2014年1月19日

駈けるよろこび。

とある夏の日。
先行するマシンは、ヤマハの250cc単気筒オンオフマシン。







右カーブ。気持ちよさそうに。



左カーブ。さらに爽快。



また右カーブ。
空に吸い込まれそう。


そう、バイクは、安全なラインと安全なペースを守れば、走ることそのものが、この上なく楽しい。
駈けることそのものが、何ものにも代えがたいよろこび。




ヤマハのライダーは、キャンプツーリングの達人。
ずっとオフロードマシンを乗り継いで、どんな道でも、安全に楽しく、走ってしまう。
そこそこ速いけれど、その速さをひけらかしたりしない。
そもそも速さや上手さに興味があまりないみたいだ。

じゃあ走りが乱暴かと言えば、そんなことはない。
きれいなライン。メリハリが効いて、でも丁寧な加減速。
周りの交通の流れてをいつも読んでいて、するーっといつのまにか前へ出ていたりする。
天候の読みが鋭く、テントの設営、撤収の手際は鮮やか。
ビールで簡単に酔っぱらう。




そいつの後ろを走るとわかる。
今、そいつがとても幸せなことが。
生きていれば、いろんなことがあり、耐えがたいことも多いのだけれど。
奴はバイクに愛されている。
風景に愛されている。



きりきりと速く走らなくても、
四角四面に遵法精神を叫ばなくても、
安全を確保して、幸せな走りはできる。
そういう精神と、少しの腕で、それは手に入るのだ。
上手くても、下手でも、あまり関係なく、手に入るのだ。

自分を知り、自分の愛機を知り、道路と周囲と、風景に合わせ、敬意を払うことを忘れなければ。



駈けるよろこびは、いつもそこにある。

2 件のコメント:

  1. 1枚目の写真はナイタイ高原でしょうかね?
    回りに遮るものが無いところを走るのは爽快です。季節も夏の終わり頃でしょうか?

    こうやって、先に走っている人の背中を見ながら走るのは結構好きです。
    ただ自然の写真だけだと、自然の峻厳な感じが強調されますが、人とバイクが
    加わると、それだけで世界が変わる感じがします。また写真の中のライダーに
    感情移入してしまうのです。
    樹生さんの写真はいつも、憧れ感を増幅されるので切ないですね。
    あ~走りたいです!

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    1. いちさん、こんばんは。
      1枚目、ナイタイ高原です。お盆の頃、走りに行きました。

      基本的にバイクは独りで走るものだと思っていますが、
      仲間の背中を見ながら走るのは、私も好きです。
      1台の走りとは全く違う体験になりますね。
      一緒に走る相手の呼吸というか、息吹を感じながら走るのは、
      かなり贅沢で幸せな時間だと思います。
      この時も、とても「いい感じ」でした。
      独りでも走るライダー同志だからこそ、
      一緒に走る時に感じるものがあるように思っています。
      写真、お褒めいただいて、とてもうれしいです。
      でも、なかなか思うように撮れません…。

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