2020年6月1日

バランス(2)、片山敬済氏の400㏄。

1977年世界二輪グランプリ350㏄クラスチャンピオン片山敬済氏。
その片山氏が最近買ったロードバイクは、カワサキの400ccでした。

なぜ、元世界チャンピオンが今400なのか。
上の動画で語っています。
「街乗りはアップハンドルでしょう。」
「ひとつはカワサキということと、スペック、ネットで全部調べて、なかなかいいなと思ったんで。」
「17インチホイール。もて耐で出るマシンも17インチだから。」
「肩慣らし。長らく載っていないから、肩慣らしにはいいなと。」
「街中ではもう、いつもアップハンドルだね」
「俺、重いバイク嫌いなん」
「大きいバイクといっても、俺は500cc(世界GP500ccクラス。NR500やNS500のこと)。500の重量って、130㎏どまり。そういう重量のバイクしか、俺は扱ってきていないから」

…で、選んだのは、Z400でした。

写真はカワサキのHPから。
水冷並列2気筒398㎤
最高出力48ps/10,000rpm
最大トルク、3.9kgf・m/8,000rpm
車両重量 166㎏
全長・全幅・全高 1,990mm×800mm×1,055mm

なるほど、小さく、軽い。
250㏄の車体に400㏄のエンジンを積んだ…ということらしい。

わがゆきかぜとほぼ同等の最高出力。
25㎏ほど、軽い車体。
短いホイールベース。
となると、回して走って楽しいバイク。

ゆきかぜをもう少し「若い仕様」にして、きびきび走るようにしたバイク、と言えるかもしれません。

でも片山氏がZ400とは、ちょっと意表を突かれた感じがします。

『もて耐』への「肩慣らし」と、割り切った選択。
同時に、街乗りメインでの、車種選択。(Ninja400でなく、Z400)
ある意味片山氏らしい、合理性と、パッションの兼ね合い。
そして、バランス感覚。

私はデザインにちょっとついていけませんが、そこはさらっと乗り越えて見せる片山氏。
私はしばらく『ゆきかぜ』で走りますが、次の愛車を仮に考えると、600~650㏄クラス…というところなんですが、一気に400とは。

この動画では、実はそれほど語っていない片山氏ですが、
「肩慣らし」って、何段階くらいでやるんだろう…、と少し気になったりもしました。

いずれにしても、片山氏の求めたのは「バランスのよさ」だったのではないか、と思います。
バランスを構造的にとりながら、走りはドカーンと行く。
このメリハリもまた、片山氏のバランス感覚なのでしょう。

今日は適当な雑談・推察でした。

2 件のコメント:

  1. 記事の内容から外れますが、片山敬済さんのお話が出ましたので質問させていただいてもよろしいでしょうか。
    youtubeで片山敬済さんがプッシングリーンを推奨されている動画を見ました。
    常にリーンアウトでライダーの上半身は地面と垂直が良いとのこと。
    こちらも元GPライダーのご意見、これは試さねばとトライしました。

    雨の日は万が一の時、外足で抑えのきくリーンアウト。
    樹生さんのライテク記事を思い出して慎重にスピードを抑えて実践するようにしています。

    しかしネモケンさんと樹生さん流の向きかえからリーンイン寄りのリーンウィズを身体に叩き込んできた私としては^^常にリーンアウトは遠心力に対抗できない感じであまり安心できません。
    曲がる方向のハンドルを押す状態も、違和感を感じます。
    リーンアウトで行くつもりなのに遠心力を感じると無意識にカーブの内側に重心をずらす癖がついていることを発見して、トライしながら一人で吹き出してしまいました(笑)

    それでも片山敬済さんが全ライダーにお奨めとおっしゃっていましたので、この乗り方は非常に気になっています。
    樹生さんは、片山敬済さんがプッシングリーンを推す理由はどこにあると思われますか?

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    1. ダンボ1号さん、こんにちは。
      コメントありがとうございます。
      お返事が長くなりそうですので、この件、記事にしたいと思います。
      少し日数がかかるかもしれませんが、申し訳ありません、少々お待ちください。

      ライテクっていろいろ人によっていう事違うし、迷いますよね。
      基本的には、極端に強い力でやったり、急激にしたり、などしない限りは、
      一流のプロのいうことであれば安全に注意して試してみて、一番しっくりくることを
      しばらくは自分として採用し、時々思い出したときなどに他の流儀も試してみたりして、
      一番「実際の走りで納得のいったもの」を実践していく…ということでいいように思います。
      ただし、極端は危険なことがあるので、だめですけど。
      じゃあ、何に換えるかというと、自分のライテクのゼロベースを教習所、免許の本番検定試験時の走りにおいて、そこにより安全になり、より楽しくなるように、ライテクを積み重ねていく…ということでいいように思います。
      変だな…と思ったら、教習所乗り、または検定乗りにもどして、また積み上げていく…というのがいいのではないかと思っています。

      さてさて、プッシングリーン、リーンアウトに関しては、しばらくお待ちください。
      これも楽しそうな話題です。

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