途中から農道へ入って、馬追の方向へ行く。
途中で、山の端に陽が落ちていった。まだ日没には少し間がある。
山の低いところでは、まだ夕日が射して、弱い陽の光を浴びたところが、輝いている。
2016/11/19 15:40 |
三川、追分の方面を、丘の上から見る。
夕暮れのやさしい空気があたりを包んでいる。
今年最後の、暖かい夕暮れの風景。
ゆきかぜのリムにも、暖かい夕日が宿っている。
……。
国道274に出たら、西へ少し走ると、小さな丘を越えると、道道870へ折れる道がある。
道の駅をそれでショートカットして、国道337へ。
少し南下する。
道道226へ入る。
長沼、北広島方面へ。
夕日と競走だ。
平らで広い大地。
防風林の向こう、雲の中に日が沈みだした。
ゆきかぜを停める。
ちょうどカラマツと白樺の並木があった。
2016/11/19 15:55 |
日が沈もうとしている。
急がなくてもいい。…わかってるんだけどね。
急ぐのが可笑しい。…わかってるんだけどね。
2016/11/19 15:55 |
最後のひかり。
さよなら、今日の太陽。
2016/11/19 15:56 |
今年最後の、ゆきかぜと路上で見送る夕日だ。
風が止まる。
時は止まらない。
太陽は、雲の向こうへ。
見ているうちに、ゆっくり、でも止まらずに、
沈んでいった。
深呼吸して、
ヘルメットをかぶったら、
また走りだそう。
家へ帰るのだ。
2016/11/19 16:00 |
オオハクチョウだ。
当たりそう…というと大げさな表現になるが、10mくらいの距離ですれ違った。
近くで飛んでいるの見ると、本当に大きい。
驚いていると、200mも行くと、畑の上に白鳥の群れを見つけた。
結構車通りが多いのだが、エンジン音にも平気な顔をして、休んでいる。
ここも渡りの中継地の一つになっていたのか。
今夜はここで、羽を休めるのだろうか。
道道226を道道45に当たるまで。
かなり飛ばせる道だが、農作業の車が通るのと、時折家の前や集落の中を通るから、
その時には、きちんと速度を落とすことと、路面に土が落ちていることが多いから
先が見えていないカーブに深いバンク角で突っ込むのは厳禁だ。
次第に空気が夜になっていく。
闇があたりを、少しずつ、包み始める。
道道45を南西へ。
千歳川の橋を渡ったら、100mで右折して横道へ。
農道をくねくねと走り、漁川の橋を渡る。
道なりに、北広島方面へ少し走ると、
次第に暗くなっていく景色の中で、南西の空が、少し明るく、赤く染まっていた。
2016/11/19 16:13 |
今年も、よく走ったなあ…。
……、はは。
今年は全然走れなかった…と、さっきまで考えていたのに。
年間通して4000km強。
ロングには一度も出られず、夏から秋も、そんなに走れず。
ゆっくりした気持ちで、どこまでも走っていくような、
そんな気持ちで走れたことは、少なかった。
体調も思わしくなく、仕事は殺人的に忙しく、ストレスで医者に注意を受けたのも一度ではなく…。
それでも、こうしてゆきかぜを見ていると、
やっぱり思ってしまう。
今年も、よく走ったなあ…。
しあわせだったなあ…。
それが、まやかしで、真実ではなくて、自己満足のうそだとしても、
それでいいような気持になる。
ゆきかぜ、
ぼくはやっと、君の相棒になれつつあるのかなあ…。
2016/11/19 16:13 |
ひろい ひろい 北の大地。
日が暮れていく。
今年最後の夕暮れを、君と、道の上で、迎えられて、
僕は、とてもしあわせだよ。 ゆきかぜ。
11月の夕暮れに。(完)
一枚一枚に樹生さんの眼差しを感じてました。
返信削除共に走れて、共に走り続けられる・・・とても幸せなことですね。
言葉足らずですが、読みながらそんな幸せを感じてました^^
selenさん、こんにちは。
削除ありがとうございます。
僕の大好きなコーナリングを決めるわけでもなく、遠くまで走るでもなく、
ただ午後から夕暮れを、ぽくぽくと走っては景色を眺め、
景色の中をバイクと走る感覚を楽しみ、
エンジンの鼓動や、後輪が路面を蹴る感覚や、
ウェアの周りを風がすり抜けていく感覚を楽しみ…。
暖かく、天気が良かったせいもあるのでしょうけれど、
なんか、とても「いい感じ」を感じられた午後でした。
幸せなバイクライフを送っているなあ…と思いました。
バイク――モーターサイクルって、いいですよね。