それは、彼の長年のライディング理論の積み重ねに、廣戸聡一氏の「4スタンス理論」(このリンクはamazonの本紹介へ飛びます。不快な方はご注意ください。)を重ねて、ライディングのあり方を考察したものです。廣戸聡一の4ステップ理論は、身体の動かし方のタイプを4つに分けて考えるのが大きな特徴です。 前回はそのタイプをバイクに即して分類した和歌山氏の分類を紹介しましたが、今回は、誰でも必ずどれかにあてはまるといいう、そのタイプ分けの仕方について書きます。
廣戸氏の4スタンス理論によると、人間の動きのパターンは、立っている時体の体重の足の裏のどどこに主に掛けているかで、4つに分類されます。
A1 つま先の内側
A2 つま先の外側
B1 かかとの内側
B2 かかとの外側
これは、そのまま手だと前回のようなタイプ分けになります。
A1 指の付け根 人差し指側
A2 指の付け根 小指側
B1 手のひら 親指側
B2 手のひら 薬指側
これは、手のどこに力がかかるか、というタイプ分けです。
A1 |
A2 |
B1 |
B2 |
つまり、このタイプ分けは、
足裏のつま先=A、かかと=B、内側=1、外側=2
手のひらの前側=A 手のひらの奥=B、内側=1、外側=2
という分け方になっていて、人差し指、親指、小指、薬指という指の名前に重い意味があるわけではありません。
現に和歌山氏のいうB2=手のひら薬指側の位置は、指の骨の位置でいうと、小指の骨につながる骨の位置であって、薬指の骨の根本側ではありません。
たったこれだけのタイプ分けですが、廣戸氏は、人の動き方には、タイプごとに共通の特徴があるというのです。
また、A1タイプ、B2タイプのことを『クロスタイプ』といい、体の軸が右肩と左腰、左肩と右腰と対角に走っているタイプの人をさし、反対に、A2タイプ、B1タイプのことを『パラレルタイプ』といい、体の軸が縦に真っ直ぐ平行に走っている人をさすといいます。
和歌山氏はその理論を受けて、バイクライディングに即しつつ、説明しています。
詳しくは「ビッグマシン」、2015年3月号、バックナンバーを求めてお読みください。
そのまますべて書き写してしまうと、著作権の侵害になりますので、引用として許される範囲で、かつ、私の解釈として述べていきます。
自分のタイプを知るには、まず、指先型か、手のひら型かを見ます。
和歌山氏はの用語では「指握りタイプ」と「てのひら握りタイプ」になります。
胸の前で昔の鉄道の連結器のように手を組み合わせて、両側にぐっと引っ張る時、
こんな感じで。(「並型自動連結器」出典はこちら。) |
指先を反対側の手の根本とかみ合わせて引っ張った方が力が入りやすければ「てのひら握りタイプ」(=B型)となります。
A型 |
B型 |
また、うちわを持って仰ぐとき、
肘が動かずに仰ぐ人はA型。(=指にぎり型)
肘が動いて、手首の位置があまり変わらない人はB型(=手のひら握り型)です。
では、人差し指側に力がかかる「1型」と、小指側に力のかかる「2型」の区別は、どうなっているか、ですが、
〈引用:ビッグマシン2015年3月号26pより。〉 |
ちなみに私は左利きですが、携帯を深く持つタイプで、うちわをあおいてみると、面白いように肘が動いていました。つまりBタイプ。
そして、腕の旋回は、明らかに薬指の方が楽。つまり、2型。
つまり私はB2タイプでした。
ちなみに、このタイプ分けに右利き、左利きは関係ないそうです。
私はタイプB2。でも、それがどうした。
和歌山氏によると、このタイプは生まれつきで、生涯変わらず、それぞれのタイプは、身体の動きの上から必然的にバイクライディングの場合、それぞれのタイプ毎に共通の特徴を持つと言うのです。
では、それは、どんな特徴なのか、次回からタイプ別に説明していきます。
ご注意
私は一素人であり、その理解や説明に誤解や間違いが紛れ込む可能性が大きくあります。読者の皆様には、私の記事をうのみにせず、ぜひ、バックナンバー等で元々の和歌山氏の原稿をお読みになり、ご自分で理解、判断なさることをお薦めいたします。
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