2016年4月17日
ベビーフェイス、V7Special用バックステップ。
カスタムのための装着工程を終えて、ゆきかぜ号が我が家に帰って来ました。
今回、カスタムしたのは、バックステップキットと、ハンドルバーの2点。
まだ、お世話になっているバイクショック、札幌ズームさんから我が家まで、10km強しか走っていませんので、走っての調整と評価は、後日になります。
バックステップは「ベビーフェイス」さんの、
「MOTOGUZZI V7 BACK STEP No.002-MG01」という製品。
移動量は、
1 85mm Back 5mm Up
2 85mm Back 15mm Up
3 92mm Back 10mm Up
4 98mm Back 15mm Up
の4ポジション。
現在は、3番目のポジションにしてもらっています。
V7クラシック時代から、V7Ⅱまで、モトグッツィV7シリーズ向けのステップを(V7Ⅱのステップは別物)製造、販売していて、パーツリストがついて、部品単位で注文が可能。
製品としても、1990年代から雑誌その他で紹介される製品群を見てきても、『ライダースクラブ』誌上での伊丹氏の依頼で開発した過程や、伊丹氏の装着してからの連載記事を読んでも、とても信頼できるメーカーだと判断しました。
メールで何度かやり取りして、車種適合、在庫の件、修理の件など、確認してから、注文は取付けをお願いする札幌「ズーム」さんを通してお願いしました。
同時にハンドル交換もお願いし、部品の到着後、交換を終えて、連絡をいただいて、受け取りにいったのが先週の火曜日でした。
その後、仕事が忙しく、走れていません。
とりあえず、装着しての写真と、わずか10km強のズームさんから自宅まで走っての第一印象をお伝えします。
左ステップ、シフト側を真横から。
アルミ削り出しの各パーツの質感じゃしっかりしていて、加工精度の高さがうかがえます。
色は銀色と黒から選べましたが、あまり目立たないということで、黒を選択。
シフトロッドはペダルのピボットからまっすぐに写真奥へ。
構造的にできるだけシンプルにしようとしていることがわかります。
上から見てみます。
ステップブラケットの形もシンプル。
ひとつ上の写真で真ん中あたりがくぼんで薄くなっていますがこれはシフトペダルを内側へ追い込むためと、軽量化を兼ねたものと思われます。ブラケットの裏側=フレーム側はフラットで滑らかな表面です。
ステップは丸い棒状。もしもステップのローレットが磨耗してきたら、回転させると新しい面が出てくるという寸法です。
これが、細かく、浅いローレット(凸凹)加工なのですが、グリップが非常によくて、靴の裏側をがっちりつかむ感じです。まったく滑らない。
今までずっとステップにはゴムのついたマシンに乗って来たので、この靴底への「食いつき感」は新鮮です。
これなら、ステップワークがより繊細に、楽しくなってしまうことでしょう。
ステップ幅、車体からのでっぱりは、ノーマルと同等か、逆に若干狭いか?と感じる程度。
「ステップを付けたら足が左右にひろがってしまって…」ということはありません。
右側=ブレーキペダル側です。
右側には、リアブレーキのマスターシリンダーが付きます。
これはノーマルでもこの位置です。足で蹴飛ばさないためのカバーもノーマルパ―ツをそのまま使用。
不思議な構成ですね。
ブラケット形状もマスターシリンダーをつけるために左右では違っています。
ちょっとアップしました。
それぞれのパーツの質感がタカイです。
ブレーキペダルの踏面部分はシフトペダルと共通ですね。
僕は足が28.0cmあります。(^^;)
シフトもブレーキも、バーは遠目に。
ズームさんに言われて気づいたのですが、ブレーキペダルにリターンスプリングがないのです。
どうも、モトグッツィには昔からないモデルも多かったみたいなのですが、V7のノーマルにはちゃんとついています。
フロントブレーキにもリターンスプリングはないのですから、別になくても困ることではないのですが、無意識にブレーキをかけて走っていた…ということを防ぐためには、リターンスプリングはあったほうが望ましい。
「少し加工すれば、スプリング付きますよ」と、考えながらズームさん。
一品モノの製作になりますが、付けることは可能だろうと…。
しばらく走りながら、その件も考えることにします。
ステップバーのローレットを。
細かいローレットで、角度もそんなにきつくないのですが、エッジが立っていて、がっちり靴裏に食いつきます。
先端部分は転倒時に設置する部分は丸くて滑るようになっていますが、その縁のローレットが有効で、外側からステップを踏みこむような形でも滑りません。
このステップバーは、他のメーカー向けのステップと共通部品。
スポーツ走行やサーキット走行を念頭に置いているので、操作性はとにかくダイレクトで分かりやすいです。
その分、車体の振動は減衰されずにライダーに伝わることになります。
これが普段使いの通勤や、ツーリングでどうなるかは、しばらく走ってみて判断ですね。
もう一度上から。
右側。
左側。
ライディングの邪魔にならないように、よく考えられて作られていることが伝わってくる製品ですね。
さて、肝心のポジションについては、きちんと走ってから、追ってレポートします。
第一印象としては、ポジションを変えたことによる違和感がなく、「最初からこの位置だったのでは?」と思うほど違和感なく、しかもステップ上で腰を浮かすことも容易にできて、「非常にいい」という感じです。
さて、ハンドルですが、
悩んだ末に選んだのは、「カワサキ ゼファー750」のノーマルパーツ。
幅が左右2cm(合計4cm)ほど短くなり、絞り角が29°と、腕が短く、ハンドルを外側から包むように握りたい僕にとっては注文通りの寸法というわけです。
ブレーキホース、クラッチケーブル、ミラー、スイッチなどすべてノーマルのまま移植。
若干、ワイヤーが余っていますね。
足りないとどこかで突っ張ったりして危険。
余りすぎるとカーブがきつくなったり、どこかでこすれたりする可能性があります。
今のところ、支障なしです。
絞り、垂れともにしっくり来る感じは、長い間カワサキのバイクに乗って育ったライダーだからかもしれません。
それでも、ほんの少しですが、微調整したい部分もあります。
実際に走りながら、いろんな状況を体験してみて、トータルでベストとなるようにポジションを調整していきたいと思います。
しかし、現在のところ、このカスタムは僕にとっては大成功の予感がしています。
北海道は明日も大荒れ。
仕事もかなり忙しく、最も早くても来週末が、ポジション確認ツーリング(ツーキングかもしれませんが)の最初の機会になりそうです。
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樹生さん、こんばんは。
返信削除念願のバックステップ装着おめでとうございます。
ブラックカラー、ノーマルっぽくて
さりげなくおさまっていて綺麗です。
ベビーフェイスさんはアフターケア含めて
信頼できるブランドですよね。
写真からもその作りの良さが伝わって来ます。
これでまた、より一層V7のライディングが
楽しくなりそうですね。
今後のレポートも楽しみにしています。
迷走さん、こんばんは。
削除ありがとうございます。
実際に走り込みながら、ポジションを追い込んでいくことになります。
ベビーフェイスのアイデアル・ステップ、わりと存在感の強い製品なのですが、
このV7用は、シンプルで目立たないようになってくれていて、気に入っています。
でも、やはりかかとをあてるプレートがないんですよね。
くるぶしグリップはするなということでしょうか。
楽しみながら、ポジション、ライディング、組み立てていきたいと思います。
V7戻って来ましたね!思った通りの出来栄えですね!
返信削除これで、ツーリングも一味違ったものになるでしょう。
体に合わせるだけでも、快適さがアップしますから楽しく
なりそうな予感がします。
肩こりも少しは解消するかな(笑)
いちさん、こんにちは。
削除ステップは今のところ、ピッタリかという感じです。
対してハンドルはステップが変わったこともあって、上体の支え方が変わりましたし、
実際に走行負荷が体にかかった状態でどうか、これは走りながらいろいろ試して、
ある程度の時間と距離を過ごしながら、徐々に合わせこんでいくことになるでしょう。
それもまた、楽しみです。
肩凝りは主に仕事から来ているのではありますが、
少しでも軽減されるといいなと思います。
バックステップの『些細にして最大w』のメリットは、足付き性の向上(脚を真っ直ぐ下に)ですよね!
返信削除この点は『計画どおり』に達成できましたか?
(CBRさんはノーマルでクリアできてますw)
tkjさん、こんにちは。
削除あれ?…そういえば……(^^;)
ゆきかぜの場合、ノーマルステップが前にあったので、もともと足を下ろすときはそんなに干渉してなかったのです。
で、今どうなったかというと…。
全く意識しなかったので、(^^;)たぶん、今回も干渉せず、足つきに関しては影響なしだったのでは…。
でも、これ、大事な観点ですよね。
次回、ちゃんとチェックしておきたいと思います。
takaです
返信削除バックステップ、ハンドル交換、完了ですね。
バックステップ、質感・精度が良いですよね。
微調整で、更に良くなりそうですね。
ハンドルも純正流用ですから、後付け感が少なく、収まりもいい感じで。こちらも、微調整で、フィット感アップの予感。
今年は、ポジションを詰めるシーズンになりそうですね。
また、それも楽し(^_^)
takaさん、こんにちは。
削除ステップも、ハンドルも、カスタム然としていないところが
今は気に入っています。
おっしゃる通り、微調整を繰り返しながらベストポジションを探っていくことになります。
これがまた、楽しいんですよね。
本の数センチ、いや、本当に数ミリでも、操作感や疲労度が全く変わってしまうので、
自分だけのベストポジション、ワンシーズン掛けて探っていくつもりです。
とても楽しみです。
早くツーリングに行きたいです。
はじめまして。
返信削除札幌でV7ⅡRacer乗ってます文系と申します。
昨年にこちらのHPも参考にさせてもらい、念願のモトグッチデビューとなりました。
本当は樹生さんと同じSpecialにすると決めていたのですが、ご存知の通り2型では国内未導入となりました。妄想では買ったらすぐにBSと狭めのコンチハンにしようと決めていたので、大変興味深いです。
さてリアブレーキのペダルスプリングなんてRacer純正BSにあったっけ?とガレージで見てきたら裏方に目立たないように付いていました。
しかし乗車時に負荷がかからないようにペダル角を調整すれば不要な気がします。
文系さん、はじめまして。コメントありがとうございます。
削除V7Specialのブレーキペダル、リターンスプリングは、たぶん、レーサーと同じものではないかと思うのですが、小さくて、しかしこれが結構「固い」スプリングでした。
文型さんおっしゃる通りで、ペダル角度を調整しすれば、無意識に踏む…ということも、まず、なさそうです。ズームさんの取付け作業でも、そこを考慮したうえでの角度設定で、ペダルの上に足を置いても、すぐにかけてしまう、ということもなさそうになっています。
ですから、スプリングをつけようか、というのは、保険をかけるようなものです。
ツーリングの帰り道、疲れて市街地や郊外の街道を走っている時には、とっさのブレーキングに備えて、つま先はブレーキペダルの上に載せておきたい。足裏にブレーキペダルの存在を感じておきたい。
この時に、「触れているが、押してはいない」状態を、疲れていても楽に維持していたい。
基本的にはポジションの角度でいきますが、リターンスプリングの保険を掛けておきたいのです。
また、負荷ゼロから踏み込んでいくのでなく、ばねによる初期負荷がかかっている状態から、押し込んでいく方が、「感覚が分かりやすい」というのもあります。
昔ですが、二輪の世界GPのマシンで、ブレーキペダルのリターン側のイニシャルに、ゴムチューブで上に引っ張っているというのがありました。(何年のどのマシーンか、忘れていましました。…)だから、ゴムでもいいか……、なんて考えてもいます。
また、何度か走って、ツーリングにも行ってみて、特に必要ないな…と思ったら、このまま無加工で乗ろうと思います。
ライダースクラブの伊丹氏もスプリングつけたという話はしていませんでしたし、特に支障ないのではないか…とも予想しています。
いずれにしても、走ってみてですね。
文系さん、ありがとうございます。こういうの考えたり、試したりするの、結構楽しいので、うれいいです。
V7Ⅱ、とてもいいと聞きます。
どうぞ、素敵なバイクライフを。