2014年6月2日

若葉薫る。(2)

しばらく森の中を走ると、やがて視界は開け、広い畑の中に出ます。道の両側に、小麦や、ジャガイモや、ビートや、その年々で変わる広い畑が広がって。

舗装されてはいるものの、道幅は1車線です。所々に車がすれ違うために幅広くなっているところがあります。
そこに並べて、バイクを停め、休憩にしました。

2014年5月31日 11:05AM 喜茂別町、畑の中を行く道。
ここが第2のスポット。
ふり仰げば、作付したばかり(?)の畑の土の色が遥かに広がり、その向こうに森の緑、山の緑。
遠くの山の尾根に雪。
空には、もう春の雲とは違う表情の雲が広がっています。


同刻 同所
前方には、羊蹄山がどんと、構えています。
そして、ここの風はいつきても気持ちよく吹いています。
なぜか、私が来るときには無風の日はないし、また強風の日もなく、
適度な、心地よい風が吹いているのです。
そういう土地なのか、私が運がいいだけなのか、ちょっとわからないのですけれども。

バイクを降りて、羊蹄山の写真を撮りました。

同刻 同所
こうして眺めると、ますでバイク3台が羊蹄山に参拝しているようですね。
こんなに上から下までくっきり見える羊蹄山は、けっこう稀だと思います。


同刻 同所
上空の風の動きが見えるような、雲の表情です。
左から右へ、風が、波のように、吹き渡っていき、雲のカーテンを揺らしているようです。

こんな空の下にいられるなんて、ホントに幸福を感じる一瞬です。

さて、羊蹄山がきれいに見えるスポットは、もう一カ所あります。
そろそろそちらに移動しましょう。

3人でヘルメットを被り、グローブをはめてエンジンを始動すると、風の音や遠く鳥の音の静けさの中に、3台のツインエンジンを抱えるバイクの音が、ずしんと響きました。

風の中できくエグゾーストノートもまた、いいものですね。

さあ、出発。
3台で、この台地の中を、ゆっくり駈けぬけていきます。
(つづく)

6 件のコメント:

  1. 「予告」のフォトですね。
    3台は、揃って、何を眺める・・・ 羊蹄山だったのですね!

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    1. tkjさん、こんにちは。
      そうなんです。
      僕って、一緒に走る車種もバラバラなことが多くて、異種格闘技みたいなんですが、
      今回はコンセプトは違いながらもツインエンジンという点は3台共通という、
      そういう組み合わせでした。
      それでも一緒に走り、一緒に山を眺めるのは、やはりとても気持ちいいものでした。

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  2. 樹生さん☆こんにちわ~。V7ゆきかぜのツーレポ楽しく拝見してます。
    いつもながら良い写真です。ここは喜茂別のカントリークラブ内の道路でしょうか?
    絶景ポイントがあるのですね。V7で行くツーリングはGPZの時とは違うでしょう?

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    1. いちさん、こんにちは。
      喜茂別町、閉鎖になった羊蹄カントリークラブのヘリを通って行く道で、
      最後は農道と読んだ方がいい道です。
      GPZとV7、個性の違うバイクですが、ツーリングには同じところもあり、違うところもあり、で、
      その都度発見があります。
      だいぶ、V7にもなじんできました。でもまだまだ新しい顔を見せてくれそうです。

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  3. 探しに探して探しまくった道です。あの頃のドキドキワクワクはんぱなかったな~。

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    1. 竹さん、こんにちは。
      前のブログでも再三出てきた道ですが、どこにあるかをほとんど書いていなかったので(この次の記事の秘密の場所も)、探すのは大変だったと思います。でも森の中から景色が開けるときのあの感動は、走って行ったものにしか分からないものですよね。
      どちらも公道ではありますが、「農道」ですので、マナーを守って走りたいと思います。

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