。エンジンのレスポンス、チェンジペダルの遊びやシフトストローク、クラッチのミートポイント、それらを体が理解できていないからだ。ここら辺が無意識に決まるようにならないと、攻めた走りはできない。いやいや、そんな恰好つける前に、エンジンやミッションを痛めないために、できるだけショックを消したい。
しばらくは練習だ。
途中、小さな谷に向かう、土の道を見つけた。
まだまだ馴らし中だから、入り口まで100mくらい、ゆっくり慎重に走って、ちょっと停めて、写真を撮った。
新緑の本当にきれいな季節。
同じ色の日は二日とない。
さて、帰ったら、少し仕事をして、夕方からまた、ズームさんへ行って、最初のオイル交換をしてもらうことにしよう。
まだまだ距離のある僕ら。ちょっとずつ、君を理解していくから、待っててくれ。
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馴らしもずいぶん進みましたね。
返信削除500kmを走られて、V7と北の風景の写真も上がり始め、楽しく拝見しています。
小さな(?)橋の上、恵庭岳を望む並木道、支笏湖畔、ダムや新緑の山を背景にした土の道…
前記事に
>>凛としたV7はGPZよりも小さいが、きちっとダムと対峙している。
と表現されていましたが、V7、どんな景色にもキリッと背筋を伸ばして佇んでる感じがします。
でも、力んでる感じじゃないから、景色を邪魔せず溶け込んでますね^^
馴らしはまだしばらく続きますが、この先V7がどんな場面でどんな表情をするのか…
また様々な風景に時に対峙し、時に溶け込むV7。
これからの記事がますます楽しみです♪♪
Hiroshi Mutoさん、こんにちは。
削除ちょっとずつ、新しい顔を見せてくれるV7。
馴らしは今だけしかできなくて、しかも、これからの寿命や性格を決めていく大事なプロせスなので、
楽しみながら、やっていきたいと思います。
それにしても走っていて楽しいです。
いや、それは僕が何であれ走ると楽しいからか?
そこらへんもよくわからず、V7もまだまだ分からず。
でも楽しい馴らしの日々です。