2016年4月2日

パーツが届くまでに。ハンドル。


ゆかかぜ(MOTO GUZZI V7Special 2013)に乗り始めてすぐに、ステップが前なことと、ハンドル幅が広く、絞り角が小さくて開いていることに気づきました。

2013年の9月13日には、「ハンドル幅と角度」という記事を上げています。
その中の一部を再掲します。



ゆきかぜ号のハンドルは、セミアップのパイプハンドル。

遠すぎることもなく、適度な感じなのだが、幅が少し広く、絞りが緩い感じだ。
グリップの一番中心寄りのところで、左右幅は52㎝。(バイカースステーション誌の実測による。)




ちなみに名車、CB400SFの同位置の幅は約45㎝。CB1100で49㎝ほどらしい。
カワサキのZRX1200DAEGも50㎝を切っている。やはり少し幅広の設定だ。
絞りの浅い形状は、ハンドルを外側から包み込むように握ると、やや肘を外に張った姿勢になる。気合の入ったストリートファイターのような感じだ。
僕の腕は、身長に対して少し短いみたいだ。
ゆきかぜのハンドルも、少しだけ広く感じる。
また、絞りがもう少し欲しい気もする。



(中略)
このゆきかぜ号の開いて幅の広いハンドルを、やや絞りの角度をつけて少し幅を狭くすると、僕にピッタリくるような気がするのだが。
2015年の11月13日には、「やっぱりハンドル幅広くて絞りが浅い」という記事を載せています。
ずっと違和感は感じていた訳です。

2014年の1月3日、「2014バイクの夢(2)ハンドル」では、具体的に交換を考えて様々なハンドルを考えています。
僕自身のハンドルポジションに関する記事としては、これが一番詳しいので、興味のある方はどうぞ、ご覧ください。さて、こちらも一部抜粋します。



僕はものすごい肩凝り持ちで、頸椎も少しずれていて、前傾の深いポジションで首持ち上げて前を見ていると、あっという間に肩凝りで走れなくなるのだ。

あくまで軽い前傾に留めたい。
だから、ハンドルバーは若干幅を詰めて、少し絞り角をつける、その程度が一番よいように思う。



ちなみに、名車、CB400SFのハンドルサイズは、ハリケーンさんのHPによると、上記のようになる。
なんと、バリオスよりも幅が狭い。絞りは26度で同じ。形状的にシンプルで、おそらくかすかではあろうが、バリオスよりも動きが分かりやすいだろう。



絞り角ということでは、カワサキのZRX1200R(ダエグの前のモデル)と、ゼファー750はともに28度と大きい。
幅もヨーロッパモデルと比べると狭い。

さらに参考に上げると、やはり名車と言っていい、CB750は、幅720mm。
ヤマハの空冷ネイキッドXJR1300は幅が680しかない。
さて、僕とV7スペシャルとの組み合わせにおいて一番相性のいいハンドルバーはどれか。
これも、いろんなデータを見ながら、ゆっくり、悩んで楽しんでみることにしたい。



…ということで、長期間にわたって考えてきました。
札幌ズームさんの考えでは、「前輪18インチは17インチよりも慣性が大きくなるから、ハンドル幅を大幅に詰めるのはレバー比からも少し考えた方がいいのではないか。」とのことでした。


実際にゆきかぜに僕が跨ってポジションをとりながら、ズームさんといろいろ意見交換をしました。
静止状態で、ぴったりと思っても、実際に走ると、また違った印象になったりするのがポジションです。だから、確信的なことにはどうしてもならず、推測しながら話すことになります。
最後はカンを信じて、このハンドルにしてみよう、と「賭ける」ことになります。
これはステップでも一緒ですね。

…で、決まったのが、
カワサキ、ゼファー750のノーマルハンドルです。

ハリケーンさんや、プロトさんのカタログによると、幅がV7よりもわずかに狭く、絞りはV7の20~22°くらいから、28~29°くらいと、大きくなっています。
しかし、「引き」があまり大きくなく、「高さ」もそれほどない。
あまりノーマルポジションから大きく変えず、でも少し幅を詰めて、絞りを効かせることが狙いです。
バックステップと相まって、僕のカンがあたれば、ポジションは元々の設計者の意図を尊重しつつも僕の身体と乗り方に合わせたものになるはずです。

完全に自分に合わせてしまって自分から歩み寄らないのでは、バイクを乗り換える意味がありません。
モトグッツィはその設計者の意図を強く感じるバイクであり、そのノーマル時の個性を大幅に変えたくはないのです。
自分との互いの歩み寄り、自分との相性にもとづく補正…。
そんな感じに決まれば理想なのです。

…が、そう簡単に一発で決まるものでもないのが現実というものですよね。
さてさて、ゆきかぜが帰って来たとき、どうなっているか、本当に楽しみです。

4 件のコメント:

  1. 絞りと開きは本当に難しいです。それに高さと
    エンドの垂れ角も有りますからベストのポジションを見つけるのは、バイクを動かしながらと成るでしょう♪
    自分の場合は、全くのノーマルですがハンドルは開き一杯にして、一番高くしてます。以前に絞りをきつくした結果、肘の痛さに悩まされました。
    今はだいぶ慣れて、アップハンドルのバイクに乗る
    と、前輪がフラフラして怖いです。
    また、ある程度前傾が無いと高速で頭を風に
    持っていかれます。
    でも、ゆっくりしたスピードなら、もう5センチ
    ハンドルを高くしたいです(笑)
    ほんと悩ましいですね~♪

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    1. いちさん、こんにちは。
      70~80年代のMOTOGUZZIのセパレートハンドルは、かなりの絞り角があって、しかも狭く、垂れていますよね。
      高速道路を弾丸のように走る。ルマンの使用用途に最適のポジションなんだと思います。
      対してV7は現在ではエントリーモデル。
      街乗り、初心者、女性、そして、半パフォーマンスモデルに疲れたベテランをターゲットにしているのではないでしょうか。
      だからアップライトなポジションで、ステップも前かと思います。
      でも、ヨーロッパ人の手足の長さを基準にすると、僕は身長の割に手足が短いので、ちょっときつしです。
      最適解はやってみないとわからないのですが、想像しながらやってみるのも、カスタムの愉しみのひとつだと思います。

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  2. takaです。
    考え方がね似てますぇ。
    私も、純正って、メーカーの考え方が反映されているはずなんです。
    だから、気になる開き気味なのを絞りたくて。
    なので、私が交換したハンドルは、幅が-15mm、高さが-10mm、絞りが+2°、引きが+20mmの、ハリケーン BMコンチ2型なんです。高さは、低くしたくなかったんですけど。
    ハンドルって、悩ましいですよね。
    なぜ、最近のバイクのハンドルは、幅広で開き気味なんでしょうかね。
    手首、肘に、無理があると感じるんですけど(^_^;)
    GPZ900Rは、違和感なかったんですけどね。
    GPZ1100では、どうでしたか?

    ポジションって、永遠のテーマです(笑)

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    1. takaさん、こんにちは。
      GPZ1100はセパレートで絞りもあり、垂れも少し強めでした。
      手の短い私には遠すぎ、肩が凝って長時間走れないので、ハンドル交換しました。
      札幌ズームさんで、実車のNINJA400とZRX400のパイプハンドルを比べたのですが、
      最近のNINJAの方が絞り角が少なく、垂れ角もほどんどありませんでした。
      ストリートファイター系のような広いフラットなハンドルバーをつけるのは、
      もとドカティのモンスターがずっとやってましたが、徐々に広がって日本車にも流行ってきたように思います。
      その中ではHONDAのCB400シリーズは影響をあまり受けずにいるようです。
      自分に合ったポジション、考えた末の選択ですが、うまくハマるといいのですが。

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