2014年6月8日

朝と夕と(朝4)

さて、丘を下り、また田舎道を景色を堪能しながら流し、ご夫妻も初めて立ち寄るという栗山ダムへやってきた。



低い山に囲まれた、小さなダム。


FJRとダム湖の写真を撮るひでGさん。たくましい身体。
そういえば、san-chan旦那さんもだし、さんにーさんの身体もすごい。
僕の周りのバイク乗りの人って、筋骨しっかりしてる人が多いなあ。
メタボで筋肉ほとんどないって、僕くらいだね。



ヤマハらしさを色濃く感じる、FJRのデザイン。ディテールは時代とともに変わっていくが、リヤまわりの醸し出す雰囲気は、80年代のXJを思い出させる。

さて、さらにいろんな農道を移動。広域農道は道幅も8メートルに上質なアスファルト舗装で、国道なみだった。
野幌森林公園の中の昭和の森へのアプローチ、その駐車場にやってきた。


ここに大きなクリの樹がある。それを見よう、というのは、僕の提案。
駐車場のダートに停めて、サイドスタンドが沈みこまないように、僕はバッグから、さっき飲んで潰した缶コーヒーの空き缶を出す。ひでGさんは2012年夏に開陽台日帰りをしたときに寄った北見のお弁当屋さんでもらった、アルミのプレートを持参していた。いつも持っているのだろう。
小柄なプルプルさん。トップケースなど、旅の荷物管理は、奥様が。
ごくごく近場のツーリングだが、今日の装備も決まっている。さりげなく、しっかりしていて、旅慣れた感じが素敵だ。


ひでGさんがメンテしているFJRをちょっと見よう。基本的にノーマルベースだが、ブレーキラインに手が入っている。ホイールも、ハブもぴかぴか。ピンストライプもご自分で貼っている。
注目してほしいのは、カウル。駐車場の小石が映りこんでいる。ここまではなかなかできない。

FJR1300はシャフトドライブ。2012年は替えていたマフラーは、純正に戻されている。
リヤブレーキのマスターシリンダー裏のスイングアームまできれいである。
エアバルブもカスタムポイント。
注目ポイントは、リヤフェンダー。この延長(エクステンション)は、自作だ。カシメで付けている処理もきれい。
最近のバイクは、リヤフェンダーが短く、跳ね上げが厳しい。FJRはヨーロッパが主戦場のツアラーだけあって、実利的。長い方である。しかし、それでも少し延長し、しかも先端を少し曲げて、リフレクターを保護。タンデマーの背中に間違っても泥はねが来ることはないし、後続車に対しても必要以上に泥水を跳ね上げることがない。
自他の安全と快適性を向上させる、実にクレバーなカスタムだ。しかし、まったく目立たない。それでもやるのがひでGさん流だ。


シートにはエフェックスのゲルザブ。タンデムライドでは着座位置の移動が制限されがち。長時間のライドでは、効果を発揮するとのことだ。ちゃんと二人分ある。ひでGさんの装備は全て、奥様のことを考えた上でなされている。シートカウルの穴はリヤのパニア装着用。短距離短時間の今日はトップケースのみで出撃。


スロットルグリップはこれが純正で、グリップヒーター標準装備。右手にスロットルロッカー。


そしてこの面構え。(この写真はダム湖でのもの。)
少し釣り目のダブルアイ。このライトの表情が、ホンダとも違う、ヤマハの表情だ。
色のセンスといい、造形のセンスといい、ヤマハらしさにあふれている。カワサキではこうはいかない。
弩級でありながら繊細。野獣でありながら上質。それがヤマハだ。
お二人にとてもよく似合っていると感じた。

さてさて、しばらく歩いて、昭和の森のクリの樹をみた。


大きい。
写真では分からないが、幹が常軌を逸して太い。周囲の樹とて、そんなに細い樹ではないのである。そして下から上へ、右回りにねじれながら伸びている。
この樹に関しては、また改めてご紹介しよう。


この樹は、野幌森林公園内の、こんな道を500メートルくらい歩いた奥にある。
木漏れ日の気持ちいい道。
蝦夷春ゼミが鳴き、ウグイスもなき、山鳩の声も聞こえた。


道端で見つけた、小さな青色の草の花。チョウチョが来ていた。

…というところで、そろそろお昼。
どうする?…と相談して、とりあえずコンビニ行くか、となったのだが、僕がトイレに行きたがっているのを察知して、近くの野菜売り場に寄ってくれた。
トイレ休憩をしたところで、これからどうする?解散するか。そうしましょうか。
…で、あっさり解散となったのだった。
午後4時からは、喫茶店に集合になっている。そう、「夕」の部(走らずにただ茶店で駄弁るだけ)だ。
じゃあ、また後で。

あっさり別れる。
曇っていて、風が強く、天気用法では昼ごろ雨がぱらつくとのことだったが、降られずにすんだ。

夕方4時には、札幌市内某所で、カワサキ650RS。W3に乗るkaoriさんと、このメンバーで集合だ。
(「朝」偏、完。「夕」編につづく)

2 件のコメント:

  1. こんにちは、樹生さん。
    近場でこんな凄い樹に出会えるとは思ってもいませんでした。
    ありがとうございます。
    芦別で見たイチイの樹とはまた違う、風格と生命力を感じました。
    なにか、樹の側に立っているだけなのに、ズン!と、力が体の中に入ってくるようでした。
    周りにあった、山アジサイの花が咲くころは、またちょっとだけ別な姿を見せてくれるかもしれませんね。
    ひでGに連れて行ってもらおうと思っています。
    紅葉の時期も楽しみです。

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    1. プルプルさん、こんにちは。
      2007年に会いに言って以来、考えてみれば、7年ぶりの訪問でした。
      記憶の中ではもう少し小さく、細くなってしまっていましたが、
      さすがに700年の時の重さ、風格、迫力…、何か言葉で言えないものを感じました。
      大きかったですね。
      周りの樹が紅葉する、わずかな時の表情も、とてもよくて、ぜひその季節にまた、
      訪ねてみて下さい。
      私の近所にもクリの木があります。
      秋には実を付けます。
      四季の移り変わり。美しい国に住んでいると思います。

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