早春の赤井川へ。（１）

ＭＯＴＯＧＵＺＺＩ　Ｖ７Ｓｐｅｃｉａｌ　2013　ゆきかぜ号、2016年、シーズンインです。
今年の走り初めは、早春の赤井川村へ。
午前中だけのショート、トリップです。

2016/4/24　8:23　小樽市小樽築港　南防波堤

2016年4月24日、7時33分、自宅を出発。
去年の11月以来、久しぶりのツーリング。
ベビーフェイスのバックステップと、ゼファー７５０のハンドルバーでカスタムされたゆきかぜ号と
初の遠乗りだ。

仕事の多忙化とストレスのせいだと思うのだが、昨年患った頸椎ヘルニアが、鈍い痛みを持っている。また、この一週間はお腹の調子もよくない。
走り出してしまえば、体調もよくなることも多いのだが、昨年富良野、美瑛に早朝から出かけたときには走っているうちに体調が悪化、腰痛も激しくなり、早々に引き返してきたこともある。
用心して、今日は無理せず、大好きな赤井川村へ、ふらふらと出かけることにした。

札幌市から国道5号線を小樽方向へ。
小樽市街を抜けるには、観光地ではあるが、小樽運河沿いの道道17号線を抜けた方が早い。
朝里を過ぎ、小樽桜町のトンネルの手前から、小樽築港の方へ、右折して市道に入る。
すぐのところにある小樽港湾事務所へ寄り道すると、小樽港を外海と分ける長い堤防（南防波堤）に釣り人がずっと並んで、思い思いに竿をふるっていた。
空気は冷たいけれど、暖かい日差し。
おだやかな日本海。
春が来たのだ。

2016/4/24　9：13　小樽市忍路（おしょろ）

5号線に合流し、小樽市街から余市方向へ走る。
塩谷のセブンイレブンで、トイレ休憩と、スニッカーズとセブンカフェ（ホットコーヒー）の小休止。
何台ものバイクが通り過ぎる。
ホンダのＮＣ７００Ｘのライダーが僕よりより少し送れてセブンイレブンに入り、でも、僕より先に店を出て、愛車の隣で飲み物を楽しみ、出発して行った。
「お気をつけて」
声をかけ、会釈を交わして。

ゆっくりと車の流れに乗ったまま、5号線を行く。
今日はいつも走る広域農道を走らずに、春の海沿いを走った。

忍路（おしょろ）のトンネルの手前で、右に入り、すぐの坂を上れば、忍路の湾を見下ろせるスポットがある。

さっきの休憩から10分しか経っていないが、今日は急がない予定だ。
海を眺めて、しばしのんびり。

2016/4/24　9：14　小樽市忍路（おしょろ）　見おろすとこんなかんじ。

忍路湾は意外にも遠浅で、海がきれいだから海底が見えている。
これでも風は冷たく、気温はまだ、10℃にやっと届くかというところだ。

さて、忍路から国道のトンネルの上を抜けてＪＲの踏切を渡り、右におれて旧道を行って、もう一度5号線と合流する。

今日は市街地の渋滞も厭わず、余市の中心部を5号線で通過して（意外と混んでなくて、あっさり通過できた。）、国道5号線と道道36号線の交わるＴ字路から、赤井川方向へ道道36号に入る。

気温がどんどん下がり、それでも路は空いていて、路面は乾いていて快調。
あっと言う間に冷水峠についた。

2016/4/24　9：40　冷水峠

赤井川村は予想よりも雪解けが進んでいた。
写真では分かりにくいが正面の山の上に羊蹄山が白い山頂をのぞかせている。

2016/4/24　9：4１　冷水峠

先客がひとり。
ネイキッドタイプのバイクに乗る、男性のツーリスト。
互いに独りとこの峠からの風景を満喫しに来たのだろうと、話はしないまま、距離も詰めないままに、風景を眺めたり、写真を撮ったりしていた。
今度は僕が先に出る。
カルデラの内側は除雪がされておらず、しばらく下ると路面が雪に覆われて進めなくなるので、来た道の方向に帰る。

「お先に失礼します。」と、声を掛けると、
「この先は、たぶんまだ通れませんよね。」と。
「たぶん、雪が残ってると思います。」
「そうですよね…、じゃ、お気をつけて。」
「失礼します。」

静かな出会いと、静かな別れ。

2016/4/24　9：4１　冷水峠

道道を冷水トンネルまで戻って、トンネルで外輪山の中に入る。
大好きな赤井川のカルデラ盆地。
少し散歩して、道の駅に向かおう。（つづく）