バイクライフよりも仕事の方をなんとかしないと、持たない感じが強くなってきた。
今年は仕事を減らして、少し人間らしい生活をするのだ。
さて、それは置いておいて、バイクライフをどうするか、初夢じゃないが、勝手に夢を見てみよう。
まずは、V7のポジション改善について。
その1、ステップだ。
V7のステップは前で高い。
この位置はストレートを飛ばしてきて、コーナーに向けてブレーキングし、倒しこんでいくときに、下半身全体でGを受け止め、膝は軽くニーグリップし、脛から先をステップを前に蹴りだすような形でGに耐えるとちょうどよいように作られているようだった。
くるぶしグリップする場所がないのが困ったところだったが、腰を左右に大きくずらさずに、このまま耐えるようにできているようだ。
正面やや左から見た美しい和歌山利宏氏のライド。ブレーキシーンではなく、立ち上がってきたところである。
おそらくS字の次の右カーブに備えるべく準備をするところ。腰を引き、シート、ニーグリップ、ステップで下半身を決めた後輪乗り。
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V7クラシックと和歌山利宏氏。クラシックもスペシャルもステップ位置は同じ。 |
すると、後輪主体のコーナリングをするようにできている車体に対して、ライダーの重心位置が無理なく最適な位置に来る。倒しこむ場面になったら、特に何もせず、自然に体ごと、車体ごと、倒れ込んでいくようにリーンすれば、浅いバンク角でも痛快に弧を描いてV7はコーナリングする。
そのための位置だと感じた。
V7は最大でも50ps(6200rpm)とそんなに馬力が大きくないため、加速にステップで耐えるほどのGはかからない。むしろ、加速Gをきれいにシートに加重するようにして後輪のグリップを高める方向のライディングの方が安全でかつ速い。
だから、この前目にあるステップは、イメージとは逆で、飛ばして走っているときには快適なのだ。
(あくまで、僕の場合で、しかも、リーンウィズのフォームと、「やや飛ばし気味」ペース時限定です。)
イタリアでの試乗記事より。ステップには土踏まずを乗せている。「事務椅子に腰掛けたよう」とは大屋雄一氏のインプレッションだったが、まさにそんな感じだ。乗っている彼はおそらく身長180cm弱。体重は85kg~90kgくらいではないか。 |
じゃあ、変更しなくてもいいじゃないか。というと、実は直線路で普通に流しているときや街乗り時に違和感があるのだ。
V7のステップ位置では路面の不整などをいなそうとステップに体重かけてシートの荷重を抜こうとするときに、前過ぎてそのままではうまくいかない。
上体を前に倒すとか、ハンドルを引き気味に支えにしてでないと腰を浮かせられない。
ライダーの重心位置よりもステップが前にあるからだ。
スクーターやクルーザー(アメリカン)タイプのバイクはもっと前にあって、上体の体重はすべて腰、尻で支えなくてはならないようになっているが、いろんな路面を渡り歩きながら長距離、長時間を結構ハードに走るなら、ステップの上にすっと立てるような位置関係の方が結局は疲れないし、腰も尻も痛くならない。
モトグッチのHPより、PR用写真。タンデムも快適ということか。ライダーの足はつま先のせ。おそらくこの足の載せ方で設計しているのではないか。この足の位置のまま、土踏まずにステップが来るようなバックステップがあれば自然に感じるはず。 |
僕はV7に乗る場合、ステップには足の指の付け根を乗せている。ステップが前過ぎるから、つま先を乗せることで少しでも足を引いているのだ。しかし、それだとブレーキぺダルを踏む時に踏みかえなければならない。
街乗りにも使うV7は通常の位置でもすぐにブレーキが踏める方が望ましい。
バックステップなら、ちょうど土踏まずを乗せて今と同じ位置にステップが来て、かつ、そこから立ち上がろうとしてもハンドルを引くことなくすっと立ち上がれそうだ。
今までのバイクライフでステップをノーマルから換えたことはない。ノーマルステップで不満を感じたことがなかったからだ。
今回はどうすべきか。もう少し考えよう。いいステップがあれば、検討するのもいいかもしれない。
そんな感じで見てみると、バックステップで僕の好みに合いそうなのは、ベビーフェイス製と、リトモセレーノ製のもの。
ベビーフェイス製は『ライダースクラブ』誌で伊丹氏とベビーフェイスが共同開発した(伊丹氏のリクエストでベビーフェイスが作製)もの。位置にしても、踏み応えにしても、操作性にしても、かなりいいらしい。
今のところ、僕の好みは、リトモセレーノ製。デザインとしても好みだ。
リトモセレーノ製、左側。 |
リトモセレーノ製、右側。 |
値段は68000円。ぐうっ。届かないかもしれない…。
しかし、この仕上げ。ペダル同軸だが、その軸部にはベアリングも入っていて動きは滑らか。タッチもいいという。
位置は90mmバック、20mmアップ。28センチの大足の僕には、ちょうど足の位置を変えずにステップが土踏まずにくる位置に近いのではないかと思う。
だけど、機構上無理だと思うが、あと10mm、下だったらよかったのに…とも思うし、可倒式でないので、転べないなあ…とも思うのだった。
もうひとつ。
我がV7スペシャルゆきかぜ号は、モドグッチの伝統を踏まえ、回す方が振動が少なくなっていくという特質をもってはいるが、5000rpmくらいから上は、ハンドルの振動が収束する一方でステップ周りにやや硬質の細かい振動が来ているのだ。ステップ踏面にゴムが付いていないリプレイスステップは、この振動が結構くるのじゃないか…と少しだけ心配なのだ。
この振動、峠で飛ばしている時はそんなに気にならないだろうが(やってみないとわからない)、高速道路なんかで巡航するときにはかなり気になると思う。
さて、3500kmまで馴らしをした我がゆきかぜ号だが、オイルも換え、さらに距離を伸ばすことで振動が減っていくのか、バックステップとの相性はどうなのか、それは未知数なのだった。
それでも、このバックステップには魅かれる。
さあ、どうするか、雪のシーズンにああでもない、こうでもないと悩むのも、北国のバイクライフの愉しみでの一つではある。
あけましておめでとうございます。
返信削除いろいろ考えていらっしゃるようで楽しいですね!
バックステップですが、後輪荷重を強められるメリットが有るような感じが
しますが、逆にポジションが固定されてしまうような気がします。
シートがフラットなV7は前後に動いてライディングするのでは・・と
思います。
ツーリングではこれが結構、疲労度に関わってくるので、私としては
自由度のある方が好きです。
グッチはニ―グリップをしようとすると、ヘッドに膝が当たってしまうとか
あって、難しいですよね。シートとステップ位置が近いと足の曲がりが
きつくなって、これも良くないです。
ハンドルもしかりですよね。スポーツとツーリングの中間を狙っている
のですが、うまくいきません。
ホント悩みます(笑) 今年もよろしくお願いします。
いちさん、あけましておめでとうございます。
削除今年もよろしくお願いいたします。
バックステップ、後ろ過ぎると固まってよくないのですが、ベビーフェイスとリトモセレーノのものは、昔の「バックステップ」というよりも、いろんな方向からの荷重を一番受け止めやすい位置に補正するような感じではないかと思っています。(見てみないとわかりませんが)
その意味では、むしろ、シート上での自由度は増す方向になるのではないか…というのが読みです。
二つとも、純正のV7レーサーのステップよりも前についていますので。
いずれにしても、全体のバランスで成り立つ2輪車。設計者の考えたものを一か所変えると、全体のバランスをどうとるか、という問題が出てきますので、これも、悩むところでもあり、悩むのが楽しいところでもありますね。
いずれにしても高額なものなので、私にはおいそれと出せる金額ではありません。
金策と、思考と、両方考えます。それもまた、楽しみのひとつですね。