2016年1月1日

2016年今年もどうぞよろしくお願いいたします。

あけましておめでとうございます。


『風のV7  北道逍遥―バイクライディングin北海道Ⅱ―』 2016年もよろしくおねがいいたします。




昨年は、国内外ともに、激動の年でもありました。
世界の情勢を見ても、「国」というもののありかた、安全というものに対するありかた、隣人に対する我々の接しかた、いろんなものが、変わり、問われる時代です。

オートバイで旅をする。
このブログの趣旨はそこにあり、政治的情勢などについては、あまり触れずに来ましたし、これからもそうしていきたいと思います。

しかし、私たちがオートバイで走る、ツーリングするということ、そのものもまた、世界の情勢、国内の情勢と無関係ではありえず、さまざまな影響を受けています。
バイクで走る、ということ一つであっても、世界、社会と無縁であることはできず、そのことを忘れて能天気でいてよいというわけでもない…、それが、今日的情勢でもあるでしょう。


人にはそれぞれ、そうとしか生きられない、「性分」のようなものがあります。
どうしてもバイクで走りたい、そういう性分の人間もいる。
だからそういう性分のライダーは、せめてできるだけ社会に溶け込み、あからさまな迷惑は極力かけないようにし、バイクで走る時には「よい社会人」であるように心がける。

……しかし、本当に「よい社会人」なら、バイクで走って遊ぼうなどという衝動には駆られないのです。
いや、本当は、そんな建前や正義だけを声高に、またはしたり顔な笑顔でふりまくような奴ほど信頼できない人間はいないのです。

「安全」とは状況毎に動いていくもの、一律に語れないもの。しかし、各人が責任と誇りと、時として命を懸けて守っていかねばならないもの。

街中を、原付だからといっていかなる場合にも時速30kmを越えないで走ったら、それはいたずらに危険なだけです。安全の方が法規より優先する。しかし、その瞬間、法規を違反している事実は変わらない。違反をしていいわけではない。それでも違反することもあるでしょう。
ライダーは、そうやって、走っている。その矛盾の中で、言い訳できない中で走っている。

それがライダーとしての矜持であり、誇りでもあるはずです。

そうした矛盾と誇りを自分の中にたたえ、その重みを自分一人で背負って走ろうとする姿勢。
その精神性を僕は、「ライダー」と呼んでいます。

ライダーでありたい。……それは、僕のバイクライフの中の根幹にかかわる思いです。
初めてオートバイに乗った22歳の時から、変わらず憧れている、バイク乗りとしての精神性です。

「ライダー」であり続けることが難しい時代になりました。
でも今年も、走っていきたいと思います。
ライダーへの憧れ。それを捨てずに、走っていきたいのです。



2016年が始まりました。

『風のV7 北道逍遥―バイクライディングin北海道Ⅱ―』、今年もどうぞよろしくお願いいたします。

8 件のコメント:

  1. 明けましておめでとうございます。
    今年も宜しくお願いします❗

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    1. いちさん、あけましておめでとうございます。
      今年もどうぞ、よろしくお願いいたします。

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    2. あけましておめでとうございます。
      今年もご健康でバイクライフを大いに楽しめることをご祈念しています。
      今年も宜しくお願いします。

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    3. kaoriさん、あけましておめでとうございます。
      健康に気をつけて、バイクライフを充実させていきたいと思います。
      kaoriさんも、650RSとのバイクライフ、さらに豊かなものになりますように。

      今年もどうぞ、よろしくお願いします。

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  2. おはようございます。
    SevenFiftyです。

    路地専門のライダーなので北海道はどうなのでしょう。
    大自然も一直線もグルメも無縁です。
    過疎地ではない風俗街とも違う圧倒的な場末の路地ってあるのかなぁ。

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  3. Seven Fiftyさん、こんにちは。
    大自然でも一直線でもグルメでもない北海道あります。
    基本的に明治以降に無理やり開拓して街が作られたので、北海道の街はどこか西部劇に出てくる街に似ています。
    だから、味のある路地は少ないです。そもそも雪が深く、密集して建てられなかったという事情もあり、密集しなくても土地はふんだんにあった、という歴史もあります。
    でも、路地や田舎道がまったくないかと言えば、さにあらず。
    見つけて、かつ、Seven Fiftyさんのように写真で切り取れるかは難しいところですが、
    もしも遭遇できたら、レポートしたいと思います。
    札幌や小樽には、えっ!?いう路地が、まだ残っているようですので。

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  4. あけましておめでとうございます。
    お体の具合はいかがでしょうか。
    忙しい毎日を縫って、でも内容の濃い記事を書き続けておられることはとても素晴らしいです。

    樹生さんとゆきかぜ号の旅の無事をお祈り申し上げます。

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    1. 和休さん、あけましておめでとうございます。
      頸椎ヘルニアは、完治というわけにはいかないのですが、だましだましバイクに乗れるくらいには回復して、通院もしなくていい状態です。
      数年ぶりの腰痛は、これはストレス、疲労からくるものだろうと自分で考えています。
      筋力をつけて、改善していきたいと思っています。
      世知辛い世の中、バイクライフとブログの中では、おだやかだったり、気持ちよかったりする世界を持っておきたいと思うのですが、なかなか時間もとれないのが現状です。

      和休さんの3代目旅馬、ジェベル200との素敵な旅を、北海道からお祈りしております。
      今年もよろしくお願いいたします。

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