2014バイクの夢。
実現するかどうかは別として、今年してみたいことを考える。
V7のポジション改善案 その2は、ハンドルバー。
以前、「ハンドル幅と角度」の記事でも上げたのだが、V7スペシャルのハンドルは、やや幅が広く、絞りが少ない。
グリップの一番内側で計って52cm。ハンドルバーエンドの外側だと、80cmある。
これは、同じグリップ内側45cmのCB400SF、同じく49cmのCB1100と比べても広い方だ。
そして僕は176cmあるが、どうも手足が短いらしい。特に腕は少し人より短いようで、このハンドルの位置はまだしも、幅が少し広いように感じられるのだった。
実はこの、ハンドルが前目で幅広、絞りが浅い…というのは最近のヨーロッパ製ネイキッドたちにどうも共通の特徴らしい。
平均身長も高く、腕も長い彼の地の人たちのために作られたマシンであるから、そうした傾向があることは頷ける。
また、彼の地でのネイキッドは(ネイキッドに限らずだが)、かなり飛ばして走るのを前提としていて、がっちり押さえが効くように、また臨戦態勢のライディングポジションに合うように作られているようで、そんなふうに肘を貼り気味にして腰をやや引き、上体を少し被せ気味にして「攻めるぞ」モードにしてみると、わりとしっくりくるポジションであることも、これもなんとなくしっくりきたのだった。
しかし、V7はせっかくクラシカルなスタイルにクラシカルなハンドリングを持つバイクである。
バイアスタイヤもグリップが飛躍的に向上したとはいえ、あまりフロントにカブさって突っ込み勝負からわざとオーバースピードで進入してインを突き、そのままブレーキングしつつねじ込むようにしてクリップへ向かい、クリップ近くで一気に向きを変えて脱兎のごとく立ち上がっていく…という、今日的な走りは、あまりしたくないのだ。
ハンドルを抑え込むようなスタイルでなく、いかにも下半身中心できれいに旋回していくようなコーナリングに憧れるのは、僕がミーハーで70~80年代前半のライテクオタクだからかもしれない。
腕も短いし、流す時はあまり前傾もきつくない方がいい。
そして、掃除用具の「はたき」を持つようにグリップを握りたい僕には、グリップの時点での絞り角が比較的大きい方が好みだ。
…ということで、ハンドルの換装を考えるのである。
以前、乗っていたGPZ1100でも、ハンドルが遠く、カワサキ受精のバリオスⅡ用ハンドルに換装していた。もともとはセパレートハンドルだからバーハンドルにするためのポストはオービック製を用いた。
このハンドル換装で、ライダーの重心位置が決まり、タイヤの減り方も前が後ろの2倍の速さで減っていたのが均等になり、乗車中のひどい肩凝りもかなりましになり、何よりハンドリングが自然な感じになったのがうれしかった。
今回、V7のハンドリングに関しては今のところ不満はないので、逆にハンドル換装のためにバランスを崩すかもしれず、少しためらいもあるのだ。
さて、ハンドルを換える時、実際に何本も試装着して試走できればいいのだが、そうもいかない。
そこで、まずはハンドルの寸法を調べてみた。
すると、ハリケーンさんのHPで、自社製のハンドルバーの寸法の他に、純正ハンドルの寸法も載せているではないか。
これは非常に参考になる。
大阪単車用品株式会社『ハリケーン』に感謝する。
ハリケーンのHPより。以下も同じ。 |
GPZにつけていたバリオスⅡのハンドル。絞り角は各26度。
立ち上がりが90mm。ハンドルポストから両端で160mm後方まで来る、このサイズは、腕が短めの僕にはもっとも都合がよかった。
もっと狭くて高く上がるのもあったが、上体が立ちすぎるとGPZの求めるライダーの荷重バランスに合わなくなるような気がした。
交換後、17年間、違和感なく自然な感じで過ごせた。見た目よりずっと膝やステップ周りの幅が狭くてコンパクトなGPZにハンドル幅の狭いこのハンドルが合っていたように思う。
月木レーシングのレーシングマシン、GPZ1100のレプリカにも試乗したが、こちらはスーパーバイクバーが装着され、ばっくっステップと相まってコンパクトに膝を折りたたんだ下半身、がっちり押さえの効くハンドルと、戦闘的で「やる気」になるポジションだったのを覚えている。
僕にはこのハンドルがよかったのだ。
それにしても両端で660mmは狭い。もちろん、バーエンドを点ければ、両端数センチは伸びるから実際には700mmを越えてくるのだけれども。
装着には、バーエンドが水平から少し下がるように、手前に回転させた形でしていた。
さて、V7スペシャルは、馬力も50ps。重量は装備で190kgしかなく、車体はスリムで低い。
18インチのバイアスタイヤ、ダートでロックトゥーロックで振られながら飛ばすことももうあるまいし、剛性不足でフレームがぐねぐねしてくることもない。ハンドルバーもそんなに抑え込みを考えず、きれいに手を添えてホールドし、振れが来たらある程度遊ばせて、脇を閉めて振れが大きくなりすぎないように締める程度でいいように思う。
V7には、「V7クラシック」モデル時代から、V7カフェ、V7レーサーというモデルがあって、その二つは低くて絞りの効いたセパレートハンドルを装着している。
クラシックや現行のスペシャル、ストーンモデルの中でも、カフェやレーサー的な低いモデルにしてスポーティーなポジションンにする人もいる。
ブログなどで拝見しても、実用上ツーリングが出来なくなるほど前傾がきついということもなさそうで、見た目のかっこよく、ハンドル換装に満足されている様子がうかがえる。
しかし、僕はものすごい肩凝り持ちで、頸椎も少しずれていて、前傾の深いポジションで首持ち上げて前を見ていると、あっという間に肩凝りで走れなくなるのだ。
あくまで軽い前傾に留めたい。
だから、ハンドルバーは若干幅を詰めて、少し絞り角をつける、その程度が一番よいように思う。
ちなみに、名車、CB400SFのハンドルサイズは、ハリケーンさんのHPによると、上記のようになる。
なんと、バリオスよりも幅が狭い。絞りは26度で同じ。形状的にシンプルで、おそらくかすかではあろうが、バリオスよりも動きが分かりやすいだろう。
絞り角ということでは、カワサキのZRX1200R(ダエグの前のモデル)と、ゼファー750はともに28度と大きい。
幅もヨーロッパモデルと比べると狭い。
さらに参考に上げると、やはり名車と言っていい、CB750は、幅720mm。
ヤマハの空冷ネイキッドXJR1300は幅が680しかない。
さて、僕とV7スペシャルとの組み合わせにおいて一番相性のいいハンドルバーはどれか。
これも、いろんなデータを見ながら、ゆっくり、悩んで楽しんでみることにしたい。
もちろん、ハリケーンさんのハンドルバーも候補として、いろいろと考えてみたいと思う。
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