とある夏の日。
先行するマシンは、ヤマハの250cc単気筒オンオフマシン。
右カーブ。気持ちよさそうに。
左カーブ。さらに爽快。
また右カーブ。
空に吸い込まれそう。
そう、バイクは、安全なラインと安全なペースを守れば、走ることそのものが、この上なく楽しい。
駈けることそのものが、何ものにも代えがたいよろこび。
ヤマハのライダーは、キャンプツーリングの達人。
ずっとオフロードマシンを乗り継いで、どんな道でも、安全に楽しく、走ってしまう。
そこそこ速いけれど、その速さをひけらかしたりしない。
そもそも速さや上手さに興味があまりないみたいだ。
じゃあ走りが乱暴かと言えば、そんなことはない。
きれいなライン。メリハリが効いて、でも丁寧な加減速。
周りの交通の流れてをいつも読んでいて、するーっといつのまにか前へ出ていたりする。
天候の読みが鋭く、テントの設営、撤収の手際は鮮やか。
ビールで簡単に酔っぱらう。
そいつの後ろを走るとわかる。
今、そいつがとても幸せなことが。
生きていれば、いろんなことがあり、耐えがたいことも多いのだけれど。
奴はバイクに愛されている。
風景に愛されている。
きりきりと速く走らなくても、
四角四面に遵法精神を叫ばなくても、
安全を確保して、幸せな走りはできる。
そういう精神と、少しの腕で、それは手に入るのだ。
上手くても、下手でも、あまり関係なく、手に入るのだ。
自分を知り、自分の愛機を知り、道路と周囲と、風景に合わせ、敬意を払うことを忘れなければ。
駈けるよろこびは、いつもそこにある。
1枚目の写真はナイタイ高原でしょうかね?
返信削除回りに遮るものが無いところを走るのは爽快です。季節も夏の終わり頃でしょうか?
こうやって、先に走っている人の背中を見ながら走るのは結構好きです。
ただ自然の写真だけだと、自然の峻厳な感じが強調されますが、人とバイクが
加わると、それだけで世界が変わる感じがします。また写真の中のライダーに
感情移入してしまうのです。
樹生さんの写真はいつも、憧れ感を増幅されるので切ないですね。
あ~走りたいです!
いちさん、こんばんは。
削除1枚目、ナイタイ高原です。お盆の頃、走りに行きました。
基本的にバイクは独りで走るものだと思っていますが、
仲間の背中を見ながら走るのは、私も好きです。
1台の走りとは全く違う体験になりますね。
一緒に走る相手の呼吸というか、息吹を感じながら走るのは、
かなり贅沢で幸せな時間だと思います。
この時も、とても「いい感じ」でした。
独りでも走るライダー同志だからこそ、
一緒に走る時に感じるものがあるように思っています。
写真、お褒めいただいて、とてもうれしいです。
でも、なかなか思うように撮れません…。