今年から私のライディングウェアに加わったもの。一つは30年来の願望の末、やっと購入した革ジャン、一つは、クシタニの夏用メッシュグローブ。
そしてもうひとつ、写真のクシタニ、『カントリージーンズライド』です。
このカントリージーンズ。
クシタニの人気商品で、見た目はデニム記事のジーパンのようで、実は革製のパンツだという、もの。
その商品コンセプトは、HPによると、以下のように説明しています。
ブルージーンズ仕立ての画期的なレザーパンツ。北米産のステアに特殊加工を施し、デニムの持つ独特の風合いに仕上げました。牛革にフッ素加工を施すことにより、優れた撥水効果を確保。しかもレザーでありながらも、日常のメンテナンスも容易で、自宅での丸洗い洗濯がOKです。(クシタニ、『カントリージーンズライド』)
XPLORERシリーズを代表するカントリージーンズには天然皮革が本来持っている防寒性、耐風性、透湿性を保ったままにフッ素を浸透・結合させることで優れた撥水性をも手に入れています。この技術もサーキットでの快適性を確保するために生み出された技術です。この革新的な技術をすべてのライダーに伝えたいという思いが、新たな技術との融合によるEXPLORERへ活かされています。形は違えど、走ることに違いはないのです。(クシタニ、『カントリージーンズライド』)
さっと履いて走りだせ、バイクを離れても、人目にそんなに目立たないジーンズの外見と、革製パンツの防護性を併せ持つライディング用のウェアとして開発されたのが、カントリージーンズ。
モーターサイクルの愉しみは様々です。ロードレースがスピードやそれに対する安全性の追求においてひじょうに高いレベルにあることは間違いありませんが、それはすべての人々に共通する世界ではありません。しかし、そのハイレベルな世界で培われた技術や経験は、確実にあらゆるレベルで活かされるべきだと考えます。そして、その技術のアプローチも様々な方法を駆使して製品に活かされるべきでしょう。
例えば、ハイレベルの安全性や運動性を実際の使い方に合わせて少しずつ緩めていくという考え方もあります。一方で、まったく違うコンセプトの製品に先端の技術を組み込んでいくという考え方もあります。EXPLORERのコンセプトは後者に近いといえるでしょう。最先端の技術を親しみやすい形で、よりカジュアルに包み込む……まさしく“羊の皮をかぶった狼”という表現したいのですが、ちょっと言い過ぎでしょうか。
“EXPLORER”とは“冒険者”のことです。冒険なんて言葉を使うと、大抵の人は縁がないような気になるかも知れません。しかし、冒険とは誰が決めるものでもありません。もし、旅をして心が躍り、至極の喜びや感動を手に入れることができたなら、それを冒険と呼ぶことになんの遠慮がいるでしょうか。走り出せば、目の前のその道は世界中に続いています。最先端を身近にすることは、冒険も気軽になることなのです。(クシタニ『レザージーンズ』)
あまり気合の入ったいでたちにはしたくない、でも、防護性は欲しい。
そんなツーリングライダーの期待に応えて、人気商品となっています。
今回私が購入したのは『カントリージーンズライド』という商品。
カントリージーンズが、ストレートジーンズのシルエットを持っていたのに対して、
この「ライド」はカッティングをライディング用途に少し振っているのが特徴です。
私は男性としてはお尻が大きく、腿が太く、お尻と腿にサイズを合わせると、ウェストがガボガボになってしまう傾向があります。
それでも中年太りで腹回りに贅肉が付き、ウェストもかなり育ってきました。
いつもは34インチか35インチを着用しているのですが、今回試着した結果選んだのは36インチ。
人生初の36インチジーンズになりました。
下に防寒のタイツなども履くことを見越して少し大きめのサイズを選んだのですが、お尻はピッタリですが腿周りは若干、大きかったかも。例によってウェストはブカブカ。
サイズを詰めるリフォームもクシタニでは引きうけてくれるので、もしも将来痩せたら(たぶんそんなことはないでしょう…)、お願いしようかと思っています。
股上は前を後ろよりも4センチ浅く(短く)して、乗車姿勢に対応。確かに、最近下腹にだらしなく贅肉の輪っかがだるだるとつき始めた私にとっては、このカッティングは快適。腹に股上が変にくいこまないからです。
また、もものところにある切り替えしパターンは、乗車姿勢でできる着皺の突っ張り感を解消するのに効果があるそうです。
その効果のほどは、正直あまりわかりません。このカットでないものと履き比べていないので。
でも、乗車していやな突っ張り感を感じないのですから、これはうまくいっているのだと思います。
膝の部分にはパッドが内装されています。取り外し可能なもので、膝を曲げた時、ちょうど膝頭を中心に膝を守るような位置にあるので、バイクを降り、足を伸ばして立つと、パッドがひざ下にきます。
ここは若干違和感があるところですが、ソフトパッドですし、歩きにくいほどではないので、許容範囲かと思います。
後ろ側から見ると、こういう感じ。太もものところで切り替えしがありますが、後ろから見ると普通のジーンズです。
右後ろ腰、ベルト通しの横に革のパッチが貼ってありますが、これはブランドを書いたもの。上下を縫いつけてあり、左右は縫っていないので、ベルトを通して使うことができます。
僕はローライズのズボンが嫌いで、一本も持っていませんでした。このクシタニジーンズライドが初めてですが、後ろはしっかり深いのと、カッティングがいいのだと思いますが、前のローライズも、そんなに気になりません。履いていても、普通のジーンズに見える。
ツーリング先ではいいですね。
裏地は、ごらんのように細かいメッシュ。
これが裏全面にあるので、汗をかいた時の張り付きを防ぎ、脱ぎ着するときもするっと滑り、乗車中も突っ張り感をなくして快適です。
金色のタグには「exalito」の文字。クシタニの開発した、フッ素樹脂を浸透させた皮革の名称です。
前身頃はこんな感じ。
ファスナーとボタンで前を留めます。ファスナー内側のマチも深くていいですね。
革は繊維方向で伸びやすい方向と伸びにくい方向がありますが、ちゃんと着ていて伸びてほしい方向に革の繊維が向くようになっていると思います。
そんなに違和感なく、布製のジーンズを履くような感じで履くことができます。
革の暑さも、触ってみて普通のジーンズのような感じ。
これは裾をめくったところ。裏地が見えています。裏を見ると、革製品であることがよく分かります。
細かいメッシュの裏地は脛の部分まであります。
裾は布製のジーンズと同じように折り返して縫製し、仕上げることができます。
これは、初回のみ、無料(送料はユーザー負担)。
今回は切りっぱなしで、あえて仕上げなしのまま、しばらく履くことにしました。
普通に室内で履くと、長すぎてかかとで裾を踏んでしまいますが、
バイクに乗り、ブーツをはいた状態だと、足首が出ることもなく、好ましいです。
また、ライディング用の靴を履いた状態なら、バイクを押して歩いても、裾を踏んづけるようなことはありません。靴の上で程よく着皺になってくれるのです。
後ろのポケットのあたりをアップで見てみます。
ポケットの飾りステッチは、クシタニのブランドマーク、富士山のシルエットを模したもの。
ステッチの正確さ、丁寧さをご覧ください。
そしてこの織目感。
革なのに、デニム生地のような見た目は、どうなっているのでしょう。
フロントのチェンジポケットのあたりをアップで。原寸大以上に拡大されていると思いますが、この質感です。
ステッチもやはりきれいです。
クシタニの方に話をうかがうと、どの方もこのカントリージーンズは評判がいいとおっしゃいます。
長持ちで、使いやすく、革の安心感もあり、雨にも強い。
水を吸って重くなることがないので、ツーリングでもとてもいいらしいです。
まだ、雨の中を走っていないので、実際のところは遭遇した時にレポートしたいと思います。
このカントリージーンズもまた、私によって酷使されていくことになるのでしょう。
洗濯機での丸洗いも可能で、手入れの手間も、革製品としては画期的に少なくて済み、かかも再染色のサービス(有料)もあるというこのカントリージーンズ。
ずぼらな私は、間違ってカビを生やしたりしないように、気をつけながら使って行きたいと思います。
ボクも愛用してます。
返信削除他にも色々パンツを持っていますが、気が付くとこればかり履いています(^-^;
今年染め直しをお願いしました。これでまた長く使えると思ってます。
とてもイイですよ♪
シャモンさん、こんにちは。
削除シャモンさんも、クシタニジーンズなんですね。
ホントにこれは評判がいいんだと、クシタニの人が言っていました。
私はこれからの付き合いですが、たぶん長く履いていくことになると思います。
まずはツーリングに行きたい私です…。