2019年4月7日

街乗りシーズンイン

4月6日(土)。
午後から少し走ることにした。
ゆきかぜ、今シーズン初の走り(ズームさんから我が家までを除くと)になる。
いつも、初の走りは郊外へ行くのだが、今回は時間もなく、体力もない。
札幌市街地を走ることにした。

寒い日が続き、雪も降っていた先週。
この日も天気予報では雪のち晴れ。
でも昼過ぎには気温も上がってきた。
ゆきかぜの温度計で9℃。


走行距離は2万6千239km。
まる6シーズンを走って7年目に入ることを考えると、少ない走行距離だ。
バッテリーはフル充電してもらったのだが、セルを回す力が少し弱い。
12.8Vは来ているからバッテリー的には大丈夫な値なのだが、少々起動に手間取った。
一度火が入ってしまうと問題なく、直してもらったスピードメーターも正常に動く。

長い急坂を下って市街地方向へ走っていく。

信号待ちで、停止、発進の動作をチェック。
半クラッチを不必要に長くしないように、
停止時にフロントフォークのぐわんっという揺り返しが来ないように、
シフトチェンジのショックを最小限に……。
周囲の確認を的確に十分に。白バイ隊員のように、「ぴたっ」と。

おお、なかなかうまく行かない。
ごめんよゆきかぜ。
でも、こういうのも楽しい。

路上に帰ってきた。
バイクライディングに、帰ってきた。

そんな感じがして、ヘルメットの中でニヤニヤしてしまう自分がいる。

ゆきかぜの加速は相変わらず鋭い。
特に力みも、凄みもないままに、タカタカタカッと加速して車列を引き離してしまう。
アクセルも半開程度でも、フットワークで持っていく感じ。
パワーがなくてもナナハンのトルクは低回転からあり、車重は400㏄クラス並みとくれば
力まないままのダッシュが自然に決まる。回転数も3000rpmくらいだから、うるさくもヒステリックでもなく、周囲を威圧しないでさっと先行できるので、精神的にだいぶ楽なのだ。
もちろん、車列の中にいて、前車に続いて走って、止まることも無理なくできる。
もともと、モトグッツィの中のシティランを得意とするコブレバ750の外装をクラシックにして登場したのがV7シリーズ。
シティ・ランは生来の得意分野なのである。

2019/4/6 14:19 札幌市白石区 ホンダドリーム札幌
札幌市白石区にあるホンダドリーム札幌店についた。
僕はメンテ用のケミカルはホンダ純正のものをよく使う。今回は「アルミホイール&プラスチックワックス」を買いに来たのだが、在庫がなかった。
300万円以上するゴールドウィングツアーや200万円に迫るCB1300SB SPなど、美しいバイクを眺め、たくさん展示されていた名車、スーパーカブを眺め、ウェアやグローブ類を眺めて目の保養をした。

さて、もう少し街乗りを楽しもう。

2019/4/6 14:38 札幌市白石区
札幌は、よほどの時でないと、車列が詰まっても、猛烈な渋滞にはならない(もちろん、時間と場所によっては朝夕の通勤渋滞は発生する)。
だから、すり抜けをしなくても、そんなにストレスがたまらずにすむのがありがたい。
朝は雪がちらついたのに、青空が頭上に広がっている。

アイドリング時に振動で車体が少し揺すられるのは、マルチとはちょっと違う感覚だ。
それが愛おしいという人も多いが、僕はそこまでではない。
ただ、ドッドッドッドッ…というアイドリングの音と振動には、バイクに乗っているんだという高揚感というか、非日常感があり、特別な気分になる傾向はある。
それがやたらと攻撃的ではないところがV7のいいところでもあるのだろう。

2019/4/6 14:39 札幌市白石区
大きな交差点に来た。
雪は消え、春の風景になっている。
行きかう車。
殺気立っていないのが、札幌のいいところか。
鼻先をねじ込む輩もいないではないが、むしろ譲るドライバーが多い方だと思う。
以前住んでいた広島。
何回か通った大阪。
これらの都市にはそれぞれの都市の暗黙のルール、マナーがあり、かなり荒っぽいのだが、それを前提に運転すれば、それほど危険は感じないのだった。
張り合わず、流れに乗り、流れを乱さずに自らの安全なポジションを確保する……。
それが街乗りの極意か。


2019/4/6 14:52 札幌市厚別区 オートランド札幌
厚別区、オートランド札幌についた。
クシタニの最新ウェアが少々、その他のブランドのウェアもたくさん置いてある。
クシタニとJRPのグローブを試した。そう、つい先週訪ねたのもここで、クシタニのブーツを履いて感動したのだった。

用品類やヘルメット、ウェアなどを少し見た。
求めていたケミカルはやはり入手できず。
今日は散歩だから、いいことにして。


2019/4/6 15:40 札幌市厚別区 札幌新道
札幌新道と呼ばれている、札樽自動車道の高架下を通る道を行く。
市街地を迂回していく、バイパス的道路なのだが、ここは少しストレスのかかる道だ。
走るペースがまちまちの車たちに大型トラックやバントラックが多く、視界が確保しにくく、急ぐ人たちは速い車線を求めて先読み合戦をし、車線確保に忙しい。
一般的には楽しくない殺伐とした道ということになる。

それでも、短時間なら、ゆきかぜは軽快に、タカタカと走り抜けていく。

2時間半くらいの市街地周遊で、バイク屋さんに2件寄っただけ。
それでも、久しぶりのゆきかぜの走行を十分に楽しめた。

あとほんの少しだけ、ブレーキペダルを下げようか……。
クラッチが若干重いか。ワイヤの潤滑をした方がいいな……。
リヤのバッグは、シートバッグにしようか、サイドバッグにしようか……。
ああ、ヘルメットとグローブは新調したいなあ……。

なんて考えているうちに、我が家が近づいてきた。

明日の日曜はいろいろ忙しい。
遠乗りは来週以降になる。

それでも、今年も走り始めることができた。
今年は旅がしたい。
それが、短い旅でも。

今年も走っていこう。
ゆきかぜ、よろしく。

4 件のコメント:

  1. お帰りなさい!!
    今シーズンも、樹生さんとゆきかぜ号との逍遥の記、楽しみにしています。
    ご多忙の中、お身体だけはお気をつけて!!

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    1. ただいま!
      HiroshiMutoさん、ありがとうございます。
      路上に帰って参りました。
      とてもうれしいです。
      今年も、走りたいと思います。
      無理せず、行きます。
      HiroshiMutoさんのブログレポートも
      楽しみにしております!

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  2. ヘルメットの中でニヤニヤって解ります(笑)バイクに乗らない季節が長い分だけ最初に出ますよね。
    2気筒と云うか270℃爆発のグッチのエンジンは不連続。ハーレーとも同じ鼓動感は並列180℃や360℃のとも違います。
    グッチが何故、60年も昔に設計したのか解りませんが面白いエンジンを作ったものだと思います。

    今週からやっとライディング出来る快適温度になりますね。一桁気温ではやはり苦行になってしまいます(笑)

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    1. いちさん、こんにちは。
      3月は暖かかったのに、4月頭は寒い日が続きましたね。
      今週末は暖かくなりそうです。

      道路の雪解けも進むでしょうか。
      いよいよ本格的にシーズンインになりそうな札幌ですね。

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