2021年4月15日

春の歌(3)

僕とゆきかぜはふたたび230号線に戻って洞爺湖方面へ進んだ。
12時半、「サイロ展望台」に立ち寄る。
数人の人がいたが、それぞれ離れて静かに風景を眺めたり、写真を撮ったりしていた。
2021/4/12 12:30

サイロ展望台はカルデラ湖である洞爺湖の外輪山のヘリにある。
外輪山といっても、巨大なテーブル状の大地にいきなりドーナツ型の穴がボッコリあいた感じなのだ。

上の写真で見えているのは、ほぼ東の方角だ。
中島の向こうに外輪山、さらにその向こうに遠方の山が見える。
山には詳しくないのだが、法学から考えると、向こうの白いのが徳舜瞥山とホロホロ山、やや右手の山はオロフレ山ではないだろうか。

2021/4/12 12:30
南の方角を見ると、どんと高いのが有珠山だ。
有珠山の山頂から左へ下って行って、裾野にいきなり鋭角に三角形にとがっているのは昭和新山だ。

湖面がきれいだ。

2021/4/12 12:30

雪の下からササが顔を出して緑色を添えているが、他の草木はまだ芽生えには至らず。
ただ、芽を膨らませている。芽吹きももうすぐだ。

外輪山の上をしばらく走り、洞爺湖温泉郷方面へ下りながら、途中にある月浦展望台(緒崎さんのブログの記事で知った。)に寄ろうとしたが、冬期通行止めだった。

湖畔まで下りて、道道578号線を湖に沿って北上する。
洞爺湖は湖畔をぐるっと一周でき、一周マラソンも開催されている。湖の南には洞爺湖温泉郷があって賑わい、北には洞爺湖町役場や「水の駅」がある市街地がある。
それを結ぶ東西それぞれの道は、東側が往復2車線の道なのに対し、西側は半分くらい離合も大変な感じの1車線の道だ。

僕はこの1車線の道が好きで、一年に数回は走りに来てしまっている。

さて、腹も減ってきたので、湖畔西側の狭い道の脇、邪魔にならないところでお昼にしよう。

2021/4/12 12:54

お昼は地べたに座り込んで、予め買って家から持ってきたジャムパンと、野菜ジュースと、水筒の中のお湯だ。

道端で、パンをかじると、少しあわただしい食事になってしまうが、それでも気持ちはゆっくりしているのだから、いいとしたい。

2021/4/12 13:03

ここは1.5車線くらい道幅があるが、もう少し狭いところも結構ある。

食べて休憩していたら、路線バスが走っていった。
そう、湖畔の道路は、バスでも一周できる。


2021/4/12 13:04

そろそろ腰を上げよう。

芽吹きを直前に控えた、この木の枝は、カエデだろうか。
湖越しに有珠山と、湖畔の温泉街が見える。

そろそろ帰途につく。
(つづく)

2 件のコメント:

  1. こんばんは樹生さん。


    そうなんです、道道578号の月浦~三豊は冬季はゲート封鎖で除雪も入ってなかったと思います。
    10日のツーリングの記事に書けばよかったと後悔しました。
    活火山のすぐ側なので避難経路として確保してもよさそうかと思うのですが。



    洞爺湖は凪いでいる方がきれいだと思いますが、樹生さんはいかがでしょうか?

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    1. 緒崎さん、こんばんは。
      いえ、場所を教えていただいただけでも感謝です。
      いつ、どうやって行くか、その結果どうかというのは、
      ライダーならすべて自分の責任でするものですし、
      「その場でわかる」ということの面白さもツーリングの楽しみの一つですよね。

      洞爺湖、好きで時々行くわりには、洞爺湖の美しさを
      自分自身とらえきれてない感じが、どうもするんです。

      ベストの角度とか、自分の最もお気にいりの場所とか、
      湖面の表情とか、周囲の樹木の姿とか。

      いろんな表情を見て、だんだん好きな表情を見つけていきたいというのが
      現状です。

      ぴたっと凪いで、湖面が鏡のようになったら、すごく素敵だろうなと思います。
      それを湖のどこから見るのか、が大事なような気もしています。
      いずれにせよ、何度でも訪ねたくなる湖です。

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