2019年4月14日

春のひかり。1 簾舞から中山峠へ

4月14日(日)晴れ。
6時に起き、朝食を済ませ。
ゆっくり支度して、7時20分過ぎ、家を出た。
ゆきかぜと、今シーズン最初の、「ツーリング」。


今週末は暖かく、晴れる予報。
冷え性の僕は、朝の寒さに備えて真冬の装備を。

いつものライディンググローブはタンクバッグに入れ、今朝最初にはめたのは、ワークマンで買った、作業用の耐寒・耐油グローブだ。1000円を切っていた。これは除雪や、実家秋田での真冬の下水溝掃除などのために購入したもの。
氷点下の気温で水仕事ができるのだから、耐寒性能はまったく申し分ない。
ただし、このグロ―ブはライディング用としては危険なので、他の方にはお勧めしない。
それは、手のひらの部分のゴムがすごくグリップ性能がいいからだ。
もし転倒して手のひらを着くと、たぶん路面で滑ってくれない。変な体勢で着いた手のひらが路面とがっちりグリップしたら、場合によっては凄惨なことになりかねない。手袋の中で手がグズグズになったり、肩から先が全部ボキボキに折れたりすることも、最悪考えねばならない。
やはり、冬用のライディンググローブがいいのだ。
ああ、買わねば。


2019/4/14 7:59 札幌市南区
札幌市南区、簾舞(みすまい)、いつもの場所にやってきた。
田んぼの雪は消え、川そばの日当たりのいい樹々は、芽吹きの色を付けはじめ、それでも雪の消えた冬枯れ色の山と森の向こうに、雪の残る冬の景色が見える。

今だけの、すがすがしい空気。
今だけの、季節の混交。

2019/4/14 8:25 札幌市南区 無意根大橋
国道230へ出て、定山渓を越えていく。
中山峠に向かうと、徐々に景色は春から冬の名残を強くしていく。
でも、光あふれて、気温が低くてもすっかり春だ。
無意根大橋をゆっくり上がる。


2019/4/14 8:30
峠を登っていくと、空気がきりっとしてきた。
稜線に出て、展望が開ける。
雪が多く残るが、山は春山だ。

2019/4/14 8:30
トドマツの緑。
雪の白、白樺の白い樹皮
少し霞み気味の、青い空。
札幌と道南圏を直接結んでいく大動脈、国道230も、時間によっては意外と交通量も少ない。
車の流れが、しばらく途絶えた。

残雪の上に登って、深呼吸。
肺に冷たい春の風が流れ込む。


2019/4/14 8:36
いつもは寄らない、中山峠の道の駅。
今年最初の羊蹄山を、停まって見たくて、今日は寄った。
駐車場の端にゆきかぜを停め、雪山を少し駆け上れば、
薄青い空の向こうに白く、羊蹄山が見えた。

神々しい。
思わず、そう感じるこの山の姿。
どうして、人は山に神々しさを感じるのだろう。
これはやっぱり「情報」としてではなく、その場に行って、その場所で、その空気の中で見上げることでしか、感じない感覚なのかもしれない。

信じる神を持たない僕も、山の美しさ、厳しさ、大きさの前に、
何か人の持つ「敬虔さ」というものを、つかの間、分けてもらったような気になるのだった。

今年の旅が、始まっている。
生きて、帰ろう。おおげさなようだが、毎回、そう思う。
そう思わせてくれるバイクが、好きだ。
(つづく)

2 件のコメント:

  1. 中山峠、当日自分も走ってました。
    羊蹄山は好きですね~道央にこの山が在るのは幸せなことと、いつも思うんですよ。
    無かったらつまらない景観になりそう~。
    道もしっかりドライだし、南への玄関が開いた感じがしますね。

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    1. いちさん、こんにちは。
      日曜日の中山峠は定山渓に「路面凍結 走行注意」の看板が出ていて、
      ホントに凍ってたら途中でも引き返そうと、かなり神経質に走っていました。
      雪解け水の路面を横断する帯が、日陰でいきなり凍っていると、二輪はアウトなので。
      しかし、この日は結果的に大丈夫でした。
      羊蹄山は、いつ見てもきれいです。

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