タンクの両サイド、タンクの上面、サイドカバーには『RIDERS CLUB』のステッカー。
1980年代から90年代にかけて使われていた、同誌の旧タイプのステッカーです。
20代の頃、熱心な読者だった僕は、愛車の両サイドとヘルメットにこのステッカーを貼りました。
以来、僕の歴代の愛車とヘルメットには、必ずこのステッカーが貼られています。
しかし、V7Specialには、今まで貼っていませんでした。
なんとなく、貼る場所を見つけられずにいたのです。
このV7というバイク、特にすごいデザインというわけではないのですが、なんかきれいな感じなんです。あまりごてごてさせたくないというか、元のデザインを崩したくなくなるというか…。
それで、いまだに、エンジンガードさえつけていないという……。
(これは早くつけなくては、と思っています。)
それで貼っていなかったのですが、今回、ステッカーを貼ることになったのは、オイル交換がきっかけでした。
前回の記事で書いたように、僕のV7にはIPONEオイルが入っています。
新車で買った時には、純正オイル、もと「アジップ」、今の「エニ(eni)」が入っていました。
しかし、オイル交換で、エンジンも、ミッションも、ファイナルギヤも、「エニ」ではなく、「IPONE」に入れ替わりました。
まだフロントフォークオイルがありますが、僕のV7の血液は、「IPONE」になったと言っていいでしょう。
じゃあ、もう元々貼ってあった「eni」のステッカーは、さよならしていいのではないか。
ホントは、このオイルは馴らしの途中からもうIPONEだったんですが、やっぱりなんか遠慮があったんですね。
今回、もう丸2年たつし、タイヤも換えたし、オイルも一斉に換えたし、で、なんだかタイミングが遭ったような気分になったわけです。
ほぼ、無根拠というか、理屈になっていない気分だけみたいなもんですけど。
そこで、「eni」のステッカーを剥ぎ、「kure5-56」を吹いて残った糊成分もふき取り、チェーンクリーナーで脱脂して、新たにIPONEのステッカーを貼ってみました。
ちょっとまだ違和感あるけど、まあいいか。
一枚貼ると、たがが外れたようになって、なんだか貼りやすくなりました。
そこで…。
反対側のミッションのところにも「IPONE」ステッカーを貼りました。
しかし、このミッションケース、表面が梨地仕上げで、ステッカーははがれやすい。もしかしたら近いうち、知らずに剥がれているかもしれません。そしたらまた、その時考えることにしましょう。
で、サイドカバーに「RIDERS CLUB」を貼りました。
「special」の上のスペースも考えましたが、頭が重くなるのでやめました。
するとタンクに貼りたくなってしまい、冒頭のように、タンクエンブレムの上に貼ってしまったという次第です。
ステッカー一つ貼るだけで、バイクが商品・工業製品から、自分のものになったような気がするものですね。
これは、刻印のひとつのようなものかもしれません。
だとすれば「命名」もその一つ。
もしかしたら僕が2年間、ステッカーを貼らずにいたのは、「ゆきかぜ」という名前を付けていたからかもしれません。
さてさて、このステッカー、美的には成功しているのか、失敗しているのか、本人には全く分からないわけですが、たったいくつかの「シール」だけで、僕だけのV7Specialになったような気が、やはりするのでした。
こんシーズンは、ポジション改善のためにも、ゆきかぜのパーツ交換にもいよいよかかりたいと思っています。
愛車とちょっとずつ距離を詰めていく、本当は詰まっていないのかもしれないのですが、関係性を少しずつ変えていく、というのも、バイクライフの愉しみのひとつだと思います。
ぜんぜん変わらないというのは、逆に時の流れによって知らない間に関係が「変わってしまって」いるのかもしれず、そうであれば、関係性や変化に自覚的でありたいと思う僕は、むしろ、時とともに積極的にその関係性を問いなおして行きたいとも思うのでした。
さ、明日も通勤だよ。ゆきかぜ。
ワタシは、自分勝手に「tkj」を貼ってますから~w
返信削除tkjさん、こんにちは。
削除スイングアーム左側ですね!細身の赤い「tkj」の文字が決まっています。
車体色にある色のステッカーは落ち着いた感じになっていいですね。
僕はいつまでゆきかぜをきれいでいらせられるのか、ふと、考えたりすることもあります。
エニのステッカー、意外に好きなんですよ!グッチはステッカー貼るところが
返信削除思いつかないほど完成されてるのでしょうかね?
いちさん、こんにちは。
削除6本足の炎を吐く犬(狼?)。アジップのマークですね。
IPONEはフランスの二輪専門のオイルメーカーですが、日本が大好きで、
マークの赤い丸も「日の丸」をモチーフとし、「イッポン」という音も、
武道の「一本」から来ています。
ノンカウルのバイクは「面」が少ないので、ステッカーを貼るのは難しいですね。