2015年11月23日

和歌山利宏氏のリザードライディング理論(3)A1

前回は4つのタイプに分けについて見ました。
 今回はその1、A1タイプについて、和歌山氏の論を見、考えていきたいと思います。


1 「A1」型。
 人差し指の付け根に力がかかるタイプの握りです。
 グリップは、浅く、斜めに(外側から)握ります。



A1の力の入る場所。




A1のグリップの握り。
 A1タイプの身体の動き方は、グリップで力の掛かる指の付け根が支点(比較的動かない、または動きにくい点)、手首が動点、肘が支点になります。
 つづいて支点となるのは、みぞおち、膝、足裏のつま先。
 ステップワークは、拇指球をしっかりステップに固定、かかとを動かすイメージ。
 コーナリング時の姿勢としては、、コーナー入口や切り替えしで上体を沈めておいて、伸ばしながらコーナーへ入って行くイメージ。



A1にあてはまる選手はフレディ―・スペンサー、阿部典史、ケーシー・ストーナー、ランディ・マモラ…
さて、ここから下は、写真を見ながらの私の勝手な推測です。



たしかに、上のフレディ―の写真を見ると、グリップは浅く斜めに握り、上体は前に倒していますが、縮めているというよりは、上体が伸びあがった姿勢に近いです。




ケーシーストーナー選手。
彼の両手も確かに浅めで斜めに握っているようにも見えますね。


ストーナー選手を別角度からもう一枚。
上体を伸ばしながらコーナリングしていく…というニュアンスが、分かるような気がします。




ノリックこと阿部典史選手です。背筋が伸びていますね。
左手を見ると、確かに握りは若干浅目です。肘が外側からグリップへ向かう、斜め握りです。
ノリックは右と左でフォームが違いますが、上体を伸ばしてコーナリングするのは共通しています。


カジバを駆るランディ・マモラ選手。
やはりグリップは浅目で、斜めに握っています。
このころ外足がステップから外れる「マモラ乗り」は影をひそめていますが、彼ももともと背を伸ばしてコーナリングするタイプです。

たぶん、宮城光氏もA1タイプではないかと私は勝手に想像しています。
さらに言うと、柏秀樹氏もA1タイプだと思われます。


和歌山氏によると、このタイプの場合、
アクセルは人差し指を浮かすように開けるのがよく、
コーナリングに入る時の身体の動き方のイメージは、
アウト側の膝を支点に、みぞおちを伸ばすようなイメージになるとのことです。

しかしそもそも、ライディングフォームに4つの系統なんてあったのでしょうか?
上の4枚の写真は確かに似ていますが、背筋を伸ばしてグリップを外から握るというは
速いライダーに共通の特徴だと、どこかで聞いたことがあります。
では他のタイプは遅くて、間違っているのか?


和歌山氏によると、それは個性であって、優劣ではないとのこと。
現に、
A1の代表スペンサー、A2の代表ロレンソ、B1の代表ロッシ、B2の代表ロバーツ、
全員偉大なチャンピオンたちです。

では、A2はどうなっているのか、次回、見ていきます。(つづく)

ご注意
 私は一素人であり、その理解や説明に誤解や間違いが紛れ込む可能性が大きくあります。読者の皆様には、私の記事をうのみにせず、ぜひ、バックナンバー等で元々の和歌山氏の原稿をお読みになり、ご自分で理解、判断なさることをお薦めいたします。

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