吉村誠也氏に学ぶ「自分と愛車のリスク回避術36か条」今回は
【 8 Uターン】決める自信がなければ降りて押すのが得策だ
【 9 出場合流】駐車場出口では左端によれ
【10 出場合流】認知~判断が忙しすぎる右折出場は避けるべし
【 8 Uターン】決める自信がなければ降りて押すのが得策だ
【 9 出場合流】駐車場出口では左端によれ
【10 出場合流】認知~判断が忙しすぎる右折出場は避けるべし
です。
8はいつもそうしてますが。9と10はどうでしょうか。
【 8 Uターン】決める自信がなければ降りて押すのが得策だ
まず、Uターン自体、めんどうなものです。しかし、Uターンが必要な状況では、Uターンしないですむことも珍しい。小路に入って左折・左折・左折・右折で出ようと思っても、その小路が行き止まりだったりすると、かえって手間と不安が募ります。
Uターンの最大の敵は、あわただしい心。焦りはミスを呼び、危険を近づける。
まず、Uターンしなくてはいけないと思ったら、安全を確認したうえで停まってしまうのがいいです。
走り続けても、気持ちの焦りは少しずつ募るばかり。
停まってしまって、さて、そこから乗車してUターンするか、降りてUターンするか、または、もっとUターンに適した場所まで進むかを決めます。
Uターンに適さない場所は、もちろん、見通しの悪い場所。
道幅が狭すぎる場所。
そして上り坂。急な上り坂の途中でのUターンは、難易度が非常に高く、谷側に転倒しやすくなります。
でも、最も有効な手立てとは、Uターンしやすい車種に乗ることですね。
軽くて、重心が低く、小さい車体のバイクは、Uターンしやすいし、失敗してもダメージが少ないです。
GPZ1100は、とてもUターンしずらいバイクでした。
買ってまだ1年くらいでGRA主催のジムカーナ大会に参加してしまった私は、惨憺たる結果でした。
…といっても、もちろん、それはGPZクンのせいではなく、腕の問題なのですけど。
ゆきかぜ(MOTOGUZZI V7Special 2013)は、Uターンしやすいバイク。
イタリアンは扱いにくい、とか、イタリアンはUターンが苦手、とかいうレッテルは、このV7には通用しません。
それでも、華麗にくるり!とはいかず、
足ついてのバタバタUターンや、降りて押すUターンが多い私です。
MOTOGUZZI V7は、Uターンもとてもしやすいバイクです。でも、私のように苦手で下手くそな場合は…。鮮やかなフルバンク・フルロックUターンでなくても、来た道を戻れればいい。ツーリングの時には一度停まって、それからゆっくり、車体をあまり傾けずにUターンしています。場合によっては、降りて押してUターンします。安全確認を十分していたつもりでしたが、やはりまだ甘いところがありました。ここは反省です。ミラーだけでなく、直接の目視も欠かさずにしていきたいと思います。
上の文章は、動画の概要欄のものです。
さて、
【 9 出場合流】駐車場出口では左端によれ
これはどういうことか。ここは、本文を引用してみましょう。
駐車場など道路に面した場所に出入りする場合は、出場車よりも入場車が優先。しかし、こんな当たり前のことが全然守られていないのが現状だ。路上で待機して出場車に道を譲るのは、後続の2輪車のすり抜けをうながすから、譲ってくれてありがとう…と、道路に出た途端に接触事故を起こしやすい。そこまで行かなくても、止まった車による死角は大きく、周囲の安全を確かめる支障になる。だから出場時は、入庫車をさえぎらない左端により、仮に譲られても断るのが賢い。
出場車よりも入場車が優先とは、駐車場を基準に考えると、「出るよりも入る方を先にしていたら混み合ってきた時、いずれ車があふれてどうしようもなくなる。満車の時は出てからじゃないと入れないのだから」となります。
しかし、道路の基準に考えると、当然、車同士ならば、駐車場から道へ出ようとする車よりも、道を今走っている車の方が優先されます。
それを、道路を走る車が善意で駐車場から出る車を先に出そうと路上で停まると、先が見えないバイクがその車の左からすり抜けをしかけ、譲ってもらって駐車場から出てくる車とぶつかる…というパターンの事故がある…というわけですね。
「すり抜けしなければいい」というのは、道理。
実際、札幌市街地の私の通勤路程度の込み具合なら、すり抜けしてもしなくても、そんなに時間は変わらないので、基本的に私はすり抜けはしません。
しかし、本州の片道1車線、往復2車線の道路で、延々平均10㎞/h以下、場合によっては数百mに渡って全く動かない状況が続くような道の場合、二輪車で絶対にすり抜けしないというのは、現実的でない。
そういう場合には、この上記の危険は、十分あるわけですね。
私の場合、左端にとめると、後ろかから来た4輪が無理やり私の横に幅寄せしながら突っ込んできて、内輪差で撥ねるような勢いで出場していく…みたいなことが在り得るので、左端までは寄らずに、入場車のスペースは開けるけれども、出場車側の車線は開けない程度の位置取りをすることが多いです。
市街地の事故っていうのは、安全運転の車体コントロール技術というよりも、状況の中で起こることが多いので、常に事故の起こる可能性を避けるような発想を持つことは大事だと思います。
【10 出場合流】認知~判断が忙しすぎる右折出場は避けるべし
これも引用しましょう。
道路に面した場所から出て右に向かうのは、やむを得ない場合以外は避けるべきである。手前の左向き車線の交通状況を把握し、車の陰に歩行者や自転車がいないことを確かめるだけでも大変なのに、向こう側の右向き車線についても同じだけの情報収集が必要で、しかも、それをしている間にも手前の車線の状況は変化する。そうした状況を、もれなく正しく把握し、合流し終わるまでの動きを予測するのは非常に難しい。左折出場であれば、そうした負荷が半減する。
なるほど。
例えば、札幌市のヨドバシカメラの駐車場からの出場時には、交通整理員の方が立っていて、左折専用(そもそも左折方向の一方通行)でした。他にもスーパーの駐車場からの出場時にも右折禁止の看板が立っていることが多いです。しかし、これを無視して右折していく人もまた多い。
右折はタイミングが難しいため、なかなか出場できません。左折ならすぐにできたタイミングで、後ろに車列ができていても、ずっと右折を待っている車もいて、ひんしゅくをかっています。
これも状況次第ですが、基本的に自衛の為にも左折出場を基本とした方がよさそうです。
これらはすべて、状況との兼ね合いで判断すべきであって、文字面だけとらえて金科玉条のようにかたくなに守ったり、逆にふさわしくない状況を一つ上げて「ほら、間違ってる!」なんて揚げ足を取ったりするのではなくて、自分と周囲の安全のために、どういう発想があり得、また、自分はその時々の状況に対して、どう判断していくかを考えるよすがにするのがいいと思います。
さて、次回は信号待ちです。
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