2020年6月8日

ゆきかぜのホイールメンテ。

がたぱしゃさんからコメントをいただきました。ありがとうございます。
V7のアルミホイール、どんなメンテをしているか…とのことです。
8シーズン目を迎えた、ゆきかぜ号。MOTOGUZZIV7 Special(2013)

私のゆきかぜ号、ホイールはアルミの地のままです。
塗装も、コーティングもなし。素肌です。
従って、油断すると、白く粉を吹いたように白錆びが出てきて、サメ肌になっていきます。


写真で見ると、まあまあきれいに見えるホイールですが、シミ、傷は、結構あります。
まあ、8年も乗ってるんだし、タイヤ交換も何回もしているし、私はダートも走るので、石のヒットとか、砂のじゃりじゃりとかは、都会派のモトグッツィよりもこうむりやすい環境にあると思います。


それでも、まあ、なんとか、全体としてはアルミ地の輝きの面目を何とか保っているのは(もちろん、新車時のあの輝きはもう、失われていますけど、いいんです。年月を一緒に経て来た証ですから)
専用のケミカルの恩恵が大きいと思います。


代表的なものはこの3つですが、ホイールに関して言うと、真ん中と右側の2つです。
左は、クロームポリッシュです。マフラーや、ライトケース、テールライトケースなど、クロームメッキの部分に使います。

真ん中が強力なアルミ磨きで、マザーズの「マグ&アルミニウムポリッシュ」、
右側は、ホンダの「アルミホイール&プラスチックワックス」です。


よこから見るとこんな感じ。
クロームポリッシュは、どろっとした液体。
「マグ&アルミニウムポリッシュ」は固めのクリームといった感じ。
「アルミホイール&プラスチックワックス」は泡状のスプレーです。

これらの使い方や効果については、
「冬ごもり(2)メッキ・ホイール拭き、給脂」(2016年11月27日)に詳しく書いています。よろしければご覧ください。

「マグ&アルミニウムポリッシュ」は、ゆるい歯磨き粉のような感じで、布に付けて、アルミ地をごしごしこすると、ちょっとした汚れとか、こびりついたゴミとか、ちょっと出始めた程度の点錆などは、ねこそぎ、という感じでなくなります。
拭くと、布が真っ黒になります。これ、汚れかと最初は思ったのですが、きれいになっても、アルミをこれで磨く限り、いつまでもこの「真っ黒」は出続けます。
たぶん、ですが、表面のアルミをごくわずかに溶かして(または削り取って)いるのではないかと思います。
ひとしきり磨いたあと、綺麗な布で拭き上げると、ピカピカになります。

ただ、本当の繊細な、本当に鏡のような仕上がりまでは期待できません。
それには、もっと粒子の細かいものがいるのではないかと思います。

これで防錆機能は少しあるようなのですが、見た目と、防錆と、後からの洗車を簡単にするために、ホイールに軽くワックスをかけた方が楽です。

それが、右側の「アルミホイール&プラスチックワックス」です。
これ、かなり私のお気に入りで、その効果は、

『ホンダ「アルミホイール&プラスチックワックス」を2年間使ってみて。』2015年6月8日

で書いています。
プラスチック部分をつやつやにするのもいいですが、このワックスで汚れが直接こびりつかなくなって、簡単に汚れが落ちる、というのは、本当に魅力的。
ずっと愛用しています。
しかし、これ、どうも新品では店舗にもう置いていないようです。
ホンダ:アルミホイール&プラスチックワックス 更新 2019年5月20日

これでなくても、アルミホイール向けのワックスを軽く塗布し、拭き取っておくと汚れが付きにくく、汚れが落ちやすく、いいようです。

元来、私はずぼらで、磨き趣味はなく、前の愛車、GPZ1100は、外観ボロボロ&ドロドロでした。カウルも割れ傷、擦り傷だらけでしたし…。

ゆきかぜも、新車時の輝きはもうありません。
タンクにも細かい傷が無数につき、テールライトケースもこれはプラスチックの上にうす~くクロームメッキしているようなのですが、この表面もなんか地のコーティングが剥がれてきているようで、往年の鏡のような美しさはありません。

でも、まあそれなりにぼろになりながら、それなりに、濁りながらも光る表面を保持できているのは、これら高性能ケミカルのおかげ…と言っていいと思います。

足元にあり、汚れ、傷ができやすい宿命にあるホイールには、やや粗めのマザーズ、「マグ&アルミニウムポリッシュ」が合っているような気がします。

もっといいケミカルも、いっぱいあるんじゃないかと思いますし、こういうのは、使い手との相性という面もあると思います。

私の場合、今は、上記3点セットが、満足と納得のいくライン、となっています。

12 件のコメント:

  1. やはり、メカな輝き!
    本来のバイク然としてますね!

    返信削除
    返信
    1. tkjさん、こんにちは。
      スポークがステンレスだと思うんですが、
      全然サビてこないのが助かってます。
      私もroshi-mさんみたいに、足回りのカスタム、したいんですけど…。

      削除
  2. 樹生さんこんにちは。
    V7Ⅲレーサーはリムもマフラーも黒で磨くところは、ほぼありません。
    面倒でないので助かりますが、足回りのカスタムとはワイドホイールとかですか?

    ピレリのファントムを履きたいので、V85TTのリヤホイール移植を考えました。
    しかし、スイングアーム幅が4.25リムを許容できず、無理かと。
    大枚はたいて、スイングアームごと移植といってもピボット幅やサイズは合うのか、と考えあぐねています。

    返信削除
    返信
    1. saejunccさん、こんにちは。
      足回りのカスタムですが、考えているのはサスペンションです。
      フロント、リヤ共にオランダの「ハイパープロ」にしてみようかな…と。
      (金がなくてできないんですけど)
      ストリートチューンに特に重心を置いたハイパープロのサスペンションは
      ヨーロッパの国(どこだっけ?)で白バイに採用されるなど、
      「コンスタントライジングレート」のスプリングが、初期で柔らかく、奥で踏ん張る、
      無段階に変化する特性を実現していたりして、興味あるんです。
      しなやかな足回り。
      タイヤの路面追従性の向上。
      これによって長時間長距離のライディングにおける疲労度の軽減と、
      荒れた舗装路を飛ばす時の安全性の向上…などが見込めるかな……と。


      あとは、ホイールの換装ですが、これはストーンのキャストとか?とか考えているだけで、
      現状は全然具体的でありません。
      金が無限にあれば、ワンオフのドライカーボンでも欲しいところですが、無理ですね。
      たぶん、今のまま行きます。

      さて、私のV7のタイヤサイズですが、後輪が130幅。元々の1971年V7SPORTの後輪幅が110ですから、すでに結構広がっていて、これ以上はスイングアームとか考えても現実的でないような気がします。
      シャフトドライブの縦置きエンジンは、横置きチェーンドライブのようにドライブスプロケットを外側にオフセットすることでタイヤ幅を広げる…なんて技は使えません。
      構造的に130が限界なような気がします…。

      なにより、私の場合、新しいMOTOGUZZIV7シリーズの軽快なハンドリング、フットワークは、細身のタイヤに負うところが大きいと考えていて、もっと幅広にし、グリップ力をあげると、ハンドリングがやや重くなる(…これを落ち着いてよいと感じる人もいると思います。)だけでなく、フレームがタイヤのグリップ力に負けて操安が崩れると思われます。
      現状でも、ある程度(実はかなりですが)速度が乗って深くバンクした状態でフルパワーを掛けると、フレームが負け始めます。50psしかないのに…です。
      フレームが負けないように補強すると、今度は剛性が上がって硬さが出て乗り心地が悪化したりする…、と、どこかに短所が出るスパイラルに陥る予感がしています。

      絶対的なペースの上昇を目指すなら別ですが、私の場合は、幅広タイヤのバイクならいくらでもあるなかで、バイアスの幅狭タイヤで、どこまで走れるか、どのように走るか…というのに、結構楽しみを感じているのです。へへへのへ。
      …というわけで、私の場合は、タイヤの幅を広くするのはなしです。
      競走しない限りは、ハイグリップもなし。
      でも、好きなデザインのタイヤは履きたいですよね!これはもう理屈じゃない。
      カッコいいっていうのは、バイクのすごく大事な一面だと思うし、
      気に入っているというのは、すごく力になってくれる感覚だと思います。

      長々とすみません。
      ああ、カスタム、
      考えるだけで楽しくて、ついつい饒舌になってしまいました。
      お許しください。

      削除
    2. 丁寧な回答ありがとうございます、樹生さんの熱い思いも伝わってきました。

      タイヤサイズについては諦めるしかなさそうなのですが、ファントムのパターンデザインが好きなのです。
      私自身はあまり敏感な方ではないので、おそらくサイズによるハンドリングの変化も分からないでしょう。
      サスペンションはレーサーですのでオーリンズが付いていますが、他のノーマルサスとの違いは見た目しか分かりません。
      皆さんが硬いとおっしゃるフロントサスも、特に硬いとは思っておらず不満はないのです。

      さしあたって、私のV7Ⅲレーサーは見た目カスタムが中心ですが、最近のヒットはSSリミテッドのモトLEDライトHR54です。
      こいつは素晴らしい性能を持っており、車検も問題ないでしょう。
      ノスタルジックな光を放たなくなりますがノーマルよりも対向車に迷惑をかけずに道を照らします。

      削除
    3. saejunccさん、こんにちは。
      ヘッドライト!なるほど!それはいいですね。
      私もやってみたいです。いつになるか分かりませんが…。
      カスタムって、自分だけのものにするってことだし、楽しいですよね…。

      削除
  3. こんにちは。
    大変参考になりました。
    昔乗っていたバイクのキャストホイールは、塗装されていなくて磨き出しの部分があったのですが、そこがすぐに白く粉をふいてしまい、放っておくと黒ずんで取れなくなってしまいました。V7ⅢSpecialのホイールは、そうならないように頑張ってメンテしたいと思います。

    返信削除
    返信
    1. がたぱしゃさん、こんにちは。
      私、磨き趣味はなくて、かなりずぼらな方なので、それでもこの程度になってるというのは、まあまあな手入れでも結構維持できるんではないか…と思っています。
      いや、何よりもいいケミカルで楽にささっとできて効果が実感できる…というのが、嫌にならないコツのような気がします。
      手にもやさしいですし、道具から入るのはどうか…とも思いつつ、でもいいものはいい、と開き直っています。
      環境負荷がどれくらいかに関しては、きちっと調べていないので、ちょっとわかりませんが…。
      それにしても、バイクライフ。楽しんで行きたいですね。
      私も、できる限り長く、バランスとりながら楽しんでいきたいと思います。

      削除
  4. こんばんは。
    saejunccさんへのご返事を読んで私も思ったのですが、V7のリアの130という幅は、今や125ccクラスですよね。最近まで乗っていたバンディット1200Sが180でしたので、それはもう急に細くなりました。で、V7のコーナリングですが、おっしゃるとおり、このバイクの軽いハンドリングの魅力は、このタイヤの細さにあると思います。バンディットでは、コーナリングで寝かしたり起こしたりすると、まるで「起き上がりこぼし」のような感覚でした。太いタイヤの接地面が左右にズレる感じが良く分かります。最初に試乗でV7に乗ってコーナリングした時には、何だか懐かしい気がしました。それは、オフ車のXL250Rに乗っていた時のコーナリングの感覚に似ていたのです。V7はハンドルが高くて幅が広いこともあるからでしょう。XL250R、峠ではひらりひらりと結構速く、下りコーナーでは、攻めてるスポーツバイクと一緒に走れました。V7も、早くコロナ禍が収まって、そして慣らし運転も終わったら、チョッと峠道を走りに行ってみたいものです。

    返信削除
    返信
    1. がたぱしゃさん、こんにちは。
      そうですね、オフ車の感覚に近いかもしれません。
      私の場合、最初がDT50、次がカワサキのGPz400F-Ⅱ、
      カワサキはバイアスで、前後18インチ、タイヤ幅は前100、後ろ110で、V7より狭かったのです。
      青春時のバイアスの感覚が戻ってきた感じです。
      でも、エンジン形式やレイアウトが違うし、ハンドリングは全然ちがうのですが…。
      一般公道で出す常識的な速度なら、幅狭のタイヤでも、十分「行けます」ね。

      削除
  5. こんばんは。
    GPz400F-Ⅱとは懐かしいですね。
    私はチョッとの間だけGPz400Fに乗っていました。
    Fだとタンク上の液晶表示板が、F-2は小物入れになっているのですよね。(^^)
    その前がZ400FXだったのですが、GPz400FからすぐにZZR400に乗り換えてしまいました。
    しかしモーターのような水冷エンジンが面白くなく、これまた買い替えてしまいました。
    最後のKawasakiはエストレアでしたが、これは乗っていて楽しいバイクでした。
    妻とタンデムするようにならなければ、ずっと乗っていたかもしれません。

    返信削除
    返信
    1. がたぱしゃさん、こんにちは。
      エストレア、
      250㏄単気筒のとてもいいバイクと聞いています。
      やはり楽しいバイクだったんですね。
      奥様とタンデムはうらやましいです。
      バイクと、家族と、同時に楽しく、は、いいですね。

      削除