朝はいつもの通り5時に起きた。少し仕事をした。
朝食は7時。ちょっと家族の都合で、ここのところは朝食がいつもよりも少し遅い。
今日は走ろうと決めていた。
陽が昇るまえに家を出て、朝8時頃にはもう目的地についているような走りをするのが、僕の30年来のスタイルなのだが、今日はゆっくり家族と朝食を摂って、それから準備した。
出発は8時15分。
寒くないように、先週と同じ防寒仕様のウェアでいくことにした。
3月、北海道は暖かかった。
4月に入っても平年並みの日と暖かい日がつづき、桜の開花は例年よりも9日も早いそうだ。
GWに咲く札幌の桜は、昨日開花宣言した。
0から4分咲きだそうだ。山の方では、まだ咲いていないだろう。
今日は、羊蹄山を見に行こう。
ゆっくり家を出て、ガソリンスタンドに寄り、ハイオクを満タンに。(V7はハイオク指定)
8:55 札幌市南区南沢 |
そこから小さな峠を越えて白水、簾舞、八剣山方向から小金湯までいく、国道230の裏道は、いつもつかうルートだ。
道端に、コブシの樹が花をつけていた。
雑草もかわいい芽を吹いて、春本番の訪れを告げている。
9:34 札幌市南区 中山峠 |
見渡す山々はまだ、雪が麓の方まで残って山肌の土は見えない。
風は冷たいが、陽射しが暖かい。
空の雲も春の晴れ雲だ。
9:34 札幌市南区 中山峠 |
道路のわきの雪は、まだまだ深い。
9:41 札幌市南区 中山峠頂上 |
久しぶりの羊蹄山。
空は晴れて雲がかかっていない。
今日はラッキーだ。
羊蹄山はよく雲がかかる山で、昔、「恥ずかしがって雲に顔を隠している」と言われていたほどだ。
車の列に従って、ゆっくり峠を下りる。
それでも予想よりは混んでいなかった。
10:02 喜茂別町 国道230沿いから少し入った尻別川の堤防の道。 |
左が尻別岳、右が羊蹄山。
双子のように並んで見えるが、尻別岳の方がだいぶ手前にある。
尻別岳1107m。羊蹄山1898mだ。
この二つの山、北海道の先住民族、アイヌの人たちは、ピンネシリ、マチネシリと読んでいた。
ピンネシリ、とは男山の意味。ゴツゴツした左側の尻別岳を指し、
マチネシリは女山。右側、優雅な形の羊蹄山を指す。
10:11 喜茂別町 羊蹄CC跡 |
この位置から見る羊蹄山はきれいな円錐型をしている。
富士山などと同じ、コニーデ型の火山だ。
いつも入る脇道を入って、数年前に営業をやめた羊蹄カントリークラブの跡地へ行った。
コース越しにマチネシリが見える。
ここからゴルフ場の横を抜けて畑の中の農道を行く道があるのだが、まだ雪がかなり残っていて、通れなった。
来た道を引き返し、再び230号線に戻って、喜茂別から国道276号線に入る。
10:23 喜茂別町 国道276 |
畑の土から香ばしい土の匂い。
あっという間に羊蹄山の上に雲が流れてきている。
天候の変化は激しい。
さあ、今日は羊蹄山の麓をぐるっと一周して、いろんな羊蹄山と出会いたい。
ゆっくり、気持ちよく、走って行こうか、ゆきかぜ。(つづく)
この季節ならではの風景で、春の初めを感じます。内地の方々からすると、
返信削除冬の風景としか見られなくても、道民ライダーは空と大地の中で、確実に
春の匂いを感じるんですよ。
北海道ならではの気分が高揚する季節です。
樹生さんは内地と北海道をどちらも経験されているので、どうなんでしょう?
季節の感じ方が違うのでしょうね?
自分は道内しか知らないので、気がつかない部分があると思っています。
いちさん、こんにちは。
削除僕が知っている本州の春は、故郷の秋田県と、学生時代と働いた時期過ごした広島県の二つだけです。
秋田、広島、北海道と、それぞれに春の表情は違いますが、特に広島と北海道の春は全然違う感じです。
秋田がちょうどその真ん中みたいに感じられるのが、不思議な感じで、でも、齢のせいでしょうか、それとも幼児期の「すりこみ」でしょうか。
一番懐かしくて、一番好きなのは、そして一番春らしさを感じるのは、秋田の春です。
それぞれに、それぞれにしかない春の、素晴らしい表情があり、美しさがあると思いますが。