2020年6月22日

2020夏至、深呼吸。(1)

2020/6/21 6:15 支笏湖畔 ポロピナイ
「走りたい。」
ずっと、思っていた。
走れなかったのは、確かにCOVIT-19の感染拡大に伴う自粛要請のせいもあるが、
それ以上に、仕事の多忙化で、休みが取れなかったせいだった。
体力も、神経も、疲労困憊してしまい、夕食時に口がきけないくらいだった。

6月21日、日曜日。移動自粛要請が全面解除されて、最初の日曜日。
仕事の波も、大きな波がしらをひとつ、受け流した。

「今シーズン初の遠乗りをしよう。」

そう、決めていた。




2020/6/21 6:16 支笏湖畔 ポロピナイ
土曜の夕方、準備をした。
しかし、体が重すぎる。
そして月曜日からはまた休めない仕事が山のように待っている。

それでも果敢に走りに行くのが僕だったが、さすがに今回は、安全性に自信が持てない。

日の出前出て遠くまで一気に走るのは止めにした。


日曜朝、4時過ぎに起きた。
既に陽は登っている。
今日は夏至。札幌の日の出時刻は、3:55だ。
ひとりで、珈琲を淹れて飲んだ。

落ち着いて、ゆっくり。

身体と心のコンディションを確認して、今日は昼過ぎまで走ることに決める。

5時。

ゆきかぜを引き出し、家の前の坂を利用して、エンジンを掛けないまま、下っていく。

2020/6/21 6:17 支笏湖畔 ポロピナイ
支笏湖畔までやってきた。
朝6時半。
国道453号線を真駒内、常盤と抜けて、山中の道を走る。

ポロピナイの駐車場は、朝6時だというのに、車やバイクで賑わっていた。
ウィンドサーフィンの人も多くみられた。

まだ、密にはなりたくないし、今日は、ひとりでいたい。

少し離れたところにある、駐車帯へ。
僕の他には、GPz900Rと、ヤマハの新しい250cc。
車が2台。

そのうち一台のポルシェは、僕が到着すると、すぐに出ていった。
前にもここで見たことのある、白いポルシェだったような気がした。

湖は、青く、綺麗だった。


2020/6/21 6:50 支笏湖畔 美笛
しばらく休んで、再びゆきかぜで走り出す。
湖の北側を東へ走り、支笏湖温泉郷を通過して、南側を今度は西進する。
支笏湖の南西端、美笛にやってきた。

キャンプ場は有料で、お金を払わないと湖畔まで出られないが、
釣り船の置き場所の方は無料。

湖畔まで行ける。

2020/6/21 6:52 支笏湖畔 美笛

夏至の朝。
7時が近づくと、朝の特別な気配が消えていく。
それでも気温12℃。
凛とした空気の感触。
カヌーを組み立て、カメラや釣り具などを積み込んで、湖に漕ぎ出す男の人が一人いた。

「おはようございます。」

「おはようございます。」

互いにかわす言葉は、それだけ。

2020/6/21 6:58 支笏湖畔 美笛
漕ぎ出して、遠ざかるのを見送る。

湖の朝。

確かに、夏の朝だった。

僕たちも、走り出そう。ゆきかぜ。(つづく)

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