お二人の愛車はFJR1300。ひでGさんが前。プルプルさんがタンデマーのご夫婦だ。
前半全く写真を撮っていないので、この写真は2012年のものです。
お二人のタンデム走行は、まず、装備が二人ともしっかりしていて、タンデマーのプルプルさんも革パンツ、ライディングブーツ、グローブ、ジャケットと完全装備。ひでGさんは腰にタンデマー用のグリップのあるベルトを装着。インカムで二人の会話を確保。
これも2012年のもの。 |
それよりも特徴的なのは、二人の走りである。
そのペースは、並の一人乗りのいい気なにいちゃんなんかでは、ちょっとついていけない。
最新のラジアルタイヤのグリップ力は、FJR1300+2人分の荷重をしっかり受け止めて、荷重が大きいほど仕事量を増す。この二人、平気で左右にフルバンクする。二人ともリーンウィズだが、二人でコーナリングする。タンデマーの理想は荷物になってバイクに体重を預けることとよくいうが、後ろのプルプルさん、ほとんど動かないが、荷重移動を正しいタイミング、正しい位置、正しい方向にきっちり行っており、旋回力を強めている。しかも前のライダーの意と反せず、ずれていないため、ほぼ、ソロと同様の旋回ペースが可能。こんなことのできるタンデマーはめったにいない。
ひでGさんによれば、このFJR1300のフレーム剛性は前の愛車、GSX1400に比べて非常に高く、二人乗りでの高荷重ライディングを本気で想定して詰められた車体であると感じるという(2012年談)。だから、例えば美幌峠のような大きなカーブでも、平気でフルバンクまで二人で持っていけるのだ。ただフルバンク走行することは簡単だが、そこから敏速に変化できる車体剛性と足回り、エンジン特性を、FJRは持っているということだ。
今日も、何気なく走っていくその二人の走りには、なんというか、もうオーラが纏われている。
二人で走ってきた距離、二人で車上で過ごしてきた時間の積み重ね、それらがこのオーラを形づくっている。
タンデムは万が一にも転倒できないため、運転が慎重になる。ラインの取り方、交差点での一時停止の位置とその時の車体の向き、交通の見切り。加減速のメリハリのつけ方。
タンデムランで鍛えられた二人の走りは、非常にゆきとどいていて、隙がない。
今日は景色を楽しむ農道ラン。
ゆっくりしたペースで、ひでGさんプルプルさんは脇道や裏道をつないで、マオイの丘公園から、北長沼水郷公園へ。そこからさらに北上しつつ裏道を走る。
道道30号線からまた少し裏道へ入って、南下していく。
小高い丘の上の、休憩地点についた。(つづく)
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