2015年6月1日

9400km、オイル交換。




タイヤ交換してもらった日、オイル交換もズームさんで一緒にしてもらった。

前回のオイル交換は、なんと一昨年の11月。その時の様子は記事に書いている。
(「オイル交換:IPONE Road Twin」) 、(『IPONE Road Twin』インプレッション) 

今回も前回と同じオイルに交換してもらっている。
エンジンオイルには、IPONE『Road Twin』

前回交換の記事からその説明を引用すると、
低回転からパワーとトルクを出す大排気量のV型エンジン(特に狭角V型エンジン)に最適な最高級合成オイルです。エンジンとプライマリーチェーンの潤滑油として使用でき、特にV型エンジンの省燃費性能及び潤滑性能に優れています。
ということだ。





また、ミッションオイル、ファイナルドライブにはIPONEの「TRANS4」をいれてもらった。
ミッションとファイナルは、最初に好感したら後は1万km毎の交換となっている。
前回交換が、こちらは500km走行時。
今回の総走行距離は9420kmくらいだから、ほぼ、9000kmでの交換となった。


実は今回のオイル交換、エンジンオイルは約3330kmで交換以来、
距離にして6000km、時間にして、1年6か月ぶりのオイル交換となった。

通常、オイルは空気にさらすと使わなくてもも酸化が進むことと、真夏の熱的に厳しい環境を経験したオイルは、やはり酸化や、劣化が進むために、距離とは関係なく、半年に一回のオイル交換が推奨されている。

しかし、IPONEオイルの場合、ズームさんは走行距離だけで管理する。
IPONEオイルの100%化学合成オイルは、分子構造が非常に大きく、かつ、安定しているので、経時変化にとても強く、簡単には劣化しないためだという。

このオイルの高性能さについては、過去、何回も書いている。
(代表的な記事は「500km:初回オイル交換」。)


IPONEオイルはフランスのバイク専用オイル。
日本では札幌のズームさんが総代理店で、直接フランスから輸入している。

ズームさんは札幌にあるバイクショップで、社長である旦那さんと、経理・事務を担当する奥さんの二人で経営する小さなバイクショップだ。

しかし、その腕前は素晴らしく、どこに行っても調子の治らなかった愛車が、ズームさんに持ち込まれて、息を吹き返す…などということも起こっている。

そのズームさんがいいオイルを求めて探し当てたのがフランスのIPONE(イッポンと発音)だったというわけだ。

ズームさんはそれで儲けようと思って輸入業をしているのではなく、バイク屋としていいオイルを求めた結果であるので、要するに、バイクを放っておいて営業に全国売り歩く…ということをしない。(ズームさんのお客さんのことを考えると、できないのだ。)

だから、「IPONEオイル」はバイク雑誌等の媒体にも載らないし、ほぼ無名である。
しかし、その性能の高さは、例えばKTMのレーシングチームが正式採用してパリダカで優勝したりしていることからも知れて、一度入れるとリピーターになる人が多いので、本当に少しずつ、じわじわと浸透しつつある。


…で、今回交換してどうだったか、であるが、

V7のエンジンオイルの規定分量は2リットル。
ミッションオイルと一体型の国産大型バイクでは3リットルが多いが、
V7はクランクケースも小さいし、ミッションは別室でミッションオイルも別であるために、2リットルと少なめだ。
だから、交換サイクルは分量3リットルのものよりも少し短くなるのが望ましい。

今回、約6000kmでの交換は、いけないというものではないが、もう少し早めの方がよかったということになる。

長く走ったためか、さすがのIPONEもオイルの汚れが進行してきていた。
汚れが混じると、分子の結合状態が、異物の為に大きくならず、粘度、浸透力が落ちてくる。

ゆきかぜ号の場合、不都合はなかったものの、オイルを交換してみると、
エンジンノイズが明らかに小さくなり、
ギヤの入り方がしっとりして入りやすくなり、
低回転でのエンジンのツキも力強く、繊細に扱えるようになり…と、初めてIPONEを入れた時のような感覚が戻ってきたのだった。

本来なら、同じオイルに交換しても、交換の前後でそれほど変化が分からないような状態が、距離が経過しても性能の低下が低いので、より高性能なオイルと言える。

今回のオイル交換では、変化ははっきり体感できた。
しかし、交換前もギヤが入りにくいとか、抜けるとかいうトラブルはなく、ノイズも振動もさほど気になるような状態でもなかった。

つまり、オイル交換前と後とでまったく別物なったというわけでもない。
(ただし、ハンドリングはタイヤ交換の効果か、劇的に向上していた。)

だが、少しの差であっても、そこには「明確な差」があった。
交換後の方がはるかに気持ちよく走れる。

まだ、交換後リミッターの作動する7000rpmまで回していないが、低回転域、中回転域では、よりエンジンのレズポンスがよくなり、右手のひねりに比例してエンジンがパワーを出すので、非常に乗りやすいし、気持ちのいい走りができる。



やはり、IOPNEオイルは推奨できる。

次回は、あと4000km位の時に交換しよう。

今回はまだ全力走行していないので、いずれタイヤテストの際に、リミッターまで回した時のフィーリングなど、お伝えしたいと思う。

タイヤとオイルの交換で、ほんとにすっきり、しっとりして、しかも力強いという状態になっているゆきかぜ号。

テストツーリングに早く出かけたいものだ。

4 件のコメント:

  1. 樹生さんこんにちは。
    昨日初めてズームさんを訪れ、GBのオイル交換をお願いしました。
    500エンジンに換装してから化合油を使うようにしていたんですが、品質を考えても頻度からくるコストを考えてもIPONEの方が良さそうだなと、樹生さんの記事を読むたびに思っていて、今年から利用させて頂くことにしました。
    こんなにニュートラルに入りやすいオイルは初めてです。

    それで、僕のブログで樹生さんの記事の紹介をさせてもらってもよろしいでしょうか。
    ご検討よろしくお願いしますm(__)m

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    1. Shin Osawaさん、こんにちは。
      IPONEオイル、いかがですか?
      燃費や、振動、低回転時のパワーなどももしかして
      違ってくるかもしれません。楽しみですね。

      ブログ紹介、もちろんOKです。
      基本的に、リンクフリーです。
      どの記事でも、リンク、ご紹介いただくのに、承諾は不要です。
      光栄です。
      どうぞ、よろしくお願いします。

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    2. 樹生さんこんにちは。
      ブログ紹介の快諾ありがとうございます。
      IPONEオイル、とても良い感じです。
      振動低減でかなり顕著にそれを感じていて、高速巡行の不快に感じない速度域が10km/h上がりました。
      どうしてもあと10~20km/hくらいなんとかならないものかと思っていたので、本当に嬉しい限りです。
      せっかくリンクさせて頂いたのでブログのURLも貼りたいのですが、Googleでコメントすると本名が出ちゃっていて、ブログは匿名でやりたいので、メールで個人的にURL送らせて頂きます。
      樹生さんの知人でブログ見て来ましたと、店長と奥様にお伝えしました。
      ステキなオイルとお店の紹介ありがとうございます。
      僕の友人も来月入れてみたいとのことでした。

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    3. Shin Osawaさん、お返事遅くなってすみません。
      IPONEオイル、気に入っていただけたようで、よかったです。
      『15.5』からとのことですが、次回交換時には、また、Shinさんのマシンにさらに合った
      オイルにしてみてください。
      さらにいいのではないかと思います。

      IPONEオイルは単価は高いですが、耐久性も高く、エンジンの保護性能も高いので、
      実質的にはかなり「経済的」なオイルだと思います。
      もっと認知されてもいい、そんな気がしています。

      ブログでのリンク、ご紹介、ありがとうございました。
      大変光栄です。

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