2016年1月26日

樹生の弾丸流儀2

私樹生和人の素人弾丸ツーリング流儀。
今回は弾丸ツアーのウェアリングです。
…といってもあたりまえのことを確認するような感じなのですが。


弾丸ツーリングの特徴は、全ツーリング時間に対して、乗車、走行している時間の比が非常に高くなることです。
必要な休憩、休養(食事、トイレ、仮眠、体操)などの他は、給油をのぞいてほとんど走り続けているのが弾丸ツーリング。
従って、ウェアリングのプライオリティは当然、ライディング時の安全性、快適性にあります。


写真は布製のライディングジャケットですが、走行姿勢に合わせたカッティングがなされ、風でばたつかないように着心地はタイトめ。肩、ひじ、背中にプロテクター、胸にも別売のプロテクターがベルクロ留めでつけることができます。
木綿記事ですが、裏側にフィルムが貼られており、耐風性は強く、少しの雨で短時間なら、裏側に沁みとおることもありません。
気温変化にもいがいと強く、軽いこともあって、疲労しにくく。、弾丸にももってこいの性能です。


クシタニ、コンプリートジャケット、革じゃんです。
これもタイトで各部にプロテクター。重量は2,8kgと、持つとずしっと来ますが、着ていると重さはそう感じません。ライディングに特化したカッティング。
歩いている時は前ファスナーを開けたくなります。ライディングフォームをとり、腕をハンドルに伸ばすと、本来の姿勢になってストレスが消えます。
高い防護性、革ジャンを着ているときの包まれている感覚。
下りていろいろ歩かないのなら、この革ジャンはそうとうにいいです。

ただ、自分で買ったのですが、少々後悔しているのは定番のこの「黒」の色。
もちろん、ライダーらしいし、革ジャンを着ているイメージそのものなので、家族は黒がいいというのですが、僕は実は白を買うつもりだった。
家族に反対されて、黒にしてしまったのでした。
黒づくめもかっこいいのですが、被視認性の上からも、それから「いかにもバイク乗り」のステレオタイプに嵌らないためにも、明るめの色をゲットしておくべきだったと、今でも少し気になっています。

性能は抜群。
革自体は保温能力がなく、寒い時にはきつい、とはよく聞く話です。
まあ、確かにそうなのですが、それでも結構の寒さまで、革ジャンは耐えてくれるというか、体温を守ってくれます。これは予想外でした。
弾丸ツーリングとしては、こちらの革製がフィット。
乗車時の安全、安心とストレスの少なさでは、身体に合った革ジャンがいいですね。




ズボンもライディング優先です。
クシタニのカントリージーンズ、ライドは、革製ですがデニム生地のような風合い。
でも、しっかり革で撥水加工してあり、膝にはプロテクターが入れられ(標準でソフトプロテクターが入っています)、転倒時に膝を打ったとき、路面とこすれていくときなど、その防護性は布製の比ではありません。

カッティングもバイクに着座したときのことを想定しているので、膝が突っ張りにくい。
そして歩いてもそんなに不自然でなく、ジーンズだな、という感じになる。
この革パンよりも手軽で、力まなくてもよく、そのくせ防護性はさすがに革製、というバランスはどうも大好評のようです。
僕もかなり重宝しています。
暑さにも、寒さにも強いのが意外なほどで、耐候性もかなりあると感じました。
弾丸に適したウェアと言えると思います。


靴は普段のツーリングでは、転倒時に足を守る堅牢性、歩きやすさ、ブレーキ・シフトペダルの操作のしやすさなどから、軽登山靴をつかうことが多いです。
一足で通すなら、弾丸でもこれもありかと思います。

しかし、ほとんど歩かなく、また、林道などのダートにも入り込まないというのなら、レーシングシューズも弾丸ツーリングにおいてはかなり有望な線です。
なにしろ、乗車姿勢を基本としてバイクでの操作のしやすさと防護性をいかに高いレベルで両立させるかに、すべてのメーカーが工夫を凝らして作り出しているのですから。
やはり専用品は違う、一般性をそぎ落とした分、その分野では他を寄せ付けない能力を発揮します。


グローブ。
寒くて指がかじかむと危険なので、冷えすぎなく、操作に変なストレスの来ない使い慣れたグローブが一番ですね。
これもこだわりだすと長くなるので、今日はこれくらいで。



ヘルメットは、ツーリングの場合、地域の人に顔が見えるように、ジェット型を被ることが多いのが私です。
しかし、弾丸となると、やはりフルフェイスの出番でしょう。
レーシングモデルは、風切音も圧倒的に小さく、それは長時間になるほど疲労軽減には効いてきます。
頭部を全体で包むフルフェイスは、安全能力が高いことは言うに及ばすですが、重量も、手荷物よりも頭にかぶったほうがはるかに軽く感じます。
レースのように飛ばさなくても、長時間のツーリングで走りっぱなしなら、ここはフルフェイスいちおしです。


さて、この写真は数年前の開陽台へ日帰りしたときの写真です。
弾丸というほど弾丸ではなかったのですが、乗車、走行時間が長いツーリングになることはわかっていたので、革パンにレーシングブーツを履いていきました。
適度な着圧もあり、シートのお尻とのグリップ具合もちょうどよく、ほとんど歩かないツーリングなら、こちらの方が疲労度が低いかもしれません。
ちなみに黄色い上着は、ホームセンターで12年くらい前安くて買った、透湿も何もない雨合羽です。
生地が薄い割には、長く使えています。
ぜんぜんばたつかない訳ではないのですが、ばたつき対策には例えば空のデイバッグを背負うのも、かなり効果があります。走りっぱなしの多い弾丸では空の軽めのデイバッグなら、背負っていてもそれが理由で肩凝りにはなりにくい。
タオルくらい入れてもいいので、バタつき防止デイバッグは、なかなかいいです。
この写真で着ているのは、このシーンでは防寒目的です。

さて、走りましょうか、次回は乗車姿勢についてです。

6 件のコメント:

  1. 白い革ジャンは大変格好良いのですが、汚れた時の処理が大変なので黒でよかったのではないかと思います。
    自分も数年前は革ジャンを着ておりましたが、走行後の激突死した虫の処理に困り果て水洗い可能なライジャケに変更しました。

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    1. 緒崎松蔵さん、こんにちは。
      虫の死骸はすごいですね。
      特に牧場近くを走る時、早朝とか夕方とか、すごく付きます。
      確かに白は大変そうです。
      なるほど、参考になりました。ありがとうございます。

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  2. 革ジャンは保温性に問題有るかと思っていたので、買いそびれてましたが、
    フェイクに無い、しっとり感が欲しくなって、netで買ってしまいました。
    樹生さんの様な一流品では無いですが、気にいってます。

    派手なフェイクから黒色の革にしたのも、気持ちの変化でしょうか?
    色々有りましたから、ある意味、喪服かも知れませんね・・・。

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    1. いちさん、こんにちは。
      革の保温性、よく書籍で「ない」と見ますが、そのイメージよりは保温力あるなあと思います。
      最近の化学繊維の中綿の性能はすごくいいですので、革自体が冷えてきて大量に空気の層を保てない革ジャンは、確かに保温力には劣るのだと思います。それでも、ふつうの春秋のジャケットよりもずっとあるなあ、とは、着ていて思います。

      黒革、僕も何回も、そして何年も着ているうちに、馴染んでくるのかもしれません。

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  3. takaです
    私も一年前に、カントリージーンズを買って着用しています。
    使い勝手良く、こればかり着用しています(笑)

    グローブも、新年セールで、ロングゴートグローブを手に入れました。
    ますます、ウェアが似てきます(^_^)

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    1. takaさん、こんにちは。返信遅れてすみません。
      カントリージーンズ、いいですよね!
      私も普通のGパンより転倒時の信頼ができるし、温度差にも強いし、
      こればっかりになりつつあります。

      ロングゴートもなかかないいですよ。
      私のは2年目くらいから紫外線で色落ちしてきましたが、
      まあ、そんなもんだと思っています。

      いや、似てきましたね。(^^)

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